学びの履歴②
オヤジブログ怪気炎 vol.187
周りから聞かれたわけではないのに、自分の学歴を吐露する方がいらっしゃる。おそらくご自身の学歴にプライドをお持ちで、しかも母校に対する愛着心も旺盛なのだろう。
けれど同じ学校を卒業しているからと言って、学校は似たような人間を大量生産する場所ではないので、当然能力の差異が生じる。ボク自身、同じ出身校の方と同じ物差しで評価されることに違和感を感じます。出身校が同じだからと言って、どこか発想や価値観が重なっていたら気持ち悪いじゃないですか!いわゆる受験偏差値輪切り方式で入学してきた受験能力が近い者同士が切磋琢磨することにより生まれる化学反応が、昭和のある時期までは期待できたのかもしれない。
全受験生に同じ問題を解かせて、その得点により入学の可否を決めるやり方は、もはや時代にそぐわなくなってきている気がします。単に問題を速く正確に解く力を比べるのであれば、人類はAIに抜かれつつあるのでしょうから。
学びの履歴とは、本人の知的好奇心が辿ってきた道筋を示しているのですから、より奔放で自由な履歴こそが、一人の人生としてはおもしろいと思うのです。