1923年の夏に向けて
マスクをしないで済む夏が来ようとしている。
この三年で、様々なことが変わった。
友人らと会えない日々が続き、「孤独」たるものをじわっと味わった。
人との会話の有難みを、しみじみ感じた。
ごく「普通」に人と会い、会話し、笑いあうことが、決して「普通」のことではなく、とても恵まれているのだと実感した。
一分一分が、友人らと過ごす一秒一秒が愛おしい。
そんなことを思いつつ、この夏、noteに参加する。
不特定多数の目に触れる文章を書くという経験に、
若干の不安と、たくさんの期待を抱きつつ。
まずは、「不器用な愛」をテーマにした短編小説を書いてみようか。
晴天の七月六日、川崎にて。