sayaka@saga

佐賀県の留鳥▷シギ・チドリ▷有明海の生物▷イラストレーター▷写真▷鳥見歴35年▷日本クロツラヘラサギネットワーク副代表🐤佐賀新聞に探鳥日記を連載中🐤

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最近の記事

釧路でシマエナガに逢えた話

11月1日~3日まで会議に出席するため北海道の釧路に行きました。 北海道は20年+ぶりだと思います。 佐賀空港の朝一の便で羽田に飛び釧路についたのは午後13時。 遠いなあ。北海道 羽田の国内トランジットが3時間もあって長かったです。 釧路空港から市街までバスで50分。 車窓の風景がとても懐かしくてテンションが上がります。 見慣れない落葉広葉樹の森、縦の信号機、道路際を示す下向きの看板↓、道がまっすぐで広い。 思っていたほど寒くありません。 佐賀の最強冬装備で行きましたが

    • 2024年10月19日 大授搦 DAY1

      2024年10月19日 大授搦DAY1   午前7時15分から11時まで。 天気予報では大雨の予報が出ていて、 夜中には雷が鳴り響き、雨もかなり降っていたように思う。 シギやチドリの観察には最悪の条件だ。 もし一人で行く予定だったら、絶対に行かなかっただろう。 それでも、今日はどうしても行かなくてはならない。 まだ日が昇らないうちに起き出し、家族を起こさないように準備を始める。 外に出てみると、思ったより雨は降っていない。 もしかしたら、運が良ければ少しは観察できるかも

      • マイフィールドのススメ

        私は、通勤途中にある小さな公園を「マイフィールド」として 毎朝20分ほどの野鳥観察を楽しんでいます。 ナンキンハゼやトウカエデが植えられ、近くを川が流れる、ごく普通の公園です。 最近は、秋の渡り鳥であるコサメビタキやエゾビタキが姿を見せます。 ふと、これまで何種類の野鳥をこの公園で観察できたのか気になり数えてみました。 皆さんは何種類だと思いますか?10種類くらいでしょうか?それとも、もう少し多くて20種類くらい? 実は、数えてみると驚くことにその数は162種類でした。

        • 有明海の貝類たち

          9月は本当によく有明海の干潟や川に足を運びました。 仕事でも行ったし、プライベートでも出かけました。 後半になると疲れがたまり、夕飯を作るまでは頑張れても、 食べながら体力が尽きてしまい、18時30分には寝てしまう日もありました。 それでも、とても充実した1か月でした。 9月後半には、関西からW君が来て、一緒に調査をする機会もありました。 彼は干潟の生き物全般に詳しく、私と同世代の鳥好きでもあります。 有明海にも頻繁に来てくれるので、毎回顔を合わせている気がします。 有明

          秋🍂コサメビタキとヤマガラ

          今朝の写真です。 この子達がうちの裏に現れる時期になりました。 ひっそりと全然鳴かずに 大きい目をくるくるさせて 興味深々といった感じでこっちを見ます。 カラ類の混群の声が聞こえる度に いそいそと何しているか様子を見に行くんですが ヤマガラとシジュウカラとコゲラがだいたい いっしょにいて、時々メジロも混じっています。 ヤマガラは熟れた柿が食べたいらしく 今朝は柿の実に刺さっていました。 やっと秋が来ました🍂

          秋🍂コサメビタキとヤマガラ

          ふたたびの空へ

          ある朝、僕はいつものように通勤のために家を出た。 朝の空気は少しひんやりしていて、頬に触れる風がなんとも心地よい。 今日は何か良いことが起きそうな、そんな予感がした。 もしかすると、何か素敵な鳥に出会えるかもしれない。 駅までの道を歩いていると、突然、道の脇の茂みからバサバサという羽音が聞こえてきた。 思わず足を止め、音のする方に目をやると、なんとそこには宙吊りになった鳥がいた。 目を凝らして見ると、それはヒヨドリだった。 どうやら、くちばしに何かが引っかかっていて

          ふたたびの空へ

          オオメダイチドリ

          2020.8.21 Daijyugarami,Saga,Japan 昨日から大授に通っています。 暑くて暑くて暑いので、現地ではあまり粘りません。 ヒットアンドアウェイ方式です。 シギ・チドリたちは、 ロシアなど北の国での繁殖を終えぞくぞくと中継地である有明海に到着しています。 まずはじめに大人たちがやってきて そのあと、この夏生まれたばかりの子供たちがやってきます。 ぼちぼち子供たち(幼鳥という言い方をします)が増えてきました。 昨日は、溺れていたオオメダイチドリ

          オオメダイチドリ

          7月に有明海にやってくるハマシギの謎

          【娘とわたしの会話】 そういえば最近、干潟に鳥見に行かないんだね。 まあ、暑いし・・・ あと今はシギ・チドリたちはロシアとかアラスカとか、北の方で子育てしているからまだ日本にはきてないし、行ってもあんまり会えないんだよね・・・ あ、でも来週行くよ。一緒に来る? え、今干潟に行っても鳥はいないんじゃなかったっけ? そうそう。 ちょっと例外があってさ。知りたいこともあるし。 でもこれ話すと長くなるから割愛するわ。 話して話して。 そう?じゃ。ハマシギっていう鳥は知

