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#おむすびの具 思いは言葉の裏にある

ふとしたときに思ったこと、考えたこと、感じたことなどをポツポツとつぶやきます。
おむすび(私)の具(頭の中)という意味です。


『ことばのかたち』 (おーなり由子)

という絵本に出会いました。


もしも 話すことばが 目に見えたら どんなかたちを しているだろう

絵の具のやわらかい絵で言葉の温かさや鋭さ、扱い方について語りかけてきます。
大人にこそ読んでほしい絵本の1つです。


普段使っている私の言葉は、どんなかたちをしているだろう?

「ありがとう」は優しく灯ってあたりを照らすランタン。
「ごめんなさい」はとつとつと流れる透明な水。

じゃあ、「すごい」は?

憧れから生まれたものなら、夜空の星をいっぱいに詰め込んだ宝箱。虹色に光り輝いている。
嫉妬から生まれたものなら、棘を貼り巡らせた虫取り網。相手から奪ってやろうと暴れ回る。
皮肉から生まれたものなら、ドライフラワー。触った途端にポロポロと崩れ落ちる。


表面は同じ言葉でも、裏側の思いは違うのかもしれない。
本当に伝えたいことは“言葉”ではなく“思い”の方だ。

きっと悪気はないんだろう言葉に傷ついたり。
褒めたつもりが相手を傷つけていたり。

ことばのかたちが見えたらいいのに、と思うこともあれば見えなくてよかった、と思うこともある。

それでも私たちは話すことで繋がり合う。

もしかしたら、「大丈夫」はSOSの警告ランプかもしれない。
もしかしたら、「やっちゃダメ!」は私を守ってくれる銀の盾かもしれない。

言葉には大きな力がある。
頑丈な柱にもなれば、尖ったナイフにもなる。
それが意図したことであっても、そうでなくても。
改めて、言葉を大切に使いたいと思いました。


私の場合、まずは素直になることかなぁ。
恥ずかしくなっちゃって、ついつい感謝も尊敬も飲み込んじゃうことがある(笑)。

もしも 話すことばが 目に見えたら

さまざまにある美しい花たちから、とっておきの一輪を相手に差し出せるような、そんな人でありたい。