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増山裕太の先頭打者弾、佐藤昴の好投...東北大「価値ある」惜敗

 仙台六大学野球秋季リーグ戦は開幕節から好ゲームが繰り広げられた。東北福祉大と東北大の第2戦はタイブレークまでもつれる展開に。9回まで1-1と手に汗握る接戦が続き、10回に東北大が1点を勝ち越すも、その裏東北福祉大が2点を奪いサヨナラ勝ちを収めた。

 「タイブレークで負けても、コールドで負けても、負けたことは変わらない」。この試合を一人で投げ抜いた佐藤昴投手(2年=仙台一)はうつむきがちにそう呟いたが、今後につながる、価値ある惜敗であったことは間違いない。

「一生自慢できる」衝撃の一発

 衝撃の幕開けだった。東北福祉大の先発は堀越啓太投手(2年=花咲徳栄)。先頭打者・増山裕太外野手(4年=秋田)への初球から150キロを計測すると、2球目以降も150キロ台を連発しあっという間に追い込んだ。仕留めにかかった5球目も151キロ。増山はこの豪速球を弾き返し、左翼席へ放り込んだ。スタンドが、どっと沸いた。

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