換気扇が逆回転して不快だった〜ありえない話〜

 前に住んでいたマンションでの事。賃貸物件探したら新築駐車場付きの部屋が見付かった。綺麗ったら綺麗。RC造だから気密性が高い。
 ちょっと難しい話になるかもしれないけどまあ聞いて。頑張るよ。

 トイレの換気扇が部屋の空気を吸い出している。嫌な臭いがトイレからリビングに流れないようになってる構造だ。これの勢いが結構強くてリビングの窓サッシが開けにくいくらい屋内に空気が吸い込まれてる。負圧と言うらしい。

 トイレ以外に換気扇がある。キッチンのコンロの上のフードだ。これが問題だ。料理をするとき回すと当然部屋内から部屋外へ空気が流れる方向なのだか、使っていない時に部屋が負圧なものだからファンが逆回転している。外から中に空気が入る方向。

 部屋がタバコ臭い。苦痛だ。どこから来ている?そう、キッチンのフードの換気扇が逆回転して外の空気を取り込んでいる。換気ダクトの出口(入口?)は壁面にあって、真下の同じ位置には1階の住人が使っている換気扇の出口がある。

 ここまで大丈夫かな?そう、1階の住人が部屋でタバコを吸う時にキッチンの換気扇を使って外へ排気、モクモクと真上の私の換気扇ダクトまで煙が上がったところで逆回転換気扇が負圧で煙を吸い込み私の部屋のなかへ!

 よく壁に付いてるヒモを引っ張って回す換気扇て使わない時に蓋をするようにバタン!てシャッターが動く感触と音がするじゃん?それがこのキッチンの換気扇には一切ない。ファンの場所にも排気口の出口付近にも。ただ回るか負圧で逆回転してるか。

 目の細かいフィルターがダクト近辺に有る様子もなく、よく見るとフード内に外から負圧で吸い込まれた小さい虫の亡き骸がいっぱい付いている!
 何だよこれ新築だろ?設計ミスじゃん。

 対処法を考えた。一番単純なのは常に回しておくこと。だがすぐに却下。最弱で回しても結構な勢いがあって計算するまでもなく電気代がかかりそうだ。トイレより吸い出し能力が高くて嫌な臭いがキッチンに流れるようになる恐れもある。

 そしてもうコンロ/換気扇を使うのを捨ててフードにあるメッシュをラップとテープで塞いだ。調理は電子レンジさえあればいい。コンロはお湯沸かす時だけで充分という割り切り。

 なかなかいい感じにメッシュの通気を無効化してハメた四隅を目張りした。これでもう外気は入って来ないぞ!多少は抑止効果があったが空気の流れはラップやテープで止められるような生易しいものでは無かった。ぴっちり塞いだつもりでもシューってどこからか空気が抜けて通過してくる。うーん。

 このときは問題即クレームという考えにいたっていなくて我慢していた。駐車場代の振込先が変わったので手続きしてと管理会社に言われたときに苦情と言うより相談すればいいと思った。

「お世話になっておりますご相談があります」
「はい、どうされました?」
「キッチンフードの換気扇が使ってないとき逆回転してるんですよ」
「はあ」
「これが下の階の方がタバコを吸うときに換気扇を使われると真上ににある私の部屋の換気扇ダクトが逆流して吸い込んで部屋じゅうタバコ臭くなるんです」
「いやー!それは無いですねそんな設計にはなっていないですよ」
「現実に起きているんです。何とかなりません?」
「無いですね。そんなこと起きませんから」
「はあ、そうですか」

 この時は今ほど粘着質じゃなかったからここまでにした。じゃあ実際来てもらって1階の人にキッチンでタバコ吸ってもらってとか面倒過ぎる。
 しばらくしたら引っ越す事になったから困るのは次の住人だからもういいやって。

 同じ症状で悩んでいる方がもしかしておられるかもしれない。ただでは終わらせないよ。ヒントだ!

 引っ越す前に大掃除をした。新築だった部屋が汚れてたら汚したの100%私だからね。それで窓のサッシの上部に通気のシャッターがあるのに気付いた。開くとビュー!っとかなりの勢いで外気が入ってくる。
 思い出した。引っ越して早々に外の汚れた空気が入りそうなのと風が入って寒いだろうで全部閉めていた。勘の鋭い人はもうお分かりでしょう、これが原因。

 昼間にサッシをよく見ると24時間換気の住戸では常にシャッター開けてくださいと注意書きがしてある。ほう、そうだったんだ。退去直前に知る。

 RC造の住戸の気密性はべらぼうに高い。私がシャッターを閉めると吸い込まれる想定だった空気の流れ、総量は減るわけではなく別の場所に集中する。
 それがキッチンフードの換気扇だったのだ!長くかかったね答え出るの。

 サッシのシャッターを全部開けてついでにこれも閉めていたプラスチックの丸い通気口を全開にする。スキップしてキッチンに行く。おう。換気扇逆回転してないよ。

 こんな事が無いようにあちこちにある注意書きや説明書は先入観を無くしてまっさらな気持ちで読むのがワンランク上の生活を営む近道かもしれないね。


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