路駐車の避け方
クルマの運転をする時、場所に応じて臨機応変な対応が必要となる。なかでも好き勝手に停まっている路駐車をどうかわすかが公道で求められるテクニックの8~9割くらいを占めると言ってもいい。初心者が都内を運転するのが大変な理由がそこにある。
免許をとりまして郊外の地元しか運転していなかったヤツが就職して都内を運転してと命じられる。まあ私の事なんだが。片側一車線の道路に路駐車が居て、対向車が来ていないので右にはみ出して通過した。このときの考えが間違っていて、あまり対向車線にはみ出すと邪魔になるから出来るだけ左よりに走った。助手席に座っていた先輩はおののき「おい!今路駐とミラー5mm くらいだったぞ!」と怒鳴った。怒鳴られた。こいつ運転ヤバイぞと察した先輩が教えてくれた。
反対車線も含めてど真ん中を進行すればいい。対向車が来ていればちょっとのはみ出しでも前に行けない。故にはみ出す時は対向車がいない時。ならばいっぱいはみ出しても対向車とぶつかる事はないということ。むしろいっぱいはみ出さないと左を路駐車にぶつける。
実際はもっと簡潔な表現で言われたと思うがそういうこと。教習所で教わらなかったか聞いていなかったか、はたまた教習所はキープレフト至上主義があるから左ギリギリが当たり前だったか。
車幅感覚というのはやっかいなもので、車幅感覚バッチリです私と自信を持って言える人はそんなに居ないと思う。トラックの運転はぶつけて覚えるなんてのが常識だし、ボロボロの社有車タウンエースを狭い路地で擦りながら運転してたら運転技術が格段に向上した。路地から広い道へ出る所に八百屋が有って、通過するのを見てた先輩から「お前野菜轢いて出てったぞ!」と言われて焦った。
車幅感覚が怪しい人は無理せず5ナンバー車に乗るのが一番。今って道の幅が変わっていないのに自転車レーン作ってクルマデカくなってるから走り難くてしょうがない。
左ハンドルの場合は路駐車かわすの難儀する。対向車線にクルマが来ないのを目視出来ないと前進出来ない。解決策としては二つ、助手席の人に見てもらうか、体を右に乗り出して見るか。別にベンチシートコラムシフトのクルマじゃなくても右に乗り出すことは可能だ。
あとは、何でこんなとこ停めるんだ!?といちいち腹をたてるのはやめよう。停めないと生活出来ないし、皆が停められるだけの駐車場を用意したら東京の土地がほとんど駐車場になる。狭い日本なんだからね。
最初の会社で先輩に教えられて感謝してることがたくさんある。自分がどれだけ非常識なヤツだったかも含めて改めて書きたいな。