ぴろたろう

30代男性 九州の公務員(技師) 九州大学大学院卒(建築) 一級建築士・建築基準適合判…

ぴろたろう

30代男性 九州の公務員(技師) 九州大学大学院卒(建築) 一級建築士・建築基準適合判定資格者 「地方で暮らす=割を食う社会はおかしい」との想いから、地方都市で行政の立場からまちづくりに関わる ひとつの都市で良事例を創り全国に波及させ、社会全体をちょっぴりいい方向に変えるのが目標

最近の記事

行政職員こそ普通の服装(ビジネススタイル)が大事【行政とまちづくり】

私が、いち公務員として地方行政で働くなかで、ひとつ服装について心がけていることがあります。 それは、常に一般的なビジネススタイルにすること。 つまり、長袖の襟付きシャツにスラックスです。 別に、特段スタイルがいいわけでもお洒落なわけでもなく、特に拘りはないのですが、どの部署でどんな業務の担当になったとしても、基本的にはそうしています。 技師なので作業着も貸与されていますが、着替えるのは工事現場に行く日のみ。 夏でも冬でも長袖シャツにスラックス。暑かったら袖まくりするし、寒

    • 公共空間デザインを学ぶ旅 ①ミリカローデン那珂川【行政とまちづくり】

      秋晴れの三連休中日、職場の後輩らを連れて、公共空間デザインを学びに自主視察に行ってきました🚙 せっかくなので、現地の様子、学びになったデザインなどをご紹介します。 きっかけ政策・まちづくりへ若手の増加 近年、政策やまちづくり関連の部署に、とうとう私より年下の後輩職員らが配属されるターンがやってきました。 いよいよ世代の移り変わりが見えてきたということですね。 ただ、これまでの行政や技術の基礎業務と違い、まちづくりは複合的な応用業務。 本質的な成果が出るには最低でも3〜5

      • まちづくり=遊び×コミュニティ、未来に紡ぐ一本の糸【行政と人材育成】

        本日は毎秋恒例の若手職員によるBBQ会でした。 ただの遊びと思いきや、そこにはしっかり意図があって、結局楽しいコミュニティは続くよねというお話です。 大先輩からの言葉 私には、採用3年目の頃からお世話になってる同じ技師の大先輩がいます。 直接上司になったことはないのですが、たまたま一緒に出張にいく機会がありまして、夜5軒くらい梯子して名物を食べさせてくれた上、帰りの車内で「我々専門職こそまちづくりしていいんだよ」と自分に教えてくれた、仕事人生の恩人のひとりです。 それま

        • いい景色の創り方(人材育成)<後編>【行政とまちづくり】

          前編は、自己の損得を恐れず、真摯に、人に、特に年下や後輩などに、100%期待することで、たまに期待を上回る「いい景色」が見られる、それこそが人材育成、そんなお話でした。 後編では、それを改めて実感した、最近の事例を2つ、ご紹介します。 事例① 専門資格に真っ直ぐ向き合うこと一つ目の事例は、専門資格に関すること。 資格を取る意義 私は技師という専門分野で雇われているため、いずれ業務で必要になるそれなりに難しい資格を2つ共取得しています。 なぜなら、いいまちづくりを進める

        行政職員こそ普通の服装(ビジネススタイル)が大事【行政とまちづくり】

          いい景色の創り方(人材育成)<前編>【行政とまちづくり】

          先日、まちづくり系のイベントに後輩らと参加したときに、彼らからのいい質問もあり、みんなでちょっといい話をすることができました。 まちづくりは人づくり。そして、人を育てるということは、大河の源流を創るということ。 今回はそんなお話です。 人材育成をやってよかったと思うとき 先日、まちづくり系のイベントがあり、今年度その関連部署に後輩らが異動したこともあって、せっかくなんで案内してもらってきました。 夜も更けてお酒が進む中で、10歳近く年下の後輩からひとつ質問。 なるほど。

