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カナダでの先住民差別と暴力

どうも、こんばんは

カナダ在住のFridays For Future Japan 気候正義プロジェクトのBeckです。

私はカナダでの気候正義のための活動をしている中で、多くの先住民のアクティビストと出会いました。

彼ら彼女らはカナダ建国より前から差別や暴力を受けており、その差別や暴力は今でも止まることはありません。

カナダは今年で建国155年の国です。

多文化主義を謳い、移民の国と知られているが、先住民の土地を奪って今のカナダが存在していることを忘れてはいけません。

マイノリティーを排斥してきた人種主義は現在のカナダにも根強く残っていて、異常なほどの先住民女性の行方不明や殺害されるなど「民族浄化」と言わざるを得ない蛮行が続いている。

しかし、連邦政府はこの「民族浄化」と言える行為を止めようと動いていないし、更には暴力を逆に増やすようなことをいくつもやっている。


カナダの植民地化の歴史

カナダ政府は長年、現在にも続く先住民への暴力と弾圧を繰り返してきた。

先住民の貧困は年々深刻化しており、先住民の収入は一般のカナダ人と比べて低く、失業率も高いです。

政府統計によれば、先住民の若者の自殺率はその他の若者と比べて5倍から6倍高く、世界最上位という結果になり、先住民の死亡の原因別で見ると、45歳以下では自殺が最多となった。

貧困に苦しむ先住民の犯罪率は高く、メディアによる悪いイメージが社会に浸透し、差別が再生産される悪循環が起きている。

先住民に本来の土地の権利や天然資源の所有する権利を主張されるとカナダ政府にとって都合が悪いという思惑が隠れている。

植民地化するまでの歴史を知らないで、先住民の差別を理解することはできないでしょうか。

元々カナダは先住民が暮らしていたが、1500年代にイギリスとフランスが入植した。

1857年、先住民を西欧社会に同化する試みが率先して行われた。
1867年、カナダ政府の不平等な土地譲渡条約で、先住民の土地は少額のお金と狭い保留地に引き換えられ、奪われた。

19世紀から1970年まで伝統的儀礼の禁止する政策が行われて、15万人の先住民の子供がキリスト教寄宿舎学校に強制的に連れてかれ、西欧社会に同化するように「同化教育」が行われた。
後から分かったことだが、先住民の子供の心理的、性的虐待が発覚し、報告書では1940年代には先住民の子供達6千人以上が虐待によって死亡している。

1982年、カナダ政府は憲法に先住民の権利を保証し、1995年に先住民の自治を認めた。
2008年ちょうど私が生まれた年に先住民児童虐待に対して公的な謝罪をカナダ政府はした。


現在も続く警察による先住民暴力

カナダ政府は先住民の権利を保証しているが、現状先住民の人権は軽視されており、警察による暴行、被害が多数起きているのが現実です。

近年、警察官がパトカーに先住民女性を連れ込み、性行為を強要した事件など数多く報告されている。

2018年12月4日にとある事件が発生した。
けがを負い、担架に乗せられた先住民女性に対して、thunder bayの警察官が担架に押し付けるというヤバい動画がインターネット上に拡散された。

市民の安全を守る警察が先住民に対して暴力を振るったのです。

警察が先住民の人々へ被害を加えている現状があり、先住民、特に先住民女性に対しての差別がひどい。

また、CGLプロジェクトと呼ばれるパイプラインに対して、平和的抗議をした結果、逮捕したらしい。詳しくは次のテーマにて。↓


汚染プロジェクトで深刻化する差別

カナダ、ブリティッシュ・コロンビア州
この州ではCGL事業と呼ばれるシェールガス(液化天然ガスの前の状態)を運ぶ約670㎞のパイプラインを建設しようとしている。

このパイプラインは「Wet'suwet'en」と呼ばれる先住民の土地を無許可で通る予定です。

この事業には日本の企業である、三菱UFJ銀行三井住友銀行三井住友信託銀行みずほ銀行が融資しています。

このパイプラインは先住民の土地を通るが先住民の同意を得ていません。

このことに対して、平和的に抗議を続ける先住民を強制退去させようとして、武装した警察が先住民を42人逮捕した。

また、警察が先住民に対して、銃口を向けて脅迫を行った。

また、2022年3月に先住民の土地に勝手に警察が入り、そして、人の敷地内に勝手に入り、プライバシーを侵害している。

しかも、入った回数は900回に上る。

また、この事業が始まってから、地域一体で先住民女性の行方不明事件、殺害事件事件など発生しており、事業の関連性が疑われ、連邦政府が実施した全国調査では、資源開発によって先住民女性への暴行が増えている結果でした。

このパイプライン完成するまでに暴行を受ける、行方不明、殺害、罪がないのに逮捕など様々な被害を受ける人が増えるでしょう。

また、貧困に苦しむ先住民の犯罪率は高いから、メディアによるネガティブなイメージが社会に浸透してしまい、差別を再生産する悪循環が広がっている的なことを「カナダの植民地化の歴史」で書いたと思います。

このパイプラインで貧困が生まれる可能性は十分にあります。

このプロジェクトによって川が汚染される可能性があり、その汚染でその地の先住民が生計を建てているサーモンが捕れなくなれば、さらなる貧困、差別に苦しむことにつながりかねない。


最後に

カナダの先住民差別は今でも根強く残っています。

カナダの未来は正直言って不安でしかありません。

しかし、未来を変えることが私達にできます。

今回のような、CGL事業を止めるのも一つの解決策です。

先住民の差別と気候不正義を止めるために立ち上がりましょう。






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