見出し画像

シアノバクテリアのおかげ

世界史気になるシリーズ59
オヤジブログ怪気炎 vol.277

BSPで「氷の下のタイムカプセル」という番組を観ました。南極にある淡水湖に潜り、太古の地球の姿を探ろうという番組です。
湖底に見えてきたのは、シアノバクテリアの瘤。形は様々ですが、すべてシアノバクテリアだと言います。
シアノバクテリアの瘤に泡が付いている画像が流れました。この泡は酸素が含まれています。それだけでは大した話ではないようですが、私たちを含めて地球上のほとんどの生物は酸素に依存して生活しています。その地球に長い年月をかけて酸素を作り続けた細菌こそが、シアノバクテリアなのです。
シアノバクテリアが登場したのは諸説ありますが35億年前。それまでの地球は二酸化炭素に覆われた星でした。その星がシアノバクテリアが光合成を始めたことにより、酸素が豊富な星に変わっていったのです。
歪んだ椅子と呼ばれている分子構造が解明され、水分子が近づくと、電子を取り込み酸素原子が結合して、水素を切り離し酸素をつくる仕組みだと言います。
地球には、その後何度も氷に覆われた時代があります。シアノバクテリアは、光がほとんど届かない氷の下、水深100mでも光合成を行っていることを観察検証して番組は終わりました。
このシアノバクテリアは、やがて植物の葉緑体に変化して、地球上を覆う緑に変わるのです。大きなヒストリーですね。
ボクはNOTEに世界史の気になることを投稿していますが、世界史の元を辿れば地球史。私たちの星がどのように変化してきたのか、興味を持ち続けていきたいと思います。

いいなと思ったら応援しよう!