鴻巣市・旧笠原小学校での「制服・浴衣撮影会」の件についての分析と考察。その7。鴻巣市のキャンセル活動の牙城・新日本婦人の会と共産党そして左翼コミュニティ。
さて、鴻巣市の旧笠原小学校校舎(鴻巣市の市有施設)で近代麻雀主催の「制服・浴衣撮影会」についての検証記事の続きです。
その1(旧笠原小撮影会問題と水着撮影会問題の酷似について)はこちら。
その2(旧笠原小撮影会で「犬笛」に踊った市議について)はこちら。
その3(笠原小学校の廃校に至る経緯についてその1)はこちら。
その4(令和2年12月鴻巣市議会第95号議案と共産市議団ほか)はこちら。
その5(鴻巣市議会請議5号「笠原小学校の存続に関する請願書」での、
共産党市議と保守系市議とのウソを暴く攻防)はこちら。
その6(「笠原小学校の存続に関する請願書」で市議会で火だるまになる
日本共産党鴻巣市議団の様子)はこちら。
前回まで4回にわたって、鴻巣市立笠原小学校の廃校問題について2020年(令和2年)12月に鴻巣市議会で行われた「請願書」における攻防について並べ分析をしてきました。
2024年(令和6年)の「旧笠原小学校校舎での近代麻雀制服浴衣撮影会」のキャンセルには「現地実行部隊」として鴻巣市の左翼勢力が関わっている事が明白です。
舞台となった笠原小学校はかつて廃校問題で共産党が前面に立って反対運動を行いそして敗れた地でもあります。奇しくも笠原小学校の廃校舎で近代麻雀の撮影会が行われたことは、左翼勢力にとっては「意趣返し」のチャンスだったのかもしれません。
そういった観点から、「鴻巣市の左翼活動」の中心の一つである日本共産党鴻巣市議団について、笠原小学校の存続問題に関する市議会の攻防を分析をすることで「事実無根の言説で住民運動を扇動するさま」、すなわち「彼女らのやり方」を明らかにするのが前回まででした。
今回はその日本共産党鴻巣市議団を支える後方部隊、というかある意味「本丸」とも言える「新日本婦人の会鴻巣支部」について分析してみたいと思います。
2018年(平成30年)に鴻巣駅前に建っている、鴻巣市所有の複合施設「エルミこうのす」で警察と自衛隊の共同イベント「ふれあいフェスタ2018」が開催予定でした。
この「自衛隊イベント」開催を聞きつけてキャンセル活動に動いたのが日本共産党鴻巣市議団と新日本婦人の会鴻巣支部でした。
下はイベント開催地である「エルミこうのす」に8月15日に申入れを行う共産党鴻巣市議団の竹田悦子市議と諏訪三津枝市議の様子です。
新聞やテレビで報道された他、共産党竹田悦子市議はご覧の通りX(当時はTwitter)にも投稿したことから、「共産党の自衛隊イベント妨害」に対してネット上では大炎上することとなりました。
イベントの方は施設を管理する会社が自衛隊へと連絡、イベントは中止に追い込まれています。
戦果に味を占めた新日本婦人の会鴻巣支部と共産党鴻巣市議団は、続けて10月に行われる「こうのす花火大会」で行われる航空自衛隊の航空ショーについても「戦闘と切り離すことはできない」などと言って中止を目論みます。恐らく前後の経緯から見て、「迷彩服イベント」が前座で「航空ショー阻止」が彼女らの本丸だったような気がします。
「エルミこうのす」の自衛隊イベントのキャンセル申入れに先駆けて、「こうのす花火大会」の航空ショーキャンセルの為の勉強会を開く竹田悦子鴻巣市議。
自衛隊イベントに続いてのキャンセル行為に、再び共産党は批判の声で大炎上をしますが、「こうのす花火大会」主催の鴻巣市商工会青年部は「安全性は確保できている」としてキャンセル要請を撥ねつけました。
ここまでを一旦整理しますが、
■「新日本婦人の会鴻巣支部」「共産党鴻巣市議団」が2018年に
自衛隊イベントを2件立て続けにキャンセル行為
