【本要約】人は聞き方が9割
◆聞く理由
典型的誤解
場の盛り上がりを作るのは聞き手。
さんまさんは話し手ではなく聞き手。
聞き手が聞き上手だから番組が盛り上がる。
だから聞き上手になればコミュニケーションは盛り上がる。
主導権
聞き方の違い
会議の場が盛り上がらないのは、聞き手が無表情で聞いているから。
お笑いのステージで観客が全く笑わなかったら盛り上がらない。
日常の中で聞き上手の人に囲まれる場面は少ない。
だから自分がまず聞き上手になる。
◆5つの基本
表情
笑顔の先出し。
先に自分が笑うことで相手の不安を取り除く。
人間は基本的に不安をかかえる生き物。
欲より安全を確保したい。
会話が始まったら相手に合わせた表情をする。
喜怒哀楽を話に合わせることでずれない。
うなずき
あいづちとうなずきは違う。
あいづちはやりすぎるとうるさい。
うなずきは肯きと書く。
弱中強を使い分ける。
基本弱を出し続け、相手が決めたら中、自分が納得したら強を出す。
姿勢
前傾姿勢で聞く。相手にしっかりヘソを向ける。
笑い
笑わせるではなく自分が笑う。
肯定のマックスが笑うこと。
関根さんはよく笑い、相手におもしろいと言ってくれるから相手は話しやすい。
感賛
感嘆と賞賛。感嘆の方が大事。
食レポは先にうまいの感動を伝えて、あとから味を褒める。
◆4つの禁止
否定
人間はまず安全でありたいと思う。
相手と仲良くなりたい、好かれたいと思っている。好かれることは、嫌われないの後にくるもの。
そのために、何を言われても「いいね」から始める。意見が違っていてもいいねから始める。
運転
コントロールする、ハンドリングすることをやらない。
アクセルを踏むことはしない。話し方がゆっくりな人を急かすこと、結論を急かすことは心理的安全性を崩すことになる。
ブレーキを踏むこともしない。話を止めない。ゴールまで話させてあげる。
人間は自分の中きら何かを出したい整理的欲求がある。話したいという欲求を妨げられた時不愉快になる。
ハンドルを切らない。話題を転換しない。
解決
解決しない。
いい悩み相談は聞き手が答えを出さないこと。
人は自分が見つけた答えにしか納得しない。
洋服屋に行って店側が選んだ服を買わせられることはない、自分で選んだ服を買う。
「あなたはどうなったら嬉しいですか?」と聞いてみる。
用語
難しい言葉を使うこと。マウントを取ることになってしまう。
◆感情の生き物
内容より感情
人の話を聞くことは、内容ではなく感情を聞くこと。
メモの力
メモをとりながら聞く。何かを教えたいと思っている人の話を聞くときは、メモをとることが効果的。メモを取ることは相手の肯定感に繋がる。
全員に使わない
全員の話は聞かなくていい。自分の好きな人の話だけ聞く。
1人でもいれば
犯罪を生むのは孤独かもしれない。聞くことは孤独をなくすこと。