煌めきたつ
まだ夏の暑さが続くものの、時々秋の気配が感じられるようになってきました。この調子でどんどん涼しくなって欲しいものです。
近年暑い日が続くせいで彼岸花の開花や紅葉時期の遅れに繋がっているので、近々見れなくなってしまう風景があるんじゃないかと危機感を覚えている次第です。
今回は少し時を遡って8月のお盆時期、帰阪のついでに立ち寄った滋賀県で『梅花藻』の花を観賞してきました。
準絶滅危惧種に指定されている『梅花藻』は水温が低く澄んだ水辺でしか咲かず、日本でも限られた地域でしか見ることができない貴重な花です。
場所は滋賀県米原市、JR醒ヶ井駅から歩いてすぐの『地蔵川』。去年も同時期に足を運んだ。今年は2回目の訪問になる。
湧き水が流れるこの川に沿うように民家が建ち並ぶ。いつ来ても思うがこういう場所に住んでみたい笑。
川沿いを進むと所々に群生した『梅花藻』が咲いている。
人の少ない早朝にやってきたが、曇り空でたまに晴れ間が差す程度。光が差す瞬間を逃さぬようにじっと待つ。
"やはり自分は儚げに咲く可憐な花が好きだな~"などと思いつつ足を進めると、水の湧き出す『醒居の清水』にたどり着いた。
去年も同じ場所で撮影をしたが、この綺麗な水辺に煌めく小さい花を撮ろうとして、満足がいく絵は撮れなかった。
ゴール地点から引き返し、陽光が花を照らすのを待つ。じわりと滲み出る汗を拭いながらじっとシャッターチャンスに備える。
今年は去年と違って望遠レンズ(通称バズーカ)を手にしているのだ。はたから見れば一端のカメラマンである。
そしてやがてそのときは来る・・・
"煌めき立つ"その姿をこの先もずっと見せて欲しい。
以上、滋賀県の夏から未来に残したい風景をお届けしてみました。今年は去年よりも少し写真の腕も上がったんじゃないでしょうか笑(気のせい)。
澄んだ水に咲く様子は儚げにも勇敢にも見えるので、今では好きな花の一つになりました。来年会いに来るかは分かりませんが、元気に咲き続けて欲しいですね。
それではまた秋を感じる頃に👍