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ゆうきZERO!~クズはクズでも星渦になれ~


湘南海岸の最も端っこに位置する町、《城下町小田原》。この町は、歴史と伝統が息づく場所であり、訪れる人々に穏やかな時間を提供してくれる。しかし、そんな平和な町を少しだけ熱くする存在がいる。それが、【おバカ系】の例の2人だ。彼らは、日々の生活を楽しみながら、町に新しい風を吹き込んでいる。

若い時、彼らは大人と子供の狭間で新しい悩みを抱え、背伸びをしながら成長していった。大人になった今でも、悩みは尽きず、考えることも多い(あたりまえw)。時にはケンカをすることもあるが、それもまた彼らの絆を深める一因となっている。

この町の住民は、誰もが優しく、平和を愛している。そんな町だからこそ、恋なんてしたことのない人間が恋に落ちたり、したくもないケンカをしてしまったりする。平和な町ならではのドラマが、日々生まれているのだ。

みんなの青春や今はどうですか?この町で過ごす日々は、何気ない日常の中に小さな奇跡が散りばめられている。そんな奇跡を見つけることができるのは、この町の魅力の一つだろう


みんなの青春や今はどうですか?
たぶん…この作品と…重ならないね(^.^)b 
重なったらすぐにサポートを
この作品はフィクションです。登場する人物や建物
名前等は架空のものっす!
不快に感じた時はすぐに退出を!!

この作品は【Host Club LUCIFER】番外編で
ゆうき、小池の中坊時代を描いております

彼らはどのようにギャグを身に着け
どの様に大切な中学時代をおくったのか
そして「だい5わ White day love miracle」に登場した、あきちゃん

彼女はいったい・・・・・

まだ読んでいない人は、そちらからお読みください

※名前は「ヤマト」から「ナオト」に一身上の理由により変更しております

ゆっくりと仕上げていきますので、首長でお読みください
また、読み終わりまして
いいなって思ったら「スキ」「シェア」してくれたら
書き速度が上がります♪


なおと&小池参上( = ̄+∇ ̄=)


ガァァァ…ムニュムニュ……(寝ている様子)

ガァァ〜………ムニュムニュ……(おそらく怪獣)

ここは、海からの潮風が心地よく頬をなで、季節の移ろいと共に街全体が穏やかな空気に包まれるオダーラ市
都会の喧騒から程よく離れたこの町では、時間がどこかゆったりと流れ、人々は日々の平穏を味わいながら暮らしている。

