改めて経世済民とは?
オヤジブログ怪気炎 vol.31
93歳になった母親に政府からの支援金が入金された。非課税世帯への政策である。一人ひとりニーズが異なっても、とりあえず現金を個人の判断で必要なサービスに還元すればよいという考えなのだろう。
経世済民とは、世を治めて民の苦しみを救う意味で、略語となって「経済」に変化し、エコノミーの訳語として使われている。しかし、お金が世の中に回って、集められ広く配分されることが、人々の生活が豊かになることに直結しているのだろうか? また長期的な見通しとして大丈夫なのだろうか?
ボクの子ども時代は高度経済成長時代だった。思い出せば、池田総理の言った通り、確かに所得は増えたが、それにつれて物価も上がった。豊かになるとは、インフレで貨幣価値が下がろうが、世の中全体に流通するお金の量が増えればそれでよいということなのか? それだけでは十分ではない気がします。宇沢先生の本でも読もうかなぁ。