長期滞在者向け、おすすめのフィリピン送金方法。GCashをさらに便利にするGCASH REMIT
フィリピンのセブ島に移住し、約2年。
毎月の収入がフィリピンペソと日本円の両方ある関係で、今までありとあらゆるフィリピンへの送金方法を試してきました。
手軽さ(オンライン)や送金手数料、送金の上限額など様々な観点から考えた結果、個人的におすすめな方法を紹介したいと思います。
1.送金手段を選ぶにあたっての重要な点
まず前提として、日本の口座に振り込まれたお金をフィリピンに送金する手段として選定しています。
そのため、クレジットカードのキャッシングに関しては考慮していません。
※そもそも私はプロフィールに記載している通り、日本のクレジットカードは作れませんので、考えても意味がありません。
フィリピンで生活していると、フィリピンならではの出来事というのがあります。
日本でいう「朝の7時~9時の時間帯は通勤ラッシュで、既に満員電車になっている列車に、さらに人が押し入る。特に埼京線や中央線はやばい」といった感じでしょうか。
フィリピンの場合、その出来事は主に給料日に起こります。
給料日はこれでもかというほど、人が銀行やATMに溢れかえっていて、お昼時は1時間待ちなどもざらにあるため、できることなら並びたくはありません。
・ATMや銀行に並ぶ必要のないオンライン送金できる手段が理想です
フィリピン人の特徴として、「今が楽しければ良い」という考えの方が多く、給料日は後先考えずに使う。という風習があります。
そもそも給料も少ないため、預金をするという概念がないのかもしれません。
そのため、給料日が月に2回あり(15日と月末)、その日の日中は銀行やATMに人が集まり、夜は月に2回の贅沢日和なのか、普段フィリピン人が来ないようなラーメン屋やカラオケが満席になります。
たぶん給料日が1日しかないと、一か月持たなく社会問題になるのではないでしょうか。
私の給料日は月1回ですが、当日にやるべきこととしては、
・日本の口座に入金されたお金をフィリピンに送金する
・送金されたお金をフィリピンの口座に入金する
・コンドミニアム(日本でいうマンション)の家賃をオーナーさんに振り込む
・BDOのクレジットカードの支払いをする
以上になります。
したがって、
・それらを全てATMや銀行に並ぶ必要のないオンライン送金できる手段
・送金手数料が安い
・送金限度額が大体20万円くらい
これらを全て満たした、フィリピンへの海外送金方法を探していました。
最初のうちは、朝一にHSBCのATMに行き、国際キャッシュカードでお金を引き出し、早めにお昼休憩をもらい、銀行の窓口に並んで預金や振込、カードの支払いを一緒に行っていましたが、やはり面倒でもあり、いくらHSBCで4万ペソずつ引き出せるとは言っても、為替の手数料も安くはなかったため、ベストな手段ではありませんでした。
なぜHSBCなのかはこちらの記事をご覧ください。
そんな中、今一番ベストといえる送金手段がこちらになります。
2.GCASH REMITの紹介
それは、GCASH REMIT(ジーキャッシュ レミット)です。
日本のソフトバンクの子会社と、フィリピンの大手通信会社であるGlobeの子会社が提携している送金サービスになります。
前回、疲れ果てながらもGCash Masterカードをゲットしたかったのは、GCASH REMITで送金したお金を、手軽に引き出せる手段が必要だったからです。
現在、GCASH REMITでの送金先は、GCashのみとなっていて、店頭での現金受取や、現地の銀行口座への振込はできません。
その代わり、GCashのデビットカードがあればかなり便利に活用することができます。
まず、GCASH REMITの手数料と上限金額ですが、
【手数料】
1円~10,000円: 440 円
10,001円~30,000円: 700 円
30,001円~上限金額: 1,350円
【上限金額】
1回あたり: GCashの口座残高が10万ペソを超えない額まで
1か月あたり: GCashにおける当月の送金受入額が10万ペソ以内
となっています。
まず送金手数料を比べると、月3万円以上送金した場合でも、1,350円とかなり安いです。
しかも、GCASH REMITの場合、実際の為替とほとんど変わらないレートでの送金が可能なため、為替での損があまりありません。
今まで利用していた「国際キャッシュカード」と比べると、HSBCで4万ペソおろした場合、レートが2.14円の時でも89,963円かかっていたので、GCASH REMITの方が約3,000円安くなる計算になります。
(89,963円ー4万ペソ×2.14円の85,600円ー手数料の1,350円=3,013円)
最近注目しているセブン銀行とBDOが提携している「セブン銀行フィリピン送金サービス」の場合、
【手数料】
1円~10,000円: 950 円
10,001円~50,000円: 1,200 円
50,001円~100,000円: 1,500円
100,001円~500,000円: 2,000円
ですので、3万円~5万円以外の送金であれば、GCASH REMITの方がお得になります。
ただ、私は月に20万円以下の送金のためGCASH REMITで十分ですが、月に20万円以上送金する必要がある場合は、セブン銀行のフィリピン送金サービスの方が良さそうですね。
3.GCASH REMITの登録方法
GCASH REMITは事前登録が必要になります。
マイナンバーカードや通知カードが手元にあれば、フィリピンからでも登録は可能です。
4.GCashへの送金方法
登録が完了すると、自分専用の送金先みずほ銀行口座が割り当てられます。
送金する場合は、割り当てられた自分専用のみずほ銀行口座に、予め必要な金額を入金をし、GCASH REMITのマイページに金額が反映されたのち、送金作業を行うことができます。
※マイページへの入金は5分程で反映されます。
4.送金完了後
GCashアカウントへは5分~10分程で入金されます。
私の場合は、GCash内に入金された金額の中から、自分の銀行口座へ必要額を送金をし、あとはBDOのオンラインバンキングで、オーナーさんへの送金、クレジットカードの支払いを済ませば、全てオンラインで完結することができます。
現金が必要な際は、後日空いているATMで現金を引き出せばいいので、給料日の銀行混雑から逃れることができました。
5.まとめ
GCASH REMITを使用したフィリピンへの送金方法、いかがでしょうか。
デメリットを上げるとすると、メンテナンスが度々あること、銀行口座に直接送金できないこと、月に約20万円という上限金額です。
今のところは一番安くて手間のかからない送金方法だと思いますので、興味のある方は一度試して頂ければと思います。
何かご質問などありましたら、お気軽にTwitterのDMよりご連絡ください。