採用面接で見ているところ

まず、話し手の目線が全ての面接官に移動しているかを良く見るようにしています。

コミュニーケーション能力やサービス提供者として、その人のホスピタリティの評価になると考えるからです。
家族を含めて話をする時に、自分にだけ目線や顔が向かず、直接的にサービスを受ける人だけにだった場合、自分は相手にされていない、大切にされていない、サービスに影響はない人物だ、軽視されていると思ってしまうからです。

面接の場面では売り込みなので、当該部署の人や、特に中心人物に集中するのは当然と言う意見がある事はもちろん理解しています。

ただ、目線の移動を意識出来ているのか、あるいは自動化されているとわかるだけでも、その人のコミュニーケーションの器が掴めると思っています。コミュニーケーション能力を長所としている場合、意識している様子を見て取れれば、コミュニーケーションあるいはホスピタリティ能力獲得や向上に努力している人、自動化されていると評価すれば身に付いていてコミュニーケーションあるいはホスピタリティ能力が高い人といった具合で。
そこに笑顔や理解を確認するような相槌が入れば、プラスアルファのコミュニーケーションやホスピタリティが提供出来る事に期待を持ちます。

コミュ力が高い事が長所と言う志願者は特に注視している。
コミュ力の高さと言っても分解すると色んな場面で違った要素が存在するのですが、大体は協調性、人との折衝力についてコミュ力が高い、得意と表現する人が多いので、上記の考え方は判断の一つに当てはまると思っています。

あとは、コミュニーケーションは積み上げる事に重きを置いているか、距離感に重きを置いているかも聞くようにしている。
距離感をどれだけ意識出来ているか知る為です。多様性や、相手に期待し過ぎない、先読みし過ぎない考え方やEQと言うものが認識されている中で、距離感をわかりながら人と付き合っていく事は、相手や自分を守り、良好な関係を保つ上で、とても大切なコミュニーケーション感覚だと思うからです。
積み上げる事に重きを置くコミュ力が長所と言う志願者の危うさを測っています。ギブ&テイクと言う言葉がありますが、ギブギブギブな人は結局は相手にテイクテイクテイクと求めてしまうことになる人かもしれないからです。

あとは、ちょっとした間の取り方だったり、わからない質問をされた時に出る一瞬の黒さと言うか、不快感から出る怒りに近いような圧も注意して感じ取るようにしています。上司とのトラブルや理不尽な環境に置かれた時の耐性や対応を予測出来るからです。

色々とフィルターをかけるようにしていますが、入職後の環境等、日々その人の中の様々なパーセンテージが変化するので、確実にこの人は採用して大丈夫と言えないのが現状です。
採用精度を上げる良い観点や質問を模索して、これからも採用に携わっていこうと思います。





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