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国名と王朝名

オヤジブログ怪気炎 vol.206

ボクの住んでいる国をニホンもしくはニッポンと呼ぶ。おそらくは天智天皇から天武天皇にかけての時代に、国号として日本と称したらしい。それまではヤマトとか倭の国とか呼んでいた。国号として日本となった時から、国名が大きく変わったことはない。大日本帝国とかなり力んだ名前になった時代がありますが。
しかしながら、国名が王朝名にすり替えられて、記憶されることはある。典型的な例がお隣の中国でして、今でこそ中華人民共和国とか中華民国になっていますが、辛亥革命以前は国名の代わりに王朝名で呼んでいました。古くは夏、殷、周に始まり、遣隋使、遣唐使、日宋貿易、日明貿易、日清戦争など、全てその時代の王朝名で呼んでいるのです。
これは中国に限ったことではなくて、例えばフランスでもカロリング朝とかカぺー朝、ブルボン朝など、王朝の系譜が歴史学習に登場します。
でも私たちが学ぶべきは、王朝や皇帝の名前ではなく、その王朝が立った時にどのように政治が変わり、人々がそれを受け入れてきたかということでしょう。
日本では王朝が変わるということはなかったので、代わりに政権の所在地を時代名に用いてきたわけです。飛鳥、奈良、平安、鎌倉、室町、安土桃山、江戸・・現在政権の所在地は東京ですから、もし遷都があった場合には、江戸時代の延長として東京時代と呼ばれることが遠い未来にあるかもしれません。

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