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鴻巣市・旧笠原小学校での「制服・浴衣撮影会」の件についての分析と考察。その1。水着撮影会再び。「『犬笛』を吹く者と操られる者」の考察プロローグ編。


Yahoo Japanニュースで配信の「朝日新聞2024年8月12日記事」より引用

朝日新聞の2024年(令和6年)8月12日付けで上の内容の記事が配信されました。

記事では2022年(令和4年)3月に閉校され廃校舎となった旧鴻巣市立笠原小学校の校舎を利用して「制服・浴衣の撮影イベント」が開催される事に対し、「住民と複数の市議、市民団体関係者らが市を訪ね、貸し出しの中止を求めた」ことが報じられており、校舎を所有する鴻巣市側は「断る内容のイベントとは言えない」と申入れに対して回答を行ったことが記されています。

昨年2023年(令和5年)6月に埼玉県営のプールでの「水着撮影会」に対して共産党埼玉県議団が「施設貸出中止の申入れ」を行った事は記憶に新しいですが、同じ埼玉県で昨年に引き続き何とも似通った事案が今年も発生してしまいました。

「私立近代麻雀学園」イベント告知サイトより引用

朝日新聞の記事で報じられたイベントはこちらの「私立近代麻雀学園」という撮影イベントで、竹書房の近代麻雀が主催するイベントとなります。

ご覧の通り、昨年大騒動となった埼玉県営プールでの水着撮影会についても、共産党埼玉県議団は執拗に「近代麻雀」のイベントをピンポイントで狙って申入れを行っていました。

昨年の水着撮影会の件では、共産党埼玉県議団に対して「水着撮影会の情報の提供、および中止の申入れ」を示唆した人物の存在が浮かび上がっています。この「情報提供主」が近代麻雀のイベントに対して執拗に問題視をした事から、共産党埼玉県議団や辻浩司県議(註:当時)ら埼玉県庁へとクレームを入れた議員たちは「6月24、25日のイベント(=近代麻雀水着祭)」に対してのみ指弾を行ったのでした。

昨年6月8日に共産党埼玉県議団が埼玉県庁都市整備部へと申し入れた「申入書」の抜粋。「6月23、24日」と「近代麻雀水着祭」ピンポイントでの申入れであったことが分かる。

水着撮影会の件では指定管理者の埼玉県公園緑地協会がいち早く「全ての水着撮影会の中止(施設の使用許可処分の撤回)」へと動いた事から「水着撮影会全て」への問題となりましたが、埼玉県営しらこばと公園へと何度もクレームを入れていた人物や共産党、埼玉県市民ネットワーク(生活者ネット系)らが具体的に「問題視する対象」として挙げていたのは近代麻雀のイベントでした。
近代麻雀水着祭以外の水着撮影会については、いわば「とばっちりの巻き添え」と言っても良い災難に遭遇したのだと思います。


この通り「昨年の埼玉県営プールの水着撮影会」と「今年の鴻巣市の廃小学校での制服・浴衣撮影会」には、想像以上に共通点が見られます

タレントを用いた「撮影会」を「性的である」と糾弾し中止(キャンセル)を求めるという類似行為の見られる本件について、放置する事は「新たなキャンセルの呼び水」にしかならない、と考えますので、背景、経緯を整理した上で検証および反駁を行いたいと思います。

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こちらは太田啓子弁護士のX(旧Twitter)での2024年8月8日(木)午前10時頃に投稿された一連のポストのツリーです。
この日突然、太田弁護士は「制服姿の撮影イベント」が「旧小学校校舎を貸し出す事案」について語り出します

同日夜には太田弁護士は、ご覧の「鴻巣市の旧笠原小学校で撮影会が行われる」事を問題視するポストを投稿。どうやら午前中の「制服撮影会」に言及したポストは、この夜の「旧笠原小学校での撮影会」の枕だった様子です。

そして太田啓子弁護士のポストを受けて、なのかは私には分かりませんが、翌8月9日の朝にはフェミニストの「爪半月(そうはんげつ)」さんがご覧の通りキンマー(近代麻雀)の旧笠原小・制服撮影会について批判を表明するポストを投稿されていました。

ここで昨年(2023年)の夏に太田啓子弁護士と爪半月さんが投稿したポストを見てみたいと思います。

昨年の水着撮影会の件では、まず爪半月(そうはんげつ)さんが近代麻雀水着祭について批判をするポストを投稿。これに太田啓子弁護士が呼応して「近代麻雀の水着撮影会」を糾弾するポストを連投しました。

