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九品官人法、科挙、高考、学校歴の話

オヤジブログ怪気炎 vol.213

中国では、官僚の登用試験にとても長い歴史を有している。富裕層が有利になったり、試験科目の内容が清王朝の頃のように科学技術の進歩に適合しなくなった時代もあったが、現在の高考に至るまで、凄まじい受験戦争が続いていることは明らかです。
さて、晴れて大学に受かり卒業しました。自分の履歴・属性に輝かしい学校歴が付け加わったのです。出身校によっては、医学部のように学歴が即職業に結びつくこともあるでしょう。ボクだって教員養成系の教育学部を出て学校の先生をしていたのですから、そのクチです。けれど一部の学歴をほとんど肩書き化している人に対して、学歴から解き放たれ、自由に活動したいと思ったことはないのかなと感じてしまうのです。
伝えたいのは、人は自分の属性からどこまで自由に羽ばたくことができるかという話です。私たちはこの世に生まれ落ちた時から家族環境が運命的に決まっています。その後学習環境や自分の資質脳力あるいは学校との相性などによって、私たちはさまざまな思いを抱きながら、成長していきます。
やがて社会人として経済的に自立を果たした時に、再度自分の可能性や進むべき道を確かめてみませんか。属性にとらわれない自由な生き方は、自分への問いの中にいつも潜んでいると思うのです。

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