19歳、若者

神戸大学経済学部 小説に相対的に精通 経済学は勉強中

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最近の記事

書くための練習

最近、hyperpopとして近似されている音楽を聴くようになったのだけれど、それが革命を起こしてくれるかどうかまだあやふやな状態にあることが分かった。ボーカロイドは革命であったのだと思うが、その理由として感情のための歌い方、感情のための技術というのが使われていない音楽であったというのが挙げられるだろう。マイノリティな需要者に対してはぴったりハマるものを提供してあげる必要があって、かつマイノリティ側の解釈の余地を作っておくのがよい。人と違うものがよいという傾向は健康的な需要者に

    • 久々の日記

      しばらく文学を読めていないので、自分が経済学的なモデルにちょっととらわれすぎているような気がしてしまう。グレーヴァ先生の非協力ゲーム理論を読んでいて、逐次均衡、摂動完全均衡の章を読んだとき、その奥深さに気づきそこからなかなか出られなくなってしまっている。こんな感じで数理的な頭になりすぎると、それこそウェルベックのような面白さを伴った小説しか読めなくなって、日本的な私小説やアンナカレーニナのような古典が本当に嫌いになってしまいそうで怖い。いまだに本気で文学を追求していきたいとい

      • 日々の日記 3

        私は決してパンタグリュエリストにはなれないだろうと思う。というのは、食事に興味がなさすぎるからである。 寿司を食べる、大量の肉を食べる楽しみはわかっているし、それらがうまいのもわかるのだけれど、スーパーの二百円くらいの冷凍パスタだって美味しいし、だったら安いほうを選んでしまう。ジュースなんて飲まず、水か安いコーヒーかだけを飲む。お金を貯めたいからではなく、食べ物をお金で評価できていないのだと思われる。 そんな私なのだけれど、たくさんの小説家の中でも特に開高健が好きなのであ

        • たくさんの人に聞かれている音楽は、等しくすぐれているのだろうか。若者には本当に好きなアーティストがいるのだろうか。クソつまらない歌詞と、金と名声のためのリズム。音楽は砂場を均すものではなくてその砂を食べてしまうくらいでないとできないだろ。僕はsushiboysが大好きです。

          日々の日記 2

          文学をちょっと読んでみようとなったときに、まず村上春樹が来るという状況に納得がいかない。それは村上春樹が提出した内容をきちんと受け取れる読者が育っていないからである。つまり、20代の若者はなんとなく、おしゃれ、とか、こういうのに憧れる、とか、それくらいで終わらせているけれど、カフェで読むことが若者らしさだとか思われているけれど、私はもう少し先に行ってほしいと思う。これはサリンジャーを読めとか、ヴォネガットを読めとか、そのレベルの話ではない。村上春樹の小説はほとんど海外文学であ

          日々の日記 2

          日々の日記 その1

          人々もすなる日記といふものを、私もしてみむとてするなり。これは戯言でございますのであしからず。 大人たちは形而上学的年齢にあるのか、いやない。というテーマを曖昧な立場にある若者が書くのが正解なのかはわからないが、ひとまず以下の文章が私の意見である。 子供は考えるのが得意なのである。ここで考えるというのは論理だったものではない、もはや言葉ではない。イメージでも追いつかないなにかのことである。 例えば、私が小学生の時、漢字ドリルで新しい感じを書き写していると、その漢字が逃げて行

          日々の日記 その1