          7月に有明海にやってくるハマシギの謎

          トモエガモ2024年

          先日、トモエガモに関する国際シンポジウムがありました。 日本の越冬地や韓国、ロシアからトモエガモの最新の報告があり 大変興味深く拝聴しました。 私が住んでいる佐賀県でも今年は特にトモエガモの目撃情報があり、 記録をつけるのが大好きな私はかなり詳細なデータを取ってました。 トモエガモは諫早の調整池から来ていることは分かっていましたので、 特に諫早からの報告に興味がありふむふむと聞いていました。 報告によれば、2013年が一番初めに群れが観察された年で300羽。 それから毎

          トモエガモ2024年

          クロツラヘラサギ

          今年も有明海でクロツラヘラサギの姿が見られる時期がやってきました。 現在、東アジアを中心とし6,633羽が生息しています。 なぜ正確な数が分かるのかというと、 毎年1月に日本、韓国、中国、台湾、香港、ベトナム、フィリピンなどクロツラヘラサギが越冬する国々と協力し、 世界一斉にカウント調査をしているからです。 日本はクロツラヘラサギたちが冬を過ごす越冬地として 640羽を確認しており世界第3位となります。 ちなみに1位は台湾の4,228羽、2位は中国の1,357羽です。

          クロツラヘラサギ

          上海にヘラシギを探しに行った話③

          上海はシギチだけじゃなくて森の鳥も面白かったです。 ちょっとした林で渡りの小鳥もみました。 ガイドのリンさんが「ダークサイドフライキャッチャー」 を連発するので、いつのまにか私は心の中で彼を密かに「マスター」と呼ぶように。 サメビタキちょうど大量に移動中でした そして、ホオジロ系の小鳥が「チッ」と鳴いて草むらに入るのを見た刹那一言 「Yellow-breasted bunting 」 と言ってすたすた歩き出すというまさにプロのガイド。 待ってマスター・・・ ごめん。ちゃ

          上海にヘラシギを探しに行った話③

          上海にヘラシギを見に行った話②

          Birding Tour to Rudong Sep.25-28 "Day 2" 26.Sep.2017 What's Rudong like? It has huge tidal flat and about 100 Spoon-billed Sandpiper. 私が今回なぜ如東(ルドン)に行きたかったのかというと、 ここは世界的にも大変有名なシギチドリがたくさんいる場所で、 中でも全世界で生息数が400羽と言われている「ヘラシギ」を見たかったからです。 初日に現地

          上海にヘラシギを見に行った話②

          上海にヘラシギを探しに行った話①

          Birding Tour to Rudong Sep.25-28 "Day 1" 25.Sep.2017 I cannot write about birds in particular. Because the flight delayed very much.... I got there just past midnight. 如東鳥見ツアー 一日目 嫌な予感はしていた。 なぜなら私が乗る予定の一つ前の9時30分出発の便が、空港に着いた時点で、 すでに出発が13時3

          上海にヘラシギを探しに行った話①

          オオメダイチドリを助けた話

          2020.8.21 Saga,Japan シギ・チドリたちは、ロシアなど北の国での繁殖を終え ぞくぞくと中継地である有明海に到着しています。 まずはじめに大人たちがやってきて そのあと、この夏生まれたばかりの子供たちがやってきます。 ぼちぼち子供たち(幼鳥という言い方をします)が増えてきました。 溺れていたオオメダイチドリを助けました。 満潮になるとシギ・チドリたちはカモみたいに海に浮いて 休むことができないので、急いで水のかからない高いところへ飛んで避難します。

          オオメダイチドリを助けた話

          樫原湿原に行きました

          先週、樫原湿原(佐賀県唐津市七山)に行ってきました。 ちょうどサギソウが見ごろでした。 標高600メートルにある湿地なので心持ち涼しかったです。 ここに来るといろいろと珍しい植物や動物たちに会えるので 楽しくていつも長居してしまいます。 ちなみに鳥はあんまりいません。 朝イチで行けば違うかもしれませんが。 珍しいルリモンハナバチも見ることができました。 普通ハチと言えば黄色と黒のイメージですが、 このハチは青と黒のシマシマ模様で、通称ブルービーと呼ばれています。 このハ

          樫原湿原に行きました

          佐賀のコウノトリ巣立つ

          コウノトリは佐賀で見かける野鳥の中では最大級に大きく 特別天然記念物に指定されています。 元々日本全国に生息していましたが、農薬でコウノトリのエサとなる田んぼの生物が減ったことなどにより、野生個体は1971年に絶滅しました。 その後ロシアから贈られたペアから保護増殖事業が始まり、 2005年から人工飼育した個体を放し、 2012年には野生化したペアからヒナが生まれています。 今まで佐賀にも時々コウノトリが訪れていましたが長居することはありませんでした。 ところが今年初

          佐賀のコウノトリ巣立つ