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母娘でバードウォッチング

お休みの日はよく母娘でバードウォッチングに行くのですが
(娘が3歳くらいの時から連れまわしています)
女同士なのでぺちゃくちゃしゃべりながらウロウロします。

先日も二人で出かけ、話しつつ鳥を探しながら歩いていました。
サッと前方を鳥が横切ります。

なにかな?
茶色のスズメくらいの大きさの小鳥が数羽いるようです。

私は鳥に気づいていない娘に
「ストップ!」
と声をかけます。
すると娘はすぐに黙りその場から一歩も動かなくなります。

「ああ、なんだろいっぱいいる。あっ。ミヤマホオジロの群れだ。ほら。むこうの藪の中。どうしよう行く手を阻まれてるんだけど。進んだら飛ばしちゃうなあ」

とかなんとか私は独り言を言いながら双眼鏡で観察しています。
娘はその間微動だにせず一言もしゃべりません。
しばらくするとミヤマホオジロはいなくなりました。

「よし、行こうか!」

声をかけると動き出し、二人してまたぺちゃくちゃしゃべりだします。

しばらく歩くと、また何か前方に鳥が。
「ストップ!」
また娘はその場でピタッと動かなくなります。

私は気づいたのです。

娘は普段私のお願いは何度か言わないと聞いてくれないし
(食べたら食器を片付けろとか、脱いだ服をどうにかせいとか)
起きているときはずっとしゃべっています。

しかしだ、
バードウォッチングの時だけは私の言うことを絶対聞いてくれる・・・
ストップと言われたら動かない。
しゃべらない。

それに気づいた私は娘にその理由を聞いてみました。

「小さいころはよく鳥を飛ばしてしまって迷惑かけたからなー・・・」

どうやら私は自分でも知らず知らずの間に、
娘をバードウォッチングの間だけ
小さいころから激しくしつけてしまったらしい・・・。

なんだかなあ
なんだかなあ・・・

と思ってしまったのでした。

おわり
(オチはないです)

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