人は自分の顔を分かっていない
親からもらってずーっと死ぬまで付いてくる自分の顔。これを正確に把握出来てる人はいないという話。
まず自分の顔を簡単に見る方法として洗面所にある鏡があるが、これは映るときに顔を作って身構える表情を無意識にするので本来の顔ではなくなっている。キリッとするから間抜け面にはならない。洗面所に鏡があるの分かってるからね。鏡の性質で左右反転なのも 実際と印象が異なる。本来の顔を見るには気の抜けた状態でいつの間にか映ってたというのが理想的。電気屋さんでカメラで録った映像がテレビにずっと映してあってBD-R DLのディスクどこに置いてるかななんて気が抜けた状態で歩いていてテレビの前を通りすぎるときにうわっ自分じゃん!の顔が普段まわりの人が見ているあなたの顔。マヌケに見えたり、疲れて見えたり、怒って見えたりと人により個性が出る。
近年、顔認証や体温測定、リモート会議で自分の顔を見る機会は増えている。なんかえらい老けてきたから白髪染めようかなとか枕カバー黒くなるの嫌だなとか思う。
笑顔も本人が確認しずらい。アハハと笑った瞬間に手鏡持って真剣に見たら真剣な顔になってる。これも思いがけずふと見るのがコツだ。仕事で同僚とクルマに乗ってる時、あまりにもバカな下ネタを言われたので笑ってたらドアミラーに自分の顔が映ってるのに気付いた。もうね、思ってたの5倍くらいの笑顔。桂枝雀が落語で一番面白いとこやってる雰囲気。よくお前幸せそうだな悩み無いだろと言われる理由が分かった。それでちょっと確認しようと思って普通に話してる時に出来るだけその顔そのままにしてドアミラーを見た。世間一般で言う満面の笑みだった。先生が連帯責任で皆を叱ってるときにお前ふざけるなってよく言われたわけがわかった。もはやフルメタルジャケットの微笑みデブのようなエピソード。
笑顔がデフォなのを好意的にとらえてもらえればいいけど態度がTPOわきまえない奴と見られたくはないからね。まあ普通にしてればいいと思うよ。同僚とも気心知れてたからリラックスしてたわけだし。
というわけでいつもニコニコしてるけど実は納得いかないことだらけでnote書きまくってる奴ってちょっとヤバいよねという話でした。