そんな静かな町の片隅、ひっそりと佇む一軒家
その家の中から聞こえてくるのは——。

『ガァァ〜…ムニュムニュ……』

と、あまりにも豪快で特徴的ないびきの音。

普通ならば夜の静寂を引き裂くはずのその音は、なぜか今日に限って真っ昼間の明るい時間帯に響き渡っていた。

部屋の中に目を向ければ、そこには布団に大の字になって寝転ぶ男が一人。まるで町の静けさを代弁するかのような無防備な寝姿で、彼は夢の中へと完全に没入しているようだ。

だが、ただの昼寝ではない。そのいびきと寝言が混じる不思議なリズムは、もはや一種の芸術とも言える域に達していた。

『ムニュ…ハウッ(^□^)!…え…ムニュ……(-.-)』

突然の寝返りとともに、彼の口から漏れた何とも意味深な寝言。それを聞いた町の猫が一匹、家の軒先で不思議そうに首を傾げる。

この家で何が起きているのか、いや、この男の頭の中でどんなストーリーが展開されているのか、誰も知る由はない。

ただ一つ確かなことは、潮風の流れる平和なこの町の中で、彼の昼寝は今日も特別な存在感を放っている、ということだった

彼の名前は『なおと』相川中学校に通う15才
学校もあと1週間で——夏休みー!!・・・なんだけどね
周りのみんなは進路や勉強やらで大事な時期なんです

でも・・・彼には・・関係ないみたいです。。。

『ぐごぉぉぉぉ!!』

窓を開けっぱなしの部屋には、夏を感じさせる蝉の声と、風鈴の音色が優しくそそがれる。

ジリジリジリーーン。 ジリジリジリーーン。

部屋の隅に置かれた黒電話が豪快に鳴り続ける

ジリジリジリーーン。

『………なんだよ……』

ジリジリジリーーン。


眠い目を擦りながら、なおとは仕方なく手を伸ばし、だらしなく寝そべったまま受話器を掴み、その動きはまるで、地球の重力を全身で受け止める生き物のように重々しい

『……もしもし……』


なおとの声は、地底深くから響くかのように低く、魂の底から眠気に侵食されていた。すると、受話器越しに炸裂するような明るい声が飛び込んできた。

「あっ!もしもし!俺だよん♪」


一瞬で脳が目覚めるほどの勢いで響くその声に、なおとは嫌でも察した。


『おまえ……死ね』


そう言い放つと同時に、なおとは容赦なく受話器を叩きつけるように置いた。ガチャ……ツーゥ・ツーゥ……

電話が切れた静寂が部屋に戻る――かと思いきや
再び響き渡る黒電話の鳴り声。悪魔の様に

~ジリジリジリーーン
ジリジリジリーーン~

なおとは、もう一度受話器を掴みながら内心で叫ぶ。
(……マジかよ……こんなに俺を起こすやつなんているかよ……)

『はいもしもーし。なんでっしゃろ、小池君』


投げやりでありながら、どこか無意味に丁寧な口調で答えるなおと。しかし、受話器の向こうからは怒鳴り声が返ってきた。

「あのな~!いきなり『死ね』はないだろ~!しかも切りやがって!」


声の主は、小池。なおとの同級生にして1番の親友(※彼曰く)。

小池は声を張り上げているが、なおとはそんなことお構いなし
目を閉じたまま、力なく口を開く。


『僕の睡眠を妨げないでください……では』


すかさず、なおとは切ろうとした。しかし――

「待て待て待てーい!」


受話器越しの叫びがなおとの指を止める。

「俺がな~!せっかく夏を100倍楽しくするプレゼントを用意したっていうのに~!ならもういいよ~だ!ばーか」


その言葉に、なおとの脳裏に電流が走る。

『なぬ……(_)!!』

「キャキャキャキャキャ♪」



小池の自慢げな笑い声が受話器越しに響く
この声がする時は、いつだってロクなことがない。だが

『……最高のプレゼンター小池が100倍だと……これはもしや……』


なおとは少しだけ興味を持った。

「よーしよしよし!なら今から10分後に外に来いよ!わかったな!」


小池はテンションMAXで笑いながら言い放つ。

なおとは大きくため息をつきながら
布団の中でもぞもぞと身体を起こし始めた

『……10分かよ……俺の昼寝の邪魔をする価値があるんだろうな……』


小池のプレゼントが何なのかは、まだ誰も知らない。
しかし、なおとの怠惰な夏の日常が
これをきっかけに少しだけ変わる予感がした


それから10分後――

なおとはいつもの待ち合わせ場所である
家の前の自販機の横に腰を下ろしていた
ジリジリと焼けつくような日差しが、まるでなおとを溶かすかのように照りつける。暑さのせいで耳鳴りが止まず、蝉の大合唱がその暑さをさらに強調する

みーんみんみんみんだはー💛セミー

なおとは持ってきたうちわを頼りなくパタパタと動かしながら、汗をぬぐうことさえ諦めた表情でつぶやく。

『あぢ~( T _ T )ぼく死んじゃう』


気温30℃を超える日、目に見えて溶けそうなほど
なおとは暑さに参っていた

その時、不意に目の前に現れたのは
スクーターに乗ったアロハシャツ姿の男
頭はフルフェイスのメットに覆われており

顔は一切見えない・・・・

そして心の中でつぶやく

(なんだよコイツよ~……あちーんだから早くどっか行けよ……)

なおとはそんなことを思いながら、目線を遠くにそらして無視を決め込む。しかし、そのスクーター男は動かないどころか、エンジンをフカしながら目の前に居座り続ける。

ブルーン…ブォォンー!



そして、ついにエンジンを切り、ヘルメットに手をかけたその瞬間
なおとは思わず目を細めた。

――メットを脱いだ男は、満面の笑みを浮かべながら叫ぶ。

「なおと!俺だよ!イッヒヒヒヒ♪」


目の前に現れたその人物に驚いた表情を見せ
そして心の中で呟いた。

『……マジかよ……』


しかしそれもつかの間、なおとはすぐに口を開き
暑さで脱力した声で言った

『おぉ!プレゼンター小池君!! 全然気付かなかったよ……変なヤンキーが来たと思ったよ』


なおとの言葉に小池はアロハシャツをなびかせ、まるで英雄のようにスクーターの上で仁王立ちした。

ここから始まる夏の物語――その第一章は、最高にくだらなくも愛おしい再会だった。


第1章「最高のくだらない愛」


いや、そんな章なんてない( ゚∀゚)・∵ブハッ!!

なおとは瞬時に反応した。
目の前の小池がバイクに乗っている――
中学生にとって、それはまさに憧れの象徴。電動自転車?そんなものは霞む存在だ。これぞ、

まさにスーパーマシン!


