うつ病闘病記3
こんばんは。
精神病棟入院の「うつ病闘病記2」の続きです。
退院後
入院中は超が付くくらい元気な状態で、そのまま退院したのですが、間もなく元に戻りました・・・。
ただただ吐き気が続く状態で、気力もなく、再び寝たきりに近い状態になりました。
さすがに育児などできる状態でもなく、妻も育児でいっぱいいっぱいだったので、赤ん坊を連れて実家へ帰省しました。
で、そうなると一人暮らしになるのですが、寝たきり状態なので家事をすることもできない状態。
こんな状態なので復職することもできず、私も実家で面倒見てもらうことになりました。
実家生活
実家へ帰ってもほぼ寝たきりに近い状態。
しかも前に書いた通り私は喫煙者(ヤニカス)、そして酒も大好き(アル中)。
不思議なことにどれだけ吐き気が酷くても好きな酒だけ(ビール)は飲めるのです・・・。
で、通院日に近くなると家に戻り、病院で薬をもらう・・・という生活になってました。
迷走
時間が経てど経てど体調は変わらず、精神的にはかなり焦ってました。
この状態では復職もさることながら、育児もできない・・・だったら妻は実家で親の助けをもらって育児した方が楽なので、延々とこの生活が続くという恐怖がありました。
薬を増やせど変わらず、変えても変わらず・・・で、焦りがさらに酷くなり、「私の吐き気を治せない医師が悪い」という考えにまで至ってました。
そのため、ネットで口コミを見ながら他の病院を探してそこへ行き、また別の薬を試すみたいな状態でした。
(*)絶対マネしないでください
断薬
そんな生活が続いてましたが、ついに薬の種類はいろいろありますが、合計で1日40錠くらい飲んでる状態になってました。
そんな中、たまたま帰省しているときに薬を飲む姿を親に見られ、「なんぼほど薬飲んでんの!?そんな飲んでたら死ぬで!」とまあ自分でもうすうすわかってることを言われてしまいました。
至極当たり前のことを面と向かって言われたというのもありますが、当時思考回路が死んでいたので、自分の中で「じゃあ薬止めよう」となりました。
(*)本当に絶対マネしないでください!断薬は必ず医師に相談を!
地獄
医師に相談することもなく、一日40錠の薬を一気に止めました。
その結果・・・完全な寝たきりとなりました(当たり前)。
これまでも「ほぼ」寝たきりとか書いてましたが、このときは本当に地獄でした。
①朝目が覚める→②強烈な吐き気で枕元の洗面器に向かってえづく(前から書いてる通り吐けない)→③少し落ち着くが意識が朦朧として倒れこむように横に→以下②③の繰り返しのまま1日終了
正直、死んだほうがマシかなと思えるようになりました。
これまでつらい期間がいろいろありましたが、このときが一番つらかったです。
なので、断薬は絶対に勝手にしないように!
離婚危機
2週間くらいしてようやく元の普通の吐き気状態(?)にまで戻り、意識が朦朧とすることはなくなりました。
が、もうこのまま続くなら死ぬほうがマシだなと思い始め、大人になって初めて感動とか以外の理由で泣きました。
相変わらず思考回路が停止した状態なので、その勢いで自分の実家に帰省している妻に「死にたい」という話を電話でしました。
だったらもう離婚しようという話に。
離婚したら私は育児しないといけないというプレッシャーがなくなり、私のためになるんじゃないの?と。
私としては「そうじゃない」と。
育児はしたいし子供に会いたいし・・・でも体調的に育児はできる状態ではない・・・ので、反論もできずとりあえずいったん保留となりました。
意識改革
離婚を突き出され、その時は正直なんでこんな体調の人間にそんなこと言う?とは思いましたが、妻は妻で0歳児の育児でいっぱいいっぱいなハズなので、そら育児もできないような夫なら用なしとなるのも無理はないと思います。
とにかくこのままでは離婚して寝たきり・・・と思いましたが、死んだら子供の成長が見れん!なんとかせな!と今まで以上に奮起した記憶があります。
その後、自分の事をもう一度よく考え直しました。
吐き気が酷い・・・これは正直どうにもならん。
ネットでいろいろ書いてる「ガムを噛んだら落ち着く」「○○を飲んだら落ち着く」とかもいろいろ試しましたが効果なし!
じゃあ「最悪吐いてしまったら?(吐けないのでえづき)」。
人が多いところでそうなってしまったら阿鼻叫喚でしょう。
冷静に考えると自分の中ではそれがどうやら怖かったように思います。
だったらポリ袋持ち歩いて、吐きそうならそれに向かってえづいて・・・どうせ吐けないんだし、だったら電車内でも人混みでもええんちゃう?と思えるようになりました。
そう簡単に意識改革はできなかったですが、家から少しずつ出かける距離を延ばして延ばして・・・と普通に出かけれるようになりました。
ただし、吐き気はなんら変わってません。
なので、根本的な解決にはなってません。
ですが、「出先で強烈に吐き気に見舞われてもなんとかなる(ただしポリ袋持参すること前提)」という思いを強く持つことでどこでも出かけれるようになりました。
結果、普通に子供と出かけることもできるようになり、普通(に近い)生活を送ることができるようになりました。
正直、これが正解だとは思ってません。
私にはこの「吐いたら周りがパニックになる」が一番ストレスだったようで、それを潰すことで普通の人の日常生活に近い状態にまで戻ることができました。
ただ、正解ではないというのは、吐き気はずっと続いているので根本解決にはなっていないということです。
私は正直、もうこの症状は「治らない」と思っています。
MRI、CT、胃カメラ、腸カメラ・・・ありとあらゆる検査をしても何も見つからなかった体なので、どうにもならないと思っています。
どうにもならないなら、どうにもならないなりに、「その症状ありきでどう付き合っていくか?」を考えていかないといけないかなと思います。
同じような症状の方、意識改革で生活が変わるかどうかはわかりませんが、瀕死の状態の人間でも日常生活に戻れるんだ(吐き気は続く)というのをわかっていただき、悲観しないようにしていただけたらなぁと思います。
長文、乱文、読んでいただきありがとうございました。