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道化師は馬鹿なのか、はたまた賢者か。

オヤジブログ怪気炎 vol.229

foolには、馬鹿や愚か者の他に道化師という意味がある。
シェイクスピアの「リア王」に道化師が登場して、愚かな王に苦言を呈する。道化はリア王自身の分身であり影法師であると捉える人もいる。
宮崎駿のマンガ版「風の谷のナウシカ」にも皇女クシャナの傍に道化が登場する。

ここまでは作者の要請に応えてストーリーを彩る道化師。歴史上は、古代エジプト王朝から王のそばに道化が存在したらしい。愚か者ゆえ、何を言ってもお咎めなしという特権がある。

以下wikipediaより

愚者は2つのタイプに分けることが出来る。先天的なものと自由な言動を認められたものである。両者はともにその振る舞いを許されていたが、前者は愚かしくまたは狂っているように見えるので「どうしようもない」という理由からその言動を許されていた。後者は取り決めによってその言動を許されていた。
愚者であることは王家や貴族の間では特権の一つとして認められていました。その愚かさは狂人のたわごととみなされることもありましたが、多くの場合は神聖なものに触発された結果とみなされました。「自然な」愚者は神に触れられたのです。ゴネリルの不快感の多くは、リア王が好き勝手にさせた愚者が特権的地位を享受していることにあります。彼の特徴的な言葉は人工的なものではなく「自然な」愚者であることを示していますが、その洞察力やウィットから見えるものは馬鹿とは程遠い人物です。

今の世界に道化師を必要としている宮廷や王家はなさそうだけれど、政治の世界には権力の真反対にいて、バランスを整える為の道化師が必要な国がありそうです。なかでも躊躇なく軍隊を動かしている指導者の傍には道化師がいた方がよさそうです。
トランプだって、状況を全てひっくり返す最強のカードはジョーカーなのですから。

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