韓国の街並み#04.夜景で有名な駱山公園〜でも城郭の方が好きだった〜
韓国ドラマの撮影でもよく使われる夜景で有名な駱山公園(낙산공원)は、ソウル市の大学路(대학로)にあります。
地名に「大学路」が使われている理由は、ソウル大学のキャンパスが以前あったからです。現在はソウル南部の冠岳区(관악구)へ移転されたため、大学病院だけが残っています。
ソウル大学のキャンパスはなくなりましたが、このエリアには漢城大学、弘大アートセンター、カトリック大学などがあり、昔と変わらず今でも多くの若者が集まる場所として知られています。
夜景が綺麗いで散歩にもちょうどいい
駱山公園は小高い山の上にあり、最寄り駅の恵化駅(혜화역)からは徒歩12分で到着します。
駱山公園は夜景で有名ですが、Nソウルタワーや東大門も見ることができるため、日中に散歩を楽しみたい方にもおすすめです。
Nソウルタワーは、その日の空気の綺麗さ(黄砂やPM2.5の値)によってライトアップの色が変わります。この日は緑色だったので、普通ですね。
そういえば、この大学路という地域は演劇でも有名です。
アルコ芸術劇場などの大きな劇場だけでなく、こじんまりとした小劇場も数多く集まっていて、日々様々な公演が行われています。
ーー韓国に来て数か月経った頃、友人に誘われて小劇場のミュージカルを観に大学路まで行ったことがありました。
友人のお姉さんが劇場でアルバイトをしていた関係で誘われたのですが、実は、お客さんがいなさすぎて困っているということでした。
韓国に来たばかりだったので当然の如く韓国語は全く分かりませんでしたが、ミュージカルなので音楽を楽しめばいいと言われ、また、こういう機会でもなければ自ら進んで小さな劇場に遊びに行くことはないだろうと思い、喜んで連れて行ってもらいました。
観客は数十人程度だったと思います。それでも、会場がとても小さかったため、お客さんがいないという印象はありませんでした。しかし、始まってすぐに、人が来ないと嘆く理由が分かります。
上手だけれど、あらゆる場面において、何かが惜しい。
言葉が分からなくても、観客を巻き込んだ雰囲気でないのは感じるものです。観ている方も集中力がなくなるようで、2列前にいた1人が携帯を取り出して、おそらく時間を確認したのが見えました。薄暗い中での携帯の光は演者側からも見えるわけで、それはさすがに可哀想だなと思いつつ、でも、いつ終わるのかと携帯を取り出してしまうのもしょうがないなとも思うし、そんなことを考えながらも、結局は、自分が一番この公演に集中していなよなと思う始末ーー。
「もう1チームの方は良いんだけどねえ・・・」
公演が終わった後、受付の奥の部屋で、友人のお姉さんと一緒にバイトをしていた方がそう言いました。私たちが観た「もう1チームではない方」のチームの皆は、そのまま演技の道を歩んでいるのでしょうか。
大学路に来ることはほとんどないため、たまに来ると、そんなことを考えてしまいます。
城郭の方が好き
ーー話は駱山公園に戻り、この公園には朝鮮時代に造られた城郭が残っています。
厳密には植民地時代に一度取り壊されているため、修復されたものということになりますが「史