ここ笑うところですよ〜笑いたくなくなる〜

 前に書きました「ギャグが嫌い」の延長で書きたくなりました。テレビなり舞台なり笑いを提供する側がピンポイントで今ここで笑って!と指定してくる。それについて。

 一番分かりやすく昔から使われているのは笑い声。ドリフ大爆笑とかよく言われる。おばちゃんの笑い声が入るとドリフ感が増すね。あれはテープという説と出来上がったのを見て都度録音してる説がある。

 プロの笑い屋の声ってのは冷めるね。全員集合で生の子供達が笑っている臨場感とは異質だ。
 かと言ってあの笑い声が入らなかったらドリフ大爆笑は見れたもんじゃないだろうから伝統芸と捉えればいいんじゃなかろうか。

 アメリカのドラマも笑い声が入る。シットコムって言うの?奥様は魔女、ファミリータイズ、フレンズ…。あれもテープ感あるけど客席があって実際に笑ってるらしい。ある漫画家がフレンズの収録に招待されたのを公開してた。長時間かかって大変で元気のなくなった客を鼓舞する芸人がいるって。

 80年代後半になるとおばちゃんの笑い声はさすがに白々しいとなると今度はその場にいるスタッフの笑い声になった。元々はスタッフ側は作品に雑音が入らないように笑うの我慢する立場。その人達が声を出して笑ってしまうなんてそれはそれは面白い番組なんだろうという演出だ。ガキ使の笑ってはいけないと同じ手法だね。
 
 ただスタッフも本来の仕事をしつつ笑うのも大変だ。演者をじっと見てる訳にもいかないからね。たから雑に笑う感じになってる。これは中川家礼二がネタにしていて面白い。

 スタッフの笑い声も利害関係考えたら番組が面白いと思ってもらえたらいいに決まってるからこれも結局白々しくなる。自分達が作ってる番組自分達で笑ってるよ大して面白くないのに…と思われる。

 漫才師がネタ中に笑いそうになって口を腕で押さえて後ろ向くのが乱用されていて不快だ。千鳥、とろサーモンあたりが常習。面白ければいいんだけどさ、こっちに伝わってないのにお前が笑いそうになっても理解出来ない。ここ笑うところの一種だろうがそんな小賢しいテクニック人前でやるなよ。

 フットボールアワー岩尾があるアジアの国のテレビに出た。その国のテレビでは面白いところでボヨヨ~ンて効果音が出る。ここ笑うとこですよの合図だ。番組が進行して確かにみんなボヨヨ~ンの場所で笑っている。そしていざ岩尾が登場したらボヨヨ~ン!ボヨヨ~ン!の連打!
 一応説明をすると登場してまだ何もしていないのにこの顔は面白いからみんな笑って!という扱いをされたって話。あはは。

 日本は先進国だからそんな演出しないよねなんて思うでしょ?いや結構ひどいよ。ていうか日本って今アジアの後進国だからね。

 まず基本的なのはBGM。ロケ番組で黙ってても無音にならないしその番組でいつも使ってるBGMがかかってると面白かった時と同じものを見ている気になる。もうその番組面白くなくなってるのに。思い出補正。

 これはモヤモヤさまぁ~ず2だね。結局みんなさまぁ~ずなんて好きじゃなくて大江アナを見てた。
 だから今現在見てても大江アナの時は面白かったなーの延長で見てる。狩野なんて最悪だ帰国子女大嫌い。田中はかわいい。ひたすら田中がかわいいだけの番組。だってさまぁ~ずって基本的に2人とも文句言いの嫌なヤツじゃん?

 話をもどしますとBGMを止める演出が多くて不快。出演者がつまらない発言をするとチーンと効果音を入れてBGMを止める。この人今スベりましたよ笑ってやってよ!とか言う人を晒し者にする嫌なやつ。

 犬、猫、子供が走る時にピョコピョコ音を入れる。はい、今かわいいですよー。今ってYouTube動画を買ってきてテレビに流しているからそのままだと何にもしてないことになるんで余計な効果音足すのに一生懸命になってる。

 人が料理食べるときパクッて音が入る。これ入れないとダメなルールでもあるのってくらい。こうなるとさっきのアジアのテレビよりひどいね。
 ウワサのお客様が特にひどい。4〜5人で馬鹿みたいに手合わせていただきまぁすの後口に運んだらパクパクパクパク!
アホか…。

 テレビというのはかなり馬鹿向けに作られているのは皆さんご存知の通り。馬鹿でも分かるように作り込んだらこうなった。
 YouTubeも馬鹿な子供向けに作ったらウケた。子供はすぐに成長して賢くなるから見なくなる。 YouTuberも歳をとって今までやってたことすると痛々しい。〇〇で浴槽いっぱいにしてみたとか。バカだね。

 一つのキー局が無くなるかという時代だ。面白く無いもんに面白い効果音付けてそれっぽい番組ばっかり作るしか能がないテレビは淘汰されないもんかね?

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