研究レポートNo.23【衝撃的ビンタ】
2005年夏──
愛・地球博で大いに盛り上がっていた世の中だったが、私は冷凍マンモスよりも興味深い『打ち手』に出会った。
もはやお馴染みの聖域にて──
「こんにちわ~。よろしくお願いします」
「よろしくお願いします」
この日、推しのエマちゃんとすみれちゃんが休みだったので、別の嬢をチョイスしてみた。
源氏名は──ランちゃん。
年齢は三十代(当時)、身長は160センチぐらい、セミロングの髪がとても似合うスレンダー美人。
エマちゃんにひけを取らないスペックの嬢だ。
「じゃあ、いこっか」
おねえさま的振舞いのランちゃんは、私の手を握り部屋へと誘う。ここで恒例のおててチェックに参ろう。
肉質、手のひらのお肉に起伏があり、親指付近はふわふわ。人指し指、中指、薬指付近は滑らか。そして小指の下から、手首までの範囲は弱冠固め。
……おお、部位によって感触が違うな。
まるでハラミ、カルビ、ロースの三種盛りみたいな、お得感満載のおててじゃないか。
部屋へ入った私は早速デフォルト交渉開始。
「うんわかった、いいよ。でもあたし力強いけど大丈夫?剣道やってから」
剣道……これはこれは、最高じゃないか。
良いビンタは手首の使い方によって決まる。
剣道経験者ならば、手首(リスト)は相当強いはず……いざ、尋常に実験開始!
続く。