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水とスルーとヌーヌーと

私は今43歳。

父親となり、今では子供たちに時に数学や理科など勉強を教えることもあります。

他にも子供たちは英語とも向き合っています。

単語を覚え、複数形、過去形、未来形を覚え・・・。

頑張っている子を応援する一方で、その積み重ねは将来どういう風に活かされるのかなという気持ちもちょっとだけあります。

というのも、私も中学、高校で英語の勉強に頑張って取り組んだつもりです。

でも英語での会話ができるようにはなりませんでした。

(もちろん私の実力不足、努力不足に他ならないかもしれません)

会話どころか、お店での注文や機内食の選択すら難しいものでした。

そんな私の海外旅行で苦戦した経験を子供達にお話ししました。

その一例がコチラです。


【バーガーキングで「コーラ」】

アメリカのバーガーキングに行った時のことです。

ハンバーガーにはコーラでしょう。

私は「コーラ」と頼みました。

「ラ」については、Lの発音を意識したつもりです。

ところが、「ウォーター」お水をいただくことになりました。

友人からいただいたアドバイス。

海外では「コーラ」は「コーク」なんだよ、たしか。

スマホがなかった時代です。

そうか、今度は「コーク」と頼んでみよう。

すると、いただいたのは「コーヒー」でした。

コーラを頼むことがこんなに難しいなんて・・・。

まあいいか。良い経験になった。

お水とコーヒーはおいしくいただきました。

【サブウェイで「スルー」】

アメリカでサブウェイに行った時のことです。

日本と同じように、メニューを選ぶ中でパンの種類やトッピングなどを組み合わせ、自分好みのサンドイッチに仕上げます。

パンの種類を選び、トッピングを選ぶ時のことです。

私は

「トマト アンド オニオン」

とオーダー。

トマトはトマトでした。

オニオンを加える際、こんな選択肢がありました。

「スルー オア フレッシュ」

私は「スルー」の意味が分からず、悩みました。

せっかくの機会です。私は「スルー」をお願いすることにしました。

すると、予想外の茶色いタマネギがパンの切り口に挟まれました。

「スルー」は「stew」、日本で言うシチューだったのです。

生のスライスオニオンにするか、煮込んだオニオンにするか。

なるほど、こういう選択肢があるのか。

煮込みタマネギをトッピングしたサブウェイのサンドイッチを頂くことになりました。

でも、これはこれで美味しく、サンドイッチに入っているチーズとの相性が抜群でした。

【帰りの機内で「ヌーヌー」】

海外旅行が終わり、飛行機で日本に帰るときのことです。

機内サービスでいただくドリンクは、白ワインにしていました。

適度に酔えて楽しく思い出を振り返ったり、本を読んだりしているうちに、途中でウトウト眠くなり。

そんなことをしていると、意外と長時間のフライトも苦ではなかったからです。

そんなときのことです。

機内食を終え、数時間後。

おやつタイムだったのでしょうか。

キャビンアテンダントさんが、どちらにするか確認を進めています。

「アイスクリーム? オア ヌーヌー?」

頭の中はおやつの選択肢。アイスはわかるが、ヌーヌーって何だろう?

アイスとヌーヌーでは、ややアイスが優勢。

気になってしまった私はヌーヌーにチャレンジすることにしました。

お客さんに配っていく作業が進み、いよいよ私の番です。

ヌーヌーとのご対面。

ちょっと構えていましたが、ヌーヌーの正体はヌードル。

そう、カップラーメンのことだったのです。

アイスクリームか、ヌードルか。

この選択肢は意外でした。

空の上でいただくカップラーメンはいつもよりおいしく感じたことを覚えています。

【英語を話せるようになってほしい】

子供達は、それは予想できないねと聞いてくれました。

パパのお話、珍しくちょっとは面白かったようです。

私としては、英語を話せるようになりたいなと思ってもらえるきっかけを作りたいところです。

それにしても、英語を話せるようになるにはどうしたら良いのでしょう。

色んな会社に就職した同級生たち。

その多くは大学を卒業してから就職先でさらに英語を学ぶことを求められていました。

TOEIC○○○点以上。

それができないとダメらしい。

壁に英語をびっしり貼っていたり、休日に必死に勉強したり。

仕事をして、さらに英語を勉強。

そんな20代半ばの過ごし方をしている同級生。

そして、SNSで同級生が海外に赴任したことを目にする機会が度々訪れるようになりました。

本当に海外に行ったのか。

今に至るまでに、私が想像していたよりも多くの同級生が海外で働く経験をしています。

本当に会話できるくらいの英語力が求められるんだなあ。

今でも外国のニュースが出るたび、字幕に頼らざるを得ない自分がちょっと情けなくなります。

逆に英語を話している日本人を見ると、とてもカッコよく見えます。

韓国人も台湾人もフィリピン人も、英語を話せる人はたくさんいます。

さらに日本語まで話す人が日本に来ているのです。

凄すぎる。いったいどんな努力をしたのでしょう。

大学に行くために、偏差値を上げるために英語を学ぶこと。

社会で求められ、コミュニケーションをとるために英語を学ぶこと。

どちらも同じ英語ですが、どう違うのか興味があります。

もしかしたら今はリスニングが重視されて、私の時代とはちょっと違うかもしれません。

子供達には英語を学ぶことは、まず進学のために必要なこと。

そして将来大人になった時にも必要になることをお話しようと思います。

英語を話せるようになりたいな。

水とスルーとヌーヌーの思い出が、そのきっかけになりますように。

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