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心和む常陸国
2月11日
9時45分、今日も国道50号線を
東に走る。
前橋から水戸まで関東を横断
する国道。バイパス化も進んでい
て流れるが楽しくはない。
はたと気がついた。
この道には中世も近世もない。
時間がワープしていきなり
昭和か平成になった感じ。
歴史がないって上滑りなんだ。
昨日から感じていた違和感の
正体が見えた気がした。
2時間走って筑西市に差し掛かると
風景が一変。
歴史と連続した生活感のある空間。
心が落ち着きを取り戻した。
ここなら生きていけそう。
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何しろ山が見えてきた。
関東平野に屹立するその姿は
神々しかった。納得百名山!
明日は登ります。
正午、常陸国二の宮静神社に到着。
武葉槌を祭神としているが
それ以上のことはわからない。
期待外れとも言えるが、その分
鹿島神宮と香取神宮が楽しみになった。
それに茨城ドライブは楽しかった。
生活感のある田舎道はいいものだ。
何もしなくても旅は楽しい。
(追記)
茨城県はガソリン安い。
¥176だった。
洗車してたら、ヤンキーの
バイクが2台給油に来た。
これもあるあるで嬉しい。
(追記2)
古代史を妄想する旅のツール。
1つが神社。
出雲族系、天孫族系、地主神系、
神名から想像が膨らむ。
2つ目に地名。
似た地名は過去に移住した人々の
痕跡である場合も少なくない。
3つ目に地場産業。
木地師、土師、石工、織部など、
渡来系職人集団の痕跡が見える。
今夜のお宿が石岡市で、今日走った
岩瀬町・笠間市・真壁町周辺は日本
有数の御影石の産地らしい。
石工職人集団はいつ、どこから?
高崎の子持勾玉、高度な技術だった。
高崎は日本海側から渡来文化が入り
込んできた印象だった。古墳の
副葬品を見る限りそう思われた。
関東平野開拓の歴史は複雑で面白い。
4つ目が地形。
特に山と川と海。
狩猟採集に適した場所は住みやすい。
交通の要衝は客人神(まろうどがみ)
も入って来やすいから栄える。
自分的アースダイバーです。