まずこの点を覚えておいて下さい。
「エルミこうのす」の自衛隊イベントを中止に追い込んだのは8月ですが、「こうのす花火大会」は10月開催です。これに向けて共産党鴻巣市議団は鴻巣市議会へと請願を提出します。
こちらがその請願提出にあたっての議会での「趣旨説明」の議事録です。
請願人は「新日本婦人の会鴻巣支部」の支部長の谷口民子氏。請願の紹介議員には共産党より竹田悦子市議と諏訪三津枝市議の2名でした。
議事録を読むと分かりますが、「こうのす花火大会での航空ショー中止の要請」の陳情にもかかわらず、その半分は「新日本婦人の会」のアピールとなっています。
「エルミこうのす」での自衛隊イベントで迷彩服にクレームを入れて中止に追い込んだのは、報道や申入れでフロントに立ったのが共産党市議だったので世間的には「共産党の仕業」と認識されています。
しかし実際にクレームの主体となったのは「新日本婦人の会鴻巣支部」であり、共産党鴻巣市議団はその手足となって動いた、というのが実情です。
「新日本婦人の会鴻巣支部」支部長の谷口民子氏は、市議会の議事録を遡ると2000年(平成12年)頃から「支部長」を名乗っています。途中数年は新日本婦人の会の支部長を他の人物が名乗っていますが、2015年(平成27年)前後から現在に至るまで、再び支部長として名前が見えます。
鴻巣市議会の2000年以降の議事録を見れば分かりますが、市議会の請願の9割方は「共産党市議が紹介議員」を務める「新日本婦人の会 谷口民子」名でのものばかりです。共産党の竹田悦子市議は1999年(平成11年)に市議初当選ですので「谷口氏が請願し、竹田市議が紹介議員を務める」関係が25年以上続いている計算となります。
共産党議員は「新日本婦人の会と共産党は関係が無い」と常に強弁しますが、その成立の経緯や実際の連携ぶり、共産党幹部の身内が役員を務めるなどの実態から「共産党のフロント団体」と一般的には認識される組織です。
「新日本婦人の会鴻巣支部」の「谷口民子」氏については、2001年(平成13年)6月の鴻巣市議会定例会の議事録におもしろい議事録が残っています。
岡田恒雄市議は後に鴻巣市議会議長を務める市議ですが、この時の定例会で「『(毎回請願を出す)新日本婦人の会・谷口民子』という人はまさか
一人で請願を出してる人じゃないですよね?」
「毎回請願でつるんでる新日本婦人の会と共産党の関係は?」
という質問が出されています。
これに対して共産竹田悦子市議は「谷口民子」氏については答えず、
「新日本婦人の会は全国にまたがる女性団体、鴻巣は90名くらい」、
共産党と新日本婦人の会の関係については答えず「『協力、協働』『対等、平等』の関係」とだけ答弁をしています。
客観的に見て、「谷口民子」という方は25年以上「新日本婦人の会」で幹部級の活動をしている「鴻巣左翼界の重鎮」であるように見受けられます。少なくとも一般人が議会で名指しでこの様に質問対象となるのま極めて稀な例だと思いますし、鴻巣市議会の議員には「暗黙の共通認識」だったのだと思われます。
こちらは「旧笠原小学校校舎・近代麻雀制服・浴衣撮影会」のキャンセル騒動でフロントに立った社民党西尾綾子・鴻巣市議の「活動歴・ボランティア歴」部分の引用抜粋です。「2012年~現在まで国際人権NGOにボランティアとして参加」とあります。
それではここでWikiの「新日本婦人の会」のページを見てみましょう。
はい。お分かり頂けるでしょうか。西尾綾子氏の活動歴の「国際人権NGO」とは「新日本婦人の会」での活動の事で間違いないでしょう。
「憲法」「反戦」といった街頭活動は新日本婦人の会の活動と符合します。
「新日本婦人の会」とプロフに明記しないのは、「新日本婦人の会」が共産党系団体であり、かつ西尾綾子市議が社民党所属であることが「濁した表現」の理由なのだろうと推測されます。
