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彫像のパワー 息を呑む彫刻

オヤジブログ怪気炎 vol.174

早春賦の歌碑をみて戻ってくると、まだ時間があったので碌山美術館に立ち寄りました。圧倒的に有名なのは「女」ですが、ボクは「文覚」の大きく見開いたギョロ目に驚きました。この作品から溢れ出てくる力はなんなのでしょう?
運慶の金剛力士像のDNAが数百年のときを超えて、碌山に乗り移ったかのようです。
音楽でも美術でも、演奏や作品に対する感想を語ろうとすると、自分の語彙・表現力不足に直面してしまう。碌山の彫刻も同じで「文覚」のエネルギーにしても「北條虎吉」のリアリズムにしても、なぜ自分が気持ちを動かされるのかを語る術がない。
文覚ご本人については、NHK大河ドラマ「鎌倉殿の・・」にも顔を出していましたが、評価が分かれそうな人物で、おそらく碌山はそのうち、文覚の意思の強さを抽出して掘り出したように感じます。

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