「完成」とは?
ラッパー、シンガーのLUCKDAR(ラクダ)と申します。
YouTubeやApple Music、Spotifyをはじめとしたサブスクにて、音源やMusic Videoを配信しております。
本記事を執筆時、2024年7月24日現在、私の住んでいる長野県も連日の暑さにより、二重の意味で食傷気味であります。
いつからか日本の四季は失われ、春夏秋冬はなく、暑いか寒いかの二極化が進んでおりますが、人生という名の物語は依然、喜怒哀楽の山を越え谷を越え、ランダムな緩急を我々に与えてきます。
さて、そんな執筆と朗読のダブルタスクに忙しい、全ての現代人類におすすめしたいイベントがございます。
開催まで1ヶ月を切りました本イベント、その名も
「O.A.S.I.S.」
O.A.S.I.S.とは"Over the Audience and the Singers Inclusive Showcase(観客と演者の垣根を超えた、全員で作り上げる包括的ライブイベント)"の略称であり、ジャンルや肩書きに関係なく、様々なアーティストをお呼びし、排他的なイベントにありがちなアングラな雰囲気を撤廃した、敷居が低く満足度の高いイベント作りを目指し、昨年実験的に開催したO.A.S.I.S.からリニューアルする形で、今回を実質第1回目と定め、いつもお世話になっているライブハウスJさんで、8月23日の開催を予定しております。
冒頭で述べた通り、日本の四季は二極化の一途を辿っておりますが、エンタメの世界、ことに音楽業界でもその様相は顕著であると感じております。
SNSの発達と、発信媒体の多様化により「誰でもアーティストになれる」世界が完成している昨今。私も多分に漏れずその恩恵にあずかり、今日もアーティストを名乗らせていただいている訳ですが、"売れている"、"売れていない"の極端な物差しは、我々インディペンデントアーティストにとって、非常に苦しい尺度となっていることは、同じく「音楽を楽しんでいる人達」にとっては、共通の認識ではないでしょうか。
そんな中で、ジャンルや肩書き、活動エリアやその他障壁を乗り越えた、純粋に音楽を楽しめる場。かつて私と相棒のSASONLYが「我々の表現の場が無いのであれば作ってしまえ」の精神で創り上げたHALO(前回の記事参照)のように、志を同じくする異なる戦場で闘う仲間達とで、"同じ熱量"で盛り上がれるイベントが、ここ長野にあっても良いのではないか?
そんな想いで企画した本イベント。
昨年開催時のフライヤーは、ノートの1ページに記された走り書きのメモがコンセプトとなっており、今回のフライヤーは、「企画書」とそこに書き込まれたメモがテーマとなっております。
つまりは発展途上、WIP(Work In Progress)という、不完全でありながら今後も姿形を変え、進化していく可能性を感じるイベントとして、文字通りお客さんを含めた"皆んなで作り上げていくイベント"であれと、そういった親心が込められております。
そんな我々の想いに共鳴してくれた、最高なアーティスト達。
彼らの紹介は次回の記事にてお披露目させていただくので、しばしお待ちください。
この第1回目O.A.S.I.S.をきっかけに、今後もたくさんの「同志達」と、イベントを盛り上げていけるよう、現場に出向き、そして気になるアーティストを口説いていきたいと思っております。
そしてこの人生という壮大かつ、未完の大作を日々紡ぎ、時に笑い、時に涙し、理不尽に耐え鬱憤を溜めているそこのあなた。この夏私たちとO.A.S.I.S.にご参加いただけたら幸いです。
本イベントと同じように、我々もまた道の途中であり、尽きることのない"完成"への探究心を燃料に、今日も突き進んでおります。
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