車いすと松葉杖
人生初の骨折で経験した、
車いすと松葉杖。
最近は、どのスーパーにも
車いすが常備してあるなど、
高齢者対策としての車いすは
よく目にするようになってきたけれど、
実際に目にすることはそれほど多くない。
今回、自分が車いすに乗ってみて感じたのは、
車いすの使い勝手の悪さと、人の優しさ。
今回の私のような、
一時的な利用者だと、
長時間車いすで移動することは
想定していないだろうから仕方ないが、
とにかく乗り心地が悪い。
まず、座面が低い。
膝よりも腰が沈み込むので、
足腰への負担がかかる。
これは、分厚い座布団を敷くことで、
回避できるようになった。
自転車でも路面の悪さは感じるが、
車いすならなおさら。
平らに見えるアスファルトでも、
かなり凸凹しているし、
緩い傾斜でも、自走しようとすると
相当の力が必要だ。
車いすで昇降出来ないようなときは、
松葉杖を使うが、
先日の、青森でのシャトルバスに乗り込む際は、
段差がかなりあるので、
手すりを使っても重労働だった。
最近増えてきたノンステップバスでも、
ぎりぎりかな?
高速のPAや、スーパーの駐車場にも
設置されている、
障害者用の駐車スペースや、トイレも、
だいぶ普及されて来てはいるが、
車を降りてから、長い距離を移動しないといけないなど、
使い勝手の悪いところもあるし、
数が不足していると感じたところもあった。
一方で、車いすに対しては
一般の方がかなり親切だと感じた。
エレベーターに乗り降りする際は、
ダーさまが一緒にいるにも関わらず、
必ず誰かが、ボタンを押して待っていてくれる。
世の中に関心のなさそうな
一見ちゃらちゃらしたお兄さん(失敬w)でも、だ。
銀行で、手動の扉が開けられずに、
もたもたしていると、
ATMの操作の手を止めて、
扉を開けに来てくれたおばさま。
スタバのお兄さんは、
それはもう、今までに経験したことのないほど、
とても親切にテーブルを用意してくれたり、
商品をどのように渡せばいいか
細かく聞いてくれたり。
中には、堂々と障害者の駐車スペースに
停める健常者や、
松葉杖で順番待ちしていても、
割り込んでくる年配の方もいたが、
いずれも少数派だ。
将来、また車いすのお世話になる日が
来るかもしれない。
その頃までには、今よりもっと、
便利で住みやすく、
人に優しい社会に、なっているだろうか。
それとも・・・
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