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裏を取る
オヤジブログ怪気炎 vol.287
警察が容疑者を逮捕する時に、よく「裏を取る」という言葉が使われます。何の証拠もないのに逮捕されたらたまりません。
けれども様々な情報が溢れている現在、私たちは受け取る情報の裏を取っているのでしょうか?
例えばSNSやAI。どこから引用してきた情報なのかを詳らかにしていなければ、根も葉もない話を信じていることになります。
下の文章は総務省が発信しているものですが、さすがにお役所というか、ごもっともであります。
SNS(エスエヌエス)などで話題になっている情報は、転載(てんさい)されたものではなく、一番元の情報に当たることが大切です。信頼できる情報元かどうか確認し、情報が加工されていないかどうか確認しましょう。伝言ゲームのように、人から人へ伝えられているうちに話が変わっている場合もあります。
一部の文章だけが話題になっているなら全文を読んで内容(ないよう)を確認したり、画像(がぞう)なら加工されていないか確認しましょう。
また、複数(ふくすう)の情報源を調べることも大切です。ただのコピーペーストではなく、複数の人やメディアがそれぞれの言葉で報(ほう)じている場合は、本当である可能性(かのうせい)が高くなります。
文章の場合は残るので、怪しいと感じたら調べて裏を取ることができますが、一過性の話については困難な場合があります。
学校の先生の授業、テレビのアナウンサー、政治家のスピーチ・・。全てエビデンスに基づいて発信しているはずなのですが、研究者でさえ確定していない分野に言及しなければならない場合もあります。
その場合は、未だ仮説段階であることを強調した上で、各論併記の形で話すしかありません。
騙されない。気になったら疑ってみる。日常的な態度が身につけば、悪質な詐欺被害が減っていくかもしれません。