          いい景色の創り方(人材育成)<前編>【行政とまちづくり】

          若者世代の選挙の意義は、投票率による現状維持(選挙に行こう! )【行政とまちづくり】

          本日は衆議院議員選挙日ですね。 有権者の皆さん、投票に行きましょう、というのは当然の話として。 日々まちづくりに取り組んでいる立場から、特に若者世代(10〜30代)に向けて、一般論の綺麗事をぶっ壊した上で、なぜ投票に行ってほしいのか、というお話をします。 ※あくまで個人的見解ですので、ご容赦ください。 ※特定の候補者や政党を支持・否定するものではありません。 選挙に関する大きな勘違い 選挙関連の番組やポスターで、若者に向けた「君の一票が世の中を変える!」みたいなフレーズを

          若者世代の選挙の意義は、投票率による現状維持(選挙に行こう! )【行政とまちづくり】

          楽しいは創れる!〜公共空間活用の取り組み〜(公園防災キャンプ 後編)

          地方都市で行政職員がまちづくりに取り組むには、まずは自分自身がプレイヤーになっていろいろ企画とか手続きとか集客とかしてみないとわからないよね!というお話。 前編では、企画の主旨や背景、実施内容や結果についてお話ししました。 今回の後編では、企画の設計書や振り返りフィードバックについて、お話します。 【以下は2019.10.6記事の振り返り投稿です(一部修正)】 感想だけで終わらせるのは少し勿体ないので、今回の企画の目的や設計内容を、以下にメモしときます。 全体構造を分

          楽しいは創れる!〜公共空間活用の取り組み〜(公園防災キャンプ 後編)

          楽しいは創れる!〜公共空間活用の取り組み〜(公園防災キャンプ 前編)

          今回は、まちづくりの実践的なお話です。 地方都市でまちづくりにおいて、行政はマネジメント(計画策定、規制誘導、補助金支出など)を、民間企業・市民はプレイヤー(現場での実施、活動など)を担うのが一般的な役割分担です。 しかし、行政職員自身が一度もプレイヤー経験がなければ、どういう計画がいいのか、何の規制がネックになるのかなど、本当に民間企業や市民の皆さんに動いてもらうために必要なポイントがわかりません。 そこで、約5年前、実際に私たち行政職員有志が集まって、公務外で、いちプ

          楽しいは創れる!〜公共空間活用の取り組み〜(公園防災キャンプ 前編)

          【行政とまちづくり】庁内連携術のすゝめ⑤(ねずみ講作戦)

          組織の縦割りや古さ、人材育成の難しさ、そしてまちづくりなどに立ち向かっている、全国の行政職員の方に向けたお話です(その⑤ / ラスト)。 ※前回の投稿(その④)はこちら 前回に引き続き、大分佐伯で若手行政職員向けにお話した庁内連携術その4をご紹介します。 これが一連の投稿の最後になります。 4 ねずみ講作戦最後に、組織全体を未来に進めるための長期的な作戦をご紹介します。 背景 当然のことですが、地方都市でいいまちづくりをしようとすると、その中心となる行政組織が、最先

          【行政とまちづくり】庁内連携術のすゝめ⑤(ねずみ講作戦)

          【行政とまちづくり】庁内連携術のすゝめ④(フライ返し作戦)

          組織の縦割りや古さ、人材育成の難しさ、そしてまちづくりなどに立ち向かっている、全国の行政職員の方に向けたお話です(その④)。 ※前回の投稿(その③)はこちら 前回に引き続き、大分佐伯で若手行政職員向けにお話した庁内連携術その3をご紹介します。 3 フライ返し作戦今度は組織の意識を変える方法ですね。特に上に正しさを通す、中期的なやり方です。 背景 行政に限りませんが、組織に新入社員として入り、日々働いていると、ちょっとこれは古いな、もっとこうした方がいいんじゃないか、

          【行政とまちづくり】庁内連携術のすゝめ④(フライ返し作戦)

          【行政とまちづくり】庁内連携術のすゝめ③(ミルフィーユ作戦)

          組織の縦割りや古さ、人材育成の難しさ、そしてまちづくりなどに立ち向かっている、全国の行政職員の方に向けたお話です(その③)。 ※前回の投稿(その②)はこちら 前回に引き続き、大分佐伯で若手行政職員向けにお話した庁内連携術その2をご紹介します。 2 ミルフィーユ作戦こちらはどちらかというと、人材育成寄りの作戦です。 背景 行政というのは、ほんとたくさんの部署でできています。 例えば、約20個の専門企業が集まっているようなもの。福祉、土木、子育て、環境、水道、観光、住宅

          【行政とまちづくり】庁内連携術のすゝめ③(ミルフィーユ作戦)

          【行政とまちづくり】庁内連携術のすゝめ②(天岩戸作戦)

          組織の縦割りや古さ、人材育成の難しさ、そしてまちづくりなどに立ち向かっている、全国の行政職員の方に向けたお話です(その②)。 ※前回の投稿(その①)はこちら 4つの庁内連携術について前回の投稿の佐伯講演会でお話したのが、行政における庁内連携術です。 まちづくりというのは、複合要素なので、絶対にひとりではできません。 なので、どうやって人を巻き込むか、がポイントになりますが、やはり行政というのはどうしても縦割りで、年功序列で、ときおり思考停止が垣間見えてしまうので、若くて

          【行政とまちづくり】庁内連携術のすゝめ②(天岩戸作戦)

          【行政とまちづくり】庁内連携術のすゝめ①(佐伯講演会の振り返り)

          組織の縦割りや古さ、人材育成の難しさ、そしてまちづくりなどに立ち向かっている全国の行政職員の方に、参考にして頂きたいお話です(その①)。 地方都市で、行政の立場から、公私共にまちづくりに関わっていると、上手くいったり失敗したり、色んな経験したり、全国の行政に同じような仲間ができたりします。 そんな中で、30歳くらいの頃、大分の公務員仲間からお声がかかりまして、講演会に登壇する機会を頂きました。(近隣の公務員4人によるリレー形式) なかなか挑戦できず燻ってる若手職員に向け

          【行政とまちづくり】庁内連携術のすゝめ①(佐伯講演会の振り返り)

          地方都市を巡る旅@広島市

          【2023.11.26の投稿を修正して掲載しています】 このnoteは、まちづくりがテーマなので、ちょくちょく地方都市のお話を投稿します。 まちづくりは、政策知識や法的資格も大切ですが、やっぱり答えは現場にあります。 特に、日本社会全体は有機的につながっているので、色んな地方都市を、この目で見て、歩いて、感じて、人と話して、それで初めて、自分のまちの姿や未来に向けたヒントが見えてきたりします。 というわけで、これまで10年間くらい、地方都市を巡る旅と題して、行ける範囲で

          地方都市を巡る旅@広島市

          行政で働く基本的な考え方(正論と課題提示)

          noteの使い方と自己紹介も終わり、本投稿からお仕事やまちづくりの話をちまちまと書いていきます。 あくまで個人的見解、だけどお仕事としてすっごく大切にしていることなので、暖かく読んでもらえたら嬉しいです。 行政で働く基本的な考え方 さて、自分が地方都市でのまちづくりを進めるために、行政で働く中で、基本としているスタンスがあります。 それは、正しい仕事から逃げないこと。 そしてそのために、課題の提示・解決を繰り返すことです。 行政の仕事の面白さ・醍醐味の一つは、社会課

          行政で働く基本的な考え方(正論と課題提示)

          背景とオリジン(僕の行政まちづくり)

          自分の好きなQ.E.D.というミステリ漫画で、ヒロインがハーバード大への入試課題のエッセイを書く際、主人公が「ただ体験を書くだけでなく、その人の背景をきちんと記述することで説得力が増す」とアドバイスする場面があります。 このヒロイン、つよかわポニーテールでとても魅力的なんですが、それはさておき、主人公の言う通りだなと。 というわけで、手始めに、このまちづくりとか言ってる人の背景を、ハーバード大に入るつもりで書いておきます。 長くなりますが、お時間ある方はお付き合いください。

          背景とオリジン(僕の行政まちづくり)