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ジャワ島の歴史を少し

オヤジブログ怪気炎 vol.196
世界史気になるシリーズ 18

ニュースを見ているとインドネシアの首都がジャカルタからヌサンタラへ移転するそうだ。なんでも森林を切り拓き、新しい都市を建設すると言う。ジャカルタはオランダによる植民地時代からインドネシアの中心地として役割を担ってきたが、人口過密に伴う交通渋滞など様々な課題をこの度の取得移転によって一気に解決させようとしているのでしょう。
インドネシアの観光地と言えば、バリ島とボロブドゥール遺跡が有名ですが、観光客が多く訪ねる可能性が高い割には、インドネシアの歴史について学習する機会が少ないように感じています。世界史のテキストに出ていましたか?
今回は、世界帝国「元」と渡り合った時代にスポットを当ててみます。元は日本にも攻めてきたのですが、強大な艦隊を率いて東南アジア諸国にもやってきました。現在のミャンマーではパガン王朝が元によって滅んでいますし、カンボジアのクメール王朝も元に攻められ朝貢しています。
ジャワ島に対しては、交易のための遠征と捉えられていますが、クビライが朝貢を求める使者を送ったところ、入れ墨を施されて帰ってきたことに怒ったことがきっかけとされています。
当時はジャワ島内が内戦状態にあったのです。その一方の勢力にうまく利用され、軍は撤退に追い込まれるし、元は散々な目に合います。クビライが怒ったのも無理もありません。
元を追い出したリーダーは、クルタラジャサ=ジャヤワルダナとして即位し、マジャパヒト王国ができます。元との関係はクビライが亡くなった後から朝貢を始めました。
外部から侵入した軍を、自分が都合のよい方向にコントロールし、挙げ句の果てに元軍は追い出し、自分は王になるというストーリーは、なかなかだと思います。

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