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リサイクル古物販売を始めるための        準備と必要な許可


リサイクル古物販売を副業として始める際、最初に必ずクリアしなければいけないのが古物販売許可の取得です。日本では、リサイクル品や中古品を販売するビジネスを営むために、古物営業法に基づいて「古物商許可」を取得することが義務付けられています。この許可の取得はやや手間がかかるもの、長期的なビジネスを安定して続けるためには非常に重要です。この章では、古物商許可の取得手順や許可の意義、さらにリサイクル古物販売に必要な準備を詳細に解説します。


★なぜ古物商許可が必要なのか?★

まず、古物商許可とは、中古品やリサイクル品の売買を合法的に行うために必要な許可です。 中古品の流通は、犯罪や不正行為に利用されるリスクがあるため、法律で許可が許可を取得することにより、リサイクル業者として常識が定められ、合法的なビジネスとして消費者や取引先からの信用を得られるようになります。

さらに、古物商許可を取得することで、リサイクル古物販売においても仕入れの幅が広がるという特典もあります。例えば、オークションハウスやリサイクル業者など、許可を持っている業者同士での取引が可能になるため、仕入れ先が豊富になり、ビジネスの発展に有利に働きます。また、消費者「適切な手続きで営業している」という安心感にも配慮し、販売や信頼の面でのプラス効果が期待できます。

★古物商許可の取得手続き★

古物商許可の取得には、いくつかの段階を踏む必要がありますが、正しく手続きを行うとしたら、難易度が高いわけではありません。以下は、古物商許可を取得するための基本的な手順です。

  1. 申請書類の準備

    • 古物商許可の申請書は、各都道府県の警察署やウェブサイトからダウンロードできます。申請書には、氏名、住所、職業、事業内容などの基本情報、取り扱う品目を記入します。

    • 必要な書類としては、本人確認書類(運転免許証やパスポートなど)のコピー、住民票、暫定証明書などが求められます。

  2. 申請料

    • 古物商許可の申請には、都道府県ごとに異なる申請手数料がかかります。一般的には19,000円~20,000円程度ですが、地域によって多少異なるため、事前に確認しておきましょう。

  3. 申請の提出

    • 必要な書類を揃え、管轄の警察署に申請書類と申請料を持参して提出します。 通常、受付窓口で担当者が確認し、その場で問題がなければ処理されます。

  4. 審査と面談

    • 申請後、警察署による審査が行われます。場合によっては、担当者と面談が行われ、ビジネスの目的や内容について確認されることもあります。 「適切な業務体制が最適か」などを確認されるため、誠実に対応しましょう。

  5. 許可証の交付

    • 申請が受付られ、審査を通過すると、古物商許可証が交付されます。 許可証は通常、申請から1~2か月ほどで取得できますが、地域や申請内容によってはいくつかの遅延が発生する場合もあります。 

申請に行く時間のない方は行政書士に依頼して代理申請ができます。
 (金額は行政書士事務所にお問い合わせください。)

★古物商許可の維持と管理★

許可を取得したら、その後の維持と管理も重要です。 古物商許可は一度取得すれば有効というわけではなく、事業内容の変更や引越しなど、取り扱い品目、事業の変更があった場合、再申請または、許可証の提示義務があるため、営業を行う際には許可証のコピーを用意しておくとよいでしょう。

さらに、古物商には業務帳簿の管理義務があります。これは、取引した商品の内容や売買の詳細を記録しておくためのもので、記録をしてないと罰則を受ける可能性もあります。取引を正確に残し、定期的に確認することで、ビジネスが合法的かつスムーズに進みますように心がけましょう。 
※盗難品や偽物の流通を防止する為

★警察署への定期報告義務★

古物商許可を取得している業者には、事業の拡大や取引方法の変更がある場合に、警察署への報告義務が発生します。

  • 主たる事務所の変更:営業場所や住所を移転する場合は、管轄の警察署に届けを出します。

  • 取引方法の変更:オンライン販売を開始する場合は変更申請が必要です。

★クレーム対応と返品ポリシーの明確化★

古物商品は、新品と異なる経年劣化や傷がある場合が多いため、返品やクレーム対応のポリシーを明確にすることが重要です。取引前に商品の状態や返品条件を説明することで、顧客とのトラブルを防ぎます。

  • 説明の徹底:商品の傷や不具合がありましたら、写真や説明文でわかりやすく伝えます。

  • クレーム対応のフロー:万が一クレームが発生した場合の対応方法を準備し、顧客に安心感を提供しましょう。

7. 広範囲取引防止のための警察との連携

万が一、偽物や盗難品が流通していると疑われる場合は、警察に相談することです。自分が不正取引に慎重、警察との連携を大切にし、疑問もしあればお早めに相談する姿勢が求められます。

これらの注意点を守りながら、信頼できる取引を行うことで、リサイクル古物販売のビジネスを安全に続けていくことができます。

★事業計画の実現★

古物商許可を取得することで、単純リサイクル古物販売の副業から、信頼性の高いビジネスとしてのステータスを得ることができます。顧客からは「適切な手続きを踏んでいる業者」として認識され、安心してまた、許可を持つことによって、ビジネスを拡大し、将来的に多くの仕入れ先や提携先と取引を行う際にも有利に働きます。

それに加えて、古物商許可を取得することは、あなたがビジネスに対して真剣である証でもあります。副業を安定した収入源として続け、さらに発展させていくために、この許可の取得は重要なステップと言えるでしょう。


リサイクル古物販売を始めるにあたって、古物商許可の取得と適切な準備を行うことは、ビジネスの成功を考慮する重要な要素です。許可を取得することで、合法かつ安定した事業展開が可能となり、信頼性の高いビジネスとして顧客に価値を提供できるようになります。ここで紹介したステップを参考に、まずは古物商許可を取得し、副業としてのリサイクル古物販売を安全かつ順調にスタートさせましょう。

次回お楽しみに。


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