以下は2018年(平成30年)9月の鴻巣市議会定例会の議事録です。上で紹介した「こうのす花火大会」の請願に続いて提出されたものとなります。
「市民ファーストの花火大会を望む親と市民の会」共同代表を名乗る「西尾綾子」氏が請願者となり、花火大会の航空ショーキャンセルを求める請願となっています。紹介議員の菅野博子・鴻巣市議は共産党提出の請願で常に名前が載り連携している市議なので、無所属議員ながら実態は「共産(もしくは左翼)シンパ」と言える議員です。
請願者の「市民ファーストの花火大会を望む親と市民の会」という「市民団体」を名乗る手法は、左翼活動家が個人名ではなく団体名を名乗ることで「自分を大きく見せる」という陳腐化された常套手段の踏襲なのでしょう。
西尾綾子氏は鴻巣市議会議員になる前に、ご覧の通り「市民団体」を名乗って鴻巣の社会問題に口を挟んだ前例が複数件存在しています。
そんな西尾綾子氏(活動家)が新日本婦人の会鴻巣支部および共産党鴻巣市議団と同じ内容の請願を同じ市議会へと提出している訳です。西尾綾子氏には「新日本婦人の会鴻巣支部」で活動をしている形跡がある事なども併せて考えれば、西尾綾子氏と共産党鴻巣市議団の連携は推して知るべしでしょう。
ここで思い出して下さい。2024年(令和6年)8月9日に「8月初旬に住民と複数の市議、市民団体関係者らが(鴻巣)市を訪ね、貸し出しの中止を求めた」という事案があった事を。
申入れに出向いた「複数の市議」の一人が西尾綾子社民党鴻巣市議であることは、西尾市議自身がSNSで半ば自白したも同然の状況です。
であれば、「同行した他の市議」は共産党鴻巣市議団の竹田悦子市議や諏訪三津枝市議ほか共産党周辺の市議であると思われます。
「市民団体」は「新日本婦人の会鴻巣支部」なのではないでしょうか。
今回その7の記事で2018年のエルミこうのすでの「自衛隊迷彩服イベントキャンセル事案」および「こうのす花火大会航空ショーキャンセル事案」について触れたのは、2024年の「旧笠原小学校・近代麻雀撮影会キャンセル事案」と基本的構造が同じであると考えたからです。
同じ地域で、同じ思想の人々が、同じようなキャンセル行動を取る。もちろん全てが同一では無いでしょうが、おおまかな基本的行動は酷似すると考えられます。
また、「同じ人達が行う事案は、おおまかな基本行動は酷似する」と考えて、当noteその3からその6までで扱った「笠原小学校廃校に関する住民運動」の事案を見返してみて下さい。ここでも2018年の自衛隊イベントキャンセルや2024年の近代麻雀撮影会キャンセルと酷似する行動がいくつも見当たりますので。
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余談ですが、上で「新日本婦人の会鴻巣支部」の支部長で、鴻巣界隈の左翼活動家の重鎮と見られる谷口民子氏について、もう一つ興味深い鴻巣市議会議事録がありました。以下は2016年(平成28年)3月の鴻巣市議会定例会第8日(3月4日)の議事録よりの引用です。
鴻巣市議の秋谷修市議は2003年(平成15年)初当選の市議で、この質問の時点で10年以上市議を務めているベテラン議員です。
そんな市議会について承知をしているベテラン議員が「赤見台にお住まいの谷口民子さん」から「脅迫行為、あるいは圧力」を受けている、と公的な議会の場で質問をしているのです。
「傍聴をしていた市民」である「新日本婦人の会鴻巣支部の支部長」の谷口民子氏が、「議会での議員の質疑」に対して直接「政治的圧力」を掛ける行為を行ったり、議会の終了直後に「5、6人で取り囲みつるし上げる」という物理的圧力(手引きをしたのは共産竹田悦子市議)を仕掛けたり、といった行為が議員によって公にされました。
秋谷市議は続けて質問の中で谷口民子氏について「よく共産党さんの政治活動にお供されている方」と述べ、共産党と谷口民子氏(新日本婦人の会鴻巣支部長)との関係について質問をしています。
共産竹田悦子市議は秋谷市議の質問にはほぼ答えず、新日本婦人の会についてのプロパガンダを述べるのみです。
秋谷市議は再度「この支部長たる方(谷口民子氏)はよく共産党の応援に入っているようなことが見受けられます」と述べます。共産竹田悦子市議が「新日本婦人の会というのは、政党からの独立をしております」という発言に対しても秋谷市議は「先ほどの答弁にうそは無いですか。万万が一うそがあったら私はまたそれを問題にします」と述べています。
普通の状況で「一般市民」が名指しで議会の質問対象になることはありません。新日本婦人の会の支部長の谷口民子氏は「議会の質問対象になる人物」であるという事実が議事録に残っていた、という訳です。
そしていわずもがな「新日本婦人の会鴻巣支部」と「共産党鴻巣市議団」は二人三脚の関係であるのは明らかですし、西尾綾子・社民党市議(当時は一般人左翼活動家)も新日本婦人の会の構成員として関係があった、という点も明らかな訳です。
鴻巣市という埼玉の一地方で「キャンセル活動」を繰り返している人たちは、こういった記録の残る人たちなのだ、という事です。
ついでなので余談をもう一つ。
以下は2002年(平成14年)の鴻巣市議会の議事録です。
「新日本婦人の会鴻巣支部長 谷口民子」氏の請願を共産党市議が紹介議員として請願していますが、この請願では谷口民子氏と連名で「生活クラブ生協鴻巣支部長」の名前も記されています。
「生活クラブ生協」というのは設立者が元社会党であった人物で、「代理人」と称して地方議会に自前の候補者を議員として送り込む政治活動を行っている団体です。
埼玉県では「市民ネットワーク」を名乗って政治活動を行っており、社民党と親密な連携を取って候補者の推薦を受けたりしています。
この記事を読んでくださる方々には、生活クラブ生協の代理人として「埼玉県市民ネットワーク」から埼玉県議を2024年(令和6年)3月末まで務めていた辻浩司・元県議の会派です、と言えばお分かり頂けるかと思います。
生活協同組合については様々な生協がありますので、厳密に言えば生協ごとに支持政党が微妙に異なっていたりします。元々は左翼の学生運動による「大学自治」の活動が元となって生活協同組合活動へとシフトする例が多数見受けられる、という背景があるからなのですが、生協と政治活動は親和性が高いと言えます。
ただ、鴻巣という地方都市では左翼活動家の絶対数が少ないからかもしれませんが、共産党や社民党、その他といった線引きは比較的曖昧な様子で「まとめて左翼」といったひと塊で活動している様に見えます。
なので「共産党系」の新日本婦人の会と「社民党系」の生活ネット生協がご覧の通り同舟で請願を出している状況な訳です。
で。
西尾綾子・社民党鴻巣市議のプロフには「生活クラブ埼玉 鴻巣支部委員」の経歴が記されています。ここでもつながりが見られますね。
加えて言えば「こうのす・憲法九条の会」も谷口民子さんが幹部の会なのでつながりがある経歴なのです。
つまり、「西尾綾子社民党市議に『谷口民子(新日本婦人の会鴻巣支部長)』を知らないとは今更言わせない」ですよ、という話です。
重ねてつまり、谷口民子さんと活動を共にしているという事は共産党鴻巣市議団とも活動を共にしていますよね、という話になります。
この調子でどんどん資料を積み重ねていって、彼女らが近代麻雀のキャンセルに密接に関わった証拠を積み重ねて言い訳できなくしたいと思います。
では。
(文中の鴻巣市議会議事録は引用となります。)