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龍が如く8 80時間プレイ 感想 ネタバレ控えめ

2024年1月~2月は新作ゲームラッシュで他タイトルを遊ぶために手早く終わらせようとしたが、面白すぎて結果的に80時間も遊んでしまった。
それくらいクソ面白かった。
以下ネタバレ控えめレビュー。完全にネタバレ嫌な人は読まないでネ。

7から少しだけ進化したターン制バトル

8のバトルでは7に無かった要素として、行動を決める際にある程度キャラの位置を調整できる仕組みが増えている。これは一見シンプルな追加要素だが、些か単調だった前作の戦闘を程良く改善していた。
「右に動いて直線範囲攻撃に敵をもっと巻き込もう」
「敵を後ろから吹き飛ばして壁に衝突させ、追加ダメージを狙おう」
増えた考える事はこれくらいだが、このお陰でキャラが強くなったら毎度毎度きまった技をAボタンで決定して眺めるだけ……にならなくて楽しめた。
複雑にしすぎない良い塩梅の進化だろう。

第三者が振るう正義に疑問を抱かせる物語

本作の主要な登場人物は、そのほとんどが「被害者」か「加害者」どちらかの立場または両方として描かれ、とくに主人公の春日・桐生はガセネタで踊らされた世間からバッシングを受ける「無実の被害者」であり、ヤクザという属性の持つ加害者性を背負う「無実の加害者」の両方として描かれる。
そうして物語上でいろんな加害者や被害者たちが出会い、許す許さないと言った問題が起きていく……のが本作の大まかな流れだ。

こうして展開していくストーリーの中では、春日や桐生がネット炎上した際に登場する野次馬や、ハワイで登場する狂信者たちが不気味に見える。
彼らは「被害者」でも「加害者」でもない全く無関係の「第三者」のはずだが、自分達の正義を信じて春日・桐生に対して精神的に物理的に攻撃を仕掛けてくる。
春日と桐生が心身共に出来過ぎた人間なのでノーダメージで済んだものの、一般人の自分だったら耐えられないだろう。
特に「加害者」と「被害者」が互いに許し合ってなお、「第三者」達が「加害者」を面白おかしく叩き続けるシーンには胸が痛くなった。

昨今のインターネットでは自分の思想や主義に合わないものを「とりあえず叩く」という風潮が蔓延している。最近だと脚本家炎上やパルワールドとか、第三者が攻撃することに正当性を持たせる為なのか理由付き誹謗中傷が溢れている。
世の中のほとんどの問題は当事者間で片が付くモノばかりだと私は思うので、インターネットで正義の棍棒を振り回す人が減ったら良いなぁと感じつつエンディングを見終わった。

他シリーズと比べると見劣りする寄り道要素

龍が如くと言えば寄り道。
ということで本作にも寄り道要素がたくさんある。前作にもあった絆トークは今作も高いクオリティで仲間キャラクターをもっと好きになること間違いなしだし、キャラビルドも前作よりも面白い効果のある装備品が増えたため吟味する楽しみが増えた。クレイジードライバーも簡易クレイジータクシーみたいでそこそこ楽しいし、桐生のエンディングノートは過去作を知ってるユーザーへの大サービスになっている。

しかし、ドンドコ島とスジモンバトルという龍が如く8のプロモーションで全面的に押し出していた寄り道は個人的に刺さらなかった。

ドンドコ島は如く7での会社経営にあたるポジションで、付随するストーリーを終わらせれば本編での金策となり得るといった要素である。
が……1区切りごとに3000万入っていた前作と比べると、金策として全くおいしくない。なんなら同時期に解放されるハワイダンジョンに潜り続けたほうが金策にもなるしレベリングにもなるし武器強化素材も手に入る。

一応、島の装飾を考える遊びがあるものの、オマージュ?元である「あつ森」と違い住民との交流などはなく本当に飾り付けるだけなので長持ちはしない。それに島の観光地としてのステータスは建造物に依存するので、強い建築物を取り除くわけにはいかない。
もっと良いやり方があるのかもしれないが、自分が見つけた範囲ではこんな感想で終わり。

スジモンバトルは……もともと強い奴捕まえて金で経験値与えてバトルはボタンぽちぽちしてたら勝ち。以上。
オマージュ?元のポケモンとは大きく違って持ち物どころか技の構成を考えるとかもない。
レベル上げて有利な属性で殴るだけです。
位置の概念があるけど基本真ん中でいいです。

あとはスジモンスナップとかもあるけど……。
ミニゲーム系はどれも7や7外伝の寄り道ほどやりがいはありませんでした……。

総評

龍が如く7が好きなら間違いなく買い。
相変わらず春日を始めとした7キャラクターが良いし、8からの新キャラも良かったです。特にトミザワはかなり気に入りました。
芸能人キャラなのでトミザワが次回作に出られるのか不安ですが、ナンバが出てるので大丈夫ですかね。セガさん頑張ってください。

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