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夜のあと、朝のまえ

2024年12月31日 大晦日の18時30分 コインランドリーでこの文章を書いています。夜が明けたら2025年、新しい年が始まります。
(年またぎで投稿するはずが、下書きに保存したままで、結局今日になってしまいました…)

年末年始特有の、街が浮き足立つ感じが苦手で、いつも心が落ち着かなくなります。今年はそれに加えてコロナウイルスに感染してしまい、誰とも会えずに年を越す羽目になりました。さんざんですね。

でも、いいのか悪いのか、
どんな日も夜が明ければ一旦リセットです。


この歳になっても夜が少し怖いです。
約2年前から夜勤のある仕事を始めたのですが、それまでほとんど徹夜というものをしたことがありませんでした。どんなに遅くまで起きていたとしてもせいぜい2時くらい。2時から6時くらいまで、世界がどういう様相をしているのかよく知りませんでした。(大げさな言い方ですが)

大学生の頃、翌日のボランティアの集合時間が早く眠れないことがありました。前日22時ごろまでバイトをしてベッドに入ったのが0時くらい、6時半には駅に着いていなければならなかったのですが、気が小さいのかそういう日は決まって眠れません。うとうとしていても寝付けず、2時くらいに寝ることを諦め真夜中のドンキに行きました。その時間のドンキでも人はいて、この時間に動いている人は普段何して生活してるんだろうとか考えながら、同じように夜を持て余す人たちに親近感を覚えました。一人暮らしの家で眠れずに朝を迎えるよりも、同じ夜を誰かがどこかで生きていることを感じられる方が孤独が埋まりました。

少し早めに駅に着いて、構内が上から見渡せるベンチに座り、始まっていく街を見ていました。始発が動く頃、街は普段通りの空気に戻っていました。あのドンキにいた人たちは今頃寝たでしょうか。時間はただただ等しく回っていて、どこかの時間にみんながどうにか収まって生きてるんだなと、変なことを思いました。


夜は僕にとっていまだにつかみどころのないものです。でも、知らないから怖かったという部分もあって、いざ夜がどんな風に明けるかを知ると、不思議と恐怖は薄まります。

夜明けはいつも急です。さっきまで暗かった空が気づけば静かに明るくなっていく。その変化は予測できても、毎回唐突に感じます。

僕の夜勤が終わるのは、ちょうどその頃です。朝の日差しを見るたびに、夜と朝の境目の曖昧さを思います。夜はただ夜で、朝はただ朝でした。でも、その朝が連れてくる一日が、どうか良いものでありますように、少しだけ願ってみることにします。

昨年はnoteを始めて色々な方からリアクションをいただきました。また他の方々の投稿を読み、色々な価値観、物事の見方を勉強させていただきました。今年はたくさん記事を書けるといいです。2025年もよろしくお願いいたします。

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