「バイク」と呼ぶその存在に、なおとの中で一気に熱が沸き上がった。

小池は堂々とバイクから片足を下ろし、まるでヒーローのように両腕を組むと、わざとらしいほどに目を細めてなおとを見下ろす。その顔には自信満々の表情が浮かんでいた。

小池は、なおとがその迫力に飲み込まれるのを待ちきれず、自慢げに言い放つ。

「へへ~ん、どうだ!今回は驚いたべ♪」


なおとは驚きのあまり口を半開きにしたまま、バイクに目を奪われていた。その瞳は輝きを増し、キラキラと星のような光を放っている。

『…ま…まさかバイクとは…ふぅあ~』


唖然とした様子ながら、その声には抑えきれない興奮が滲んでいた。

小池はその反応に満足したのか、さらにバイクのハンドルを握り、片手で軽くアクセルを回す。

ブロロッロ!ブルンブルンブルン!


その音がなおとの心臓にまで響き、まるで「夏の冒険の始まり」を告げるかのようだった。

目の前にそびえ立つのは、なんとピッカピカに磨かれた高級車
その圧倒的な存在感に、なおとは思わず息を飲む。光を反射するボディは太陽をも凌ぐ輝きを放ち、まるでビルよりも大きく見えるほどだった
なおとの視線は完全に高級車に釘付けになり、口が勝手にパクパクと動く。

『ど・ど・ど・どーしたんよ!』

声が震え、心臓が高鳴る。その問いに、小池は得意げにニヤリと笑い、ドヤ顔を見せつける。

「へっへ~ん♪いいべ~?俺んだぜ!」

その一言に、なおとはさらに目を見開く。

『買ったんか!!』

驚きと興奮が入り混じった声で問いただすなおと
小池はその反応が待ちきれない様子で、あっさりとこう答えた。

「兄貴のダチのやつをパクった!」


なおとの脳内で警報が鳴り響いた。

『バーカ(・o・)バカバカ!!』


呆れるなおとを横目に、小池は無邪気な顔で高級車のボンネットを叩く。その音は、なおとの頭の中で「夏の終わりの予感」を告げるゴングのように響いていた。


「だだだ・大丈夫なんかよー!?」

「知らん知らん! それよりケツに乗れよ!」


小池がキメ顔で言い放った。まるで銀幕の大スター、加山雄三ばりにカッコよく決めているつもりだ。だが、そんなセリフが放たれたのは、ただの夏の夕暮れ、熱風が吹き抜ける路地裏。

「行こうぜ…俺らの海へよ♪」


その言葉に、心の中で何度も「おおおお!」と叫んだ。今、確かに俺はヒーロー映画の主人公になった気分だ。まるで俺の心が大音量でBGMを流し始めたかのようだ。

「か…かっこいい…!今のセリフ、完全に加山雄三じゃねぇか!」


感動して思わず目を輝かせた
そしてそのまま、目を瞑り、海の波音が聞こえてくるような気がした

「う・海!!!! 行く行く行く行く行く!」


もう言葉にできないほど心が燃え上がって、体も勝手に動き出しそうだ!あの海に向かって駆け出すんだ、青春を求めて!

「なら出発だ…乗れや、小僧!!」


今度は小池の方が超クールに決めた。普段の中坊っぽさなんか微塵も感じさせず、まるで天使のように優雅にバイクに跨る姿。その男らしさ、まるで中坊を遥かに越えた大人のようだ。俺は心の中でつぶやく。「まさに神だ、神。」

だが、隣でうるさい声が


「ねぇ!小池ちゃん、ぽっくんにも運転させて!」


その声は、物心ついてから一度も「やりたいこと」を我慢したことがない、なおとからだ。今、この瞬間もワクワクの目をキラキラさせながら叫んでいる。

「だ・だめだよ~!俺のバイクなんだかんな!」


バイクに跨りながら、無理やり顔をしかめてみせる小池。けれど、その顔の裏では、少しだけ「俺のバイクを他の奴に譲りたくない」とか「かっこよく決めたい」とか、甘い感情がちょっとだけ顔を出しているに違いない。

「ドケチ小池に改名だな!」


なおとは大きく笑ってその一言を言い放つ。それを聞いて、小池は渋い顔をしたけど、すぐに「ハハッ、言ったな!」と、逆に笑ってしまう。

2人はバイクにまたがり、風を切る音と共に、やがてはしゃぎ声が響き渡る。そして、夏の太陽を背に、2人はまるで風のように、海を目指して駆け出した。


つずくー


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