その一週間後の5月29日には「■■■をしている者です」と名乗る『一般市民』が、近代麻雀水着祭を開催予定の埼玉県営しらこばと公園の管理事務所へとクレーム。公園所長との数度のやり取りでも「撮影会中止」の言質が撮れないクレーム主さんは、6月4日に「本件に関心を持つメディア関係者や議員などにもお知らせして本件の問題について世論喚起をはかっていきたい」という「捨て台詞」で締めたメールを送り、その3日後に本当に埼玉県庁に共産党埼玉県議団が申入れにやって来た、という出来事が起こった訳です。

その後いろいろと資料を開示請求するなどして整理した結果、上の爪半月(そうはんげつ)さんと太田啓子弁護士のXのポストは「犬笛」となったことが分かった訳です。


ここまで書けばお分かりいただけるかと思います。
はい。昨年の水着撮影会の騒動とほとんど同じ様に、今回の鴻巣でも太田啓子弁護士と爪半月(そうはんげつ)さんのXのポストの投稿があった訳です。

そして冒頭で紹介した朝日新聞8月12日記事によると、「8月初旬に住民と複数の市議、市民団体関係者らが市を訪ね、貸し出しの中止を求めた」のだそうです。

「爪半月(そうはんげつ)さんと太田啓子弁護士」が「Xのポスト」を投稿した後、間髪置かずに「議員が自治体へと『公の施設の貸し出し中止を求めた』」という事が起きた訳です。
はっきり言って、昨年の水着撮影会の大騒動と全く同じ流れで事が起きている、という事になります。

そしてこちらは鴻巣市議会の西尾綾子市議(社民党所属)のポストです。太田啓子弁護士らが投稿したポストの直後のタイムスタンプで、ご覧の「廃校舎での制服・浴衣モデルの撮影会」に言及するポストを投稿しています。

この西尾市議は社会民主党の所属議員ですが、共産党の諏訪三津枝市議や竹田悦子市議と「笠原小学校の廃校問題」や「鴻巣市新設ごみ処理施設」などについて共闘をしてきたことがこれまでの活動で確認できます。

しんぶん赤旗 2024年5月21日記事より引用

また、西尾市議はご覧の通り、共同でジェンダー問題や憲法9条改憲などで共産党と親和性が高い様子で、共同で活動を行う様子が何度も見受けられます。

何が言いたいか、と言うと、8月8日から9日にかけて太田啓子弁護士らのポストが「犬笛」となり、その笛に呼応し、恐らくは直接の依頼を受けて鴻巣市へ「旧笠原小学校の施設の貸し出し処分の撤回」を求める申入れを行った「複数の市議」のうちの一人がこの西尾綾子市議なのではないかと推測される、という事です。

また恐らく、西尾市議と一緒に申入れに行った議員は共産党の2市議なのではないか、と上記の状況から推測するのですが、これについては状況以上の根拠は今のところありませんので、現時点では単なる私の推測の域を出ません。

これについては鴻巣市へと情報開示請求を行うなどして事実を明らかにしていきたいと思います。

鴻巣市Web「市政情報公開請求書等」より引用

しかしながら鴻巣市の情報公開制度では、「鴻巣市外在住」の者に対しては「市の任意的公開」になる、とされています。鴻巣市情報公開条例第5条で「市政情報の公開を請求できるもの」として居住地が定められていますので、公開されない可能性も低くはありません。
これについては追って状況は報告したいと思います。


さて、8月8日から9日にかけて太田啓子弁護士らが「Xの投稿」をした事で「犬笛が吹かれた」事、8月初旬(初旬とは一般的に1日~10日を指す)に鴻巣市に「複数の市議が旧笠原小の施設貸出処分の撤回」を申入れた事、までは説明しました。

市議らの申入れが9日か10日だとすると、冒頭で紹介した「旧笠原小で撮影会が行われる」事を報じた朝日新聞の記事が8/12朝の配信ですから、中1日もしくは中2日で記事が書かれた事が分かります。

この朝日新聞の記事を読むと分かりますが、
■主催者が昨年の水着撮影会の1社(=近代麻雀)である事
■市が5月の施設貸出申請の時点で「水着撮影会の業者」と認識
■「肌の露出」に関する誓約書を提出させている事
■近隣住民のコメント

といった内容が盛り込まれた上に、
「8月初旬に複数の市議」が申入れ、市が「断る内容のイベントとは言えない」と回答した事まで盛り込まれた内容となっています。

仮に「無関係の第三者の記者」が短期間でここまでの内容を取材しまとめて記事を仕上げたのならば、かなり有能な記者さんだと思います。
「記者が以前から取材を進めていた記事」という可能性も無くはないですが、仮に「準備し仕掛けた」とするならこんな1回限りの小記事には「割りに合わない労力」だと思いますし、本当に前から準備してた結果ならば無能な記者さんだな、と思います。

しかし、労力も少なく、かつ内容も上記の通り網羅できる方法が一つあります。「事前に『申入れに行く』事がリークされており、市の回答まで含めて報告された」状況で記事を書くならば、1回限りの小記事に見合う手間でこの内容の記事が書ける、と思います。

そして記事を書いた記者は、記事の中の笠原小学校の写真に対してご丁寧に「2024年8月9日午後2時半」と撮影日時を明記して掲載をされています。

■太田啓子弁護士の「ポスト」が8月8日午前10時
■西尾綾子市議が旧笠原小撮影会に言及したポストが8月9日午前11時半
■朝日・稲垣記者が旧笠原小を撮影したのが8月9日午後2時半

これは状況からの推測の仮説の話でしか無いのですが、
「鴻巣市に『複数の市議』が撮影会中止を申入れ」したのって
8月9日の朝イチ、おそらく午前9時くらいなんじゃないですか?

埼玉県都市整備部が知事室(=県知事)へと報告した水着撮影会に関するやり取りの経緯の報告が記された公文書

こちらは昨年の水着撮影会の時に、共産党埼玉県議団が申入れについて投稿したXのポストと、埼玉県庁都市整備部が県知事への状況報告の為にまとめた経緯のまとめられた報告文書、の公文書(開示請求にて取得)です。

県庁が指定管理者へと「中止の指導」を行ったのが6/8日午前8時半とありますので、共産党県議団が来訪したのはその前、つまり8時から8時半ではないかと分かる訳です。
共産党的に晴れ舞台の「申入れ」ですから、もう前日からワクワクしちゃって待ちきれないから朝イチで訪問しちゃうんですかね?(個人の感想です)


こういった「前例」を見てみても、鴻巣市へと「旧笠原小貸し出しの中止」を申し入れたのは8月9日の朝イチなのだろう、と考える訳です。
恐らく申入れに傘下した西尾市議が「校舎の使用許可を出すべきではなかった」とポストしたのが11時半なので、申入れに失敗した後に西尾市議がポストを投稿した、と考えるのが自然だと思います。

そして「旧笠原小の制服撮影会」の記事を書いた朝日・稲垣記者が旧笠原小の写真を撮ったのが同日午後2時半です。
市が「5月の申し込み時点で『水着撮影会の業者』と認識していた」という話や「『肌の露出』に関して誓約書を主催者に提出させていた」という具体的な情報、「貸し出しを断る理由が無い」という結果回答までを網羅した記事を書いた記者が、申入れがあったと考えられる8/9午前8時~9時頃のおよそ5時間後に、市役所と同じ鴻巣市内の旧笠原小学校で写真を撮っていた訳です。

鴻巣市役所から旧笠原小学校までは検索するとおよそ3kmで、車なら7分、徒歩でも38分という検索結果となっています。

状況と情報を整理して考えると、朝日・稲垣記者は「複数の市議」らが鴻巣市へと申入れを行った場に同席していたのではないか、と考えるのが自然な気がします。同席していなくとも、申入れが終わってすぐに結果が取材できる場所に待機していた、くらいはあったのではないでしょうか。


そういえば、水着撮影会の時には申入れの2日後に、ご覧の通り毎日新聞に「水着撮影会の中止」を受けて「太田啓子弁護士に聞きました」という記事が作成公開されました。
今年の鴻巣の旧笠原小撮影会でも、申入れ(があったと思われる8/9)の3日後に朝日新聞に当該申入れの内容を報じる記事が書かれ公開されました。
こんなところまで同じタイムテーブルで進行しているのは何とも奇妙な話です。意図的ではなければ同じにはならない気がするのですが。


●「標的は『近代麻雀』」
●「太田啓子弁護士のXポストによる『犬笛』」
●「当該地区の議員による自治体への『申入れ』」
●「申入れ後に間髪入れず『新聞社が記事を作成公開』」

と「水着撮影会」と「鴻巣旧笠原小学校撮影会」にはオープニングだけでこれだけの共通点が見受けられる訳です。
偶然は2つまでは許すけれども3つ重なるのは偶然では(以下略


昨年の水着撮影会の件では追える限りの資料を集めまくって(現在も資料収集は現在進行形で進行中)分析をした経験があるので、今回の旧笠原小学校の件では「解像度が上がっていた」ので非常に共通点が見出し易かったのは幸いでした。
水着撮影会での動きから類推することで「同じ人が同じことをやっている」と考えると非常に分かりやすかったです。


その2以降でも、まずは「旧笠原小学校の撮影会」について、まずは周辺の状況から整理しつつ本丸へと進みたいと思います。

では。

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