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鳥見の続き
つづき・・・
気が付くとお昼を過ぎており遅い昼ご飯を食べた後、後半戦です。
干潟はすっかり引いてしまったため次に向かうは川沿いや農地。
冬の農地には小鳥やそれを狙う猛禽類などさまざまな野鳥が見られます。
まず川に行ったのですが、川には大量のペットボトルやプラゴミが散乱、悪臭もひどく、普段ラムサール条約登録地の管理をしている身としては、登録地以外の環境はひどいもんだなと悲しくなります。
堤防沿いにはゴミの不法投棄とそれを燃やした跡がそこらじゅうにあります。
人目がないから捨てやすいのでしょう。
ちなみに不法投棄はもちろん犯罪です。野焼きも禁止されています。
海の方を眺めるとすぐそこに海苔網があります。
干潮の時間なので、網は干出していて黒い海苔がついているのが見えました。
美味しい有明海の海苔が採れますように。
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ヨシ原の方に行くと、ツリスガラの声が聞こえてきました。
30羽ほどの群れです。
とても小さい鳥ですが鳴き声は割と大きくてにぎやかです。
ヨシ原はまわりが見えづらいので群れで行動するツリスガラたちは声でどこにいるか、はぐれないように確認し合っているのではと思います。
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同じような場所にオオジュリンもいます。
冬は茶色の地味な鳥ですが、夏になると頭が黒くなり見た目が変わります。
私は春の北海道で、ものすごく美しい声で囀る小さい小鳥がオオジュリンと分からなかったことを思い出しました。
あまりにも冬と印象が違いすぎました。
さて、しばらく見ているとオオジュリンの群れの中にシベリアジュリンがいるようです。
いるようです。
というのは、オオジュリンとよく似ていて私には見分けがつかないからです。
私はまあまあ鳥を知っている方ですが、見たことがない鳥はよく分かりません。
ネットでオオジュリンとシベリアジュリンの違いを予習しましたが、やっぱり見たことがないので詳細不明。
しかしここでは嬉しいことに見分けられる人が一緒でした。
「さあ、これがシベリアジュリンです」
とスコープを固定してもらいました。
急いで覗きます。
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オオジュリンよりこころもち小さめで、少し白っぽい。
そしてクチバシが違うなあと思いました。
上のクチバシガオオジュリンは丸っこくカーブを描いていますが、
シベリアジュリンはまっすぐです。
一応写真も撮れました。嬉しい。
きっと次からは一人でも識別ができるでしょう。
ありがとうMaurice。
いつの間にか日が暮れてきました。
気が付くと3時間以上ここにいます。
普通の人なら3分で飽きそうな殺伐とした荒れ地みたいなところ(ヨシ原)に3時間も居られるのはバードウォッチャーだけかもしれません。
それだけヨシ原には魅力があるのです。
そして、ヨシ原の上をふわふわとコミミズクが飛びます。
3羽はいるようです。
いつの間にかハイイロチュウヒもやってきました。
美しい夕暮れと相まって素晴らしい景色でした。
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