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ブルーリボンバッジは単なるアピールか?

14日、自民党総裁選の候補者9名が討論会に臨んだ。みな意気込みを語るも、その政策を実行する者はここにいるのだろうかと疑問を抱きながら、ただ投開票を待つ。

ブルーリボンバッジと北朝鮮拉致問題

ふと気になったのは、候補者のほとんどがブルーのバッジを付けていることだ。この「ブルーリボンバッジ」は、拉致被害者の救出を求める国民運動のシンボルである。政府の重要政策として拉致問題の解決が挙げられており、前向きに解決する意向だけは語るものの、これまで実際にことが進んだことはどれだけあっただろうか。2002年の小泉訪朝の際は、5人が帰国を果たしたものの、政府もマスメディアも北朝鮮の発言を鵜呑みにして報じた。また2014年のストックホルム合意でも結局何も果たしていない。だが政治家ー特に総理など上の立場の者たちーはあたかも動いているように、支持しているように、バッジを付け、拉致現場に訪問し、「全力で取り組む」と語る。安倍も表向きでは動いているが裏では全く手をつけなかったという。

なぜ問題が棚上げされるのか

本来ならば拉致被害者を一刻も早く取り返そうと活動するはずである。しかしなぜ20年も膠着状態が続いているのか。結果論からすると、日本の伝統的な誇りたる偏見で固められた思想が関係しているであろう。植民地支配から解放された北朝鮮を侮辱する道具としてこの問題が乱用されている。また政治家も解決する気があると自分を正当化する際にこの道具が使われる。まだ日本には根強い朝鮮半島への差別や偏見を無意識のうちに抱えている。そう考えると、ブルーリボンリボンバッジは単なるアピールにしか見えない。

政府に待ったを

第三者である我々はどうすれば良いのか。この問題を解決するには、歩み寄った外交が求められると考える。経済制裁をかけても、北朝鮮は他国から輸入すれば良い話で、単なる意地悪に過ぎない。そんな国の要求を応えるわけがない。我々は日本という国を客観的にみて、日本国に国交正常化と拉致問題解決を同時に抗議すべきである。

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