20代前半社会人男性が「まんがで読破 資本論」を読んで感じたこと。〜その感想は甘くない?〜
どーも!最近は、朝にホットのカフェオレを飲むことにハマっている旅人とらっしゅです。キングコングの西野亮廣さんが取締役を務める「株式会社CHIMNEY TOWN」さんのカフェオレベースを愛飲しています。
#美味しいのでぜひ試してみて!
寒くなってきてからホットで飲んでいたのですが、最近西野さんがvoicyにて「カフェオレの美味しい作り方」について話されていたので実践してみたところ、衝撃を受けました。その作り方は以下の通り。
①ミルクを600Wで1分30秒温める。(ミルクが70℃くらいになる。)
②ミルクとカフェオレベースが3:1になるように、カフェオレベースを注ぐ。
③かき混ぜる。
#まぁ簡単
カフェオレベースなので作ると言っても温めて混ぜるだけなのですが、作り方で変わるものなんですね!これまでは先に混ぜてから温めていましたが、その順番を変えるとコーヒーの香りとミルクの甘み、そして全体としてのまろやかさが格段に良くなりました。カフェオレベース自体を温めてしまうことがよくないのでしょうか。温める時間(=出来上がりの温度)の違いもありそうです。はっきりとした理由は定かではありませんが、心も体も温まって良い一日のスタートが切れるので、ぜひ皆さんも試してみてください!
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前置きはこのくらいにして本題に入りましょう。今日のテーマは『20代前半社会人男性が「まんがで読破 資本論」を読んで感じたこと。〜その感想は甘くない?〜』です!最近古典に挑戦していることは以前もお伝えしましたが、次は「資本論」でも読もうかなーと思って書店へ向かうとあらびっくり。分厚めの文庫本で9冊もあるではありませんか。
#正直ナメてた。
ということで一気に逃げ腰になった私は、とりあえず漫画で概要を掴もうと「まんがで読破 資本論」を読んでみることにしました!
読んでみての率直な感想は「お金持ち(=資本家・経営者)になるって大変だな」ということです。なぜこう思ったのか。資本論の前提に基づいた感想ではありますが、少し詳しく説明したいと思います。
#ここはあくまで前段です
まず、資本家や経営者にとって大切なことは大きく分けて、
①いかに売上を最大化しコストを最小化して、利益を出すか
②競合他社に勝って、自社を存続させること
の二つです。もちろん前提として、社会を良くすることも目的だと思いますが、あくまで経営においてはこの二点に集約されると思います。
そして、これらを実現するためには以下に安い価格で労働力を買って、生産量を増やすか。言い換えれば、労働者を酷使することが自社の存続を左右すると言えます。近代のヨーロッパなどをイメージしていただくとわかりやすいかと思いますが、工場で働く労働者が過酷な環境で酷使されていた、あの感じです。もし自分が経営者の立場だったら、労働者に同情してしまうのではないかと感じました。経営すること自体の苦労も大変だと思う理由ではありますが、「労働者にあれだけ過酷なことを強いることが果たして自分にできるのか」と考えると、苦しく感じたのが率直な感想です。これは現時点で私が労働者側の人間だからこそかもしれません。
私がこのような印象を抱いたのは、「資本論」だからこその理由もあると思います。「資本論」では「需要と供給が価値を決める」という現在の定説(効用価値説)に反して、「労働力が価値を決める」という労働価値説が主張されたため、労働力についてより強く焦点を当てた描写がなされていると思われるからです。しかし、「資本論」では(少なくとも「まんがで読破 資本論」では)、労働者を用いる工場が舞台であり、19世紀の労働環境が整っていない前提なので、現実とは異なる部分も多くあります。現実では、労働者を必要としない形態の起業も可能ですし、日本で言えば労働三法によって労働者の権利が守られているのでこれほど過酷な環境に置かれることもありません。つまり何が言いたいかというと、私が抱いたこの感想は現実の資本家や経営者の方々からすれば、少し現実から乖離したものかもしれないということです。ただ、何はともあれ私が感じたことは変えられないので、ここに残しておきたいと思います。
そして本編を読み終えた後に山崎元さんによる解説を読んだことで、この感想が揺らぎました。
#ここからが本題!
なぜかを簡潔にお伝えすると、「その感想は甘くない?」と山崎さんに突き離されたように感じたからです。その理由を山崎さんの解説にそってお話しします。キーポイントは二点です。
まず一つ目は、「労働者はリスクとってないよね?」ということです。資本家や経営者は、事業を起こすための借金や倒産した場合に負う責任などのリスクをとっています。一方で労働者は、なんのリスクも取らず安全な道を選んでいます。前者がリスクを取っている分、後者が厳しい環境で労働をせざるを得ないのはある意味公平ではないか、というのです。加えて、資本主義というのは「リスクを取る資本家がリスクを取らない労働者から剰余価値を集める仕組み」であり、そのシステムのもとで生きている以上致し方ないことなのです。おっしゃる通りだと思います。
二つ目は、起業は難しいとしても「何かしらの工夫はできるよね?」ということです。資本家にとって労働者とは替えの効く存在。過酷な環境に耐えられなければ、耐えられる人を探してくるのみです。圧倒的に有利な立場にある資本家との関係の均衡を戻すため、労働者は他者との差別化を図るための努力をする必要があります。あるいは、一度労働から離れても生活を保てるように資産形成をしておくことも可能です。これも反論の余地がありませんね。
ということで、長くなりましたがこの本から学んだことは以下の二点です。
①資本主義の下で生きる以上、不利な立場に立たないためには自分の価値を高めるための工夫を怠らないこと。
②覚悟を決めて多少のリスクを受け入れること。
この二点が大切だと実感しました。経済的な利益だけが全てではありませんが、お金がなければ夢が潰えてしまうのも事実。この学びを忘れずにこれからも頑張っていきたいと思います。
まだまだ読みづらい文章ですが、今後ともぜひ読んでいただけると嬉しいです。それでは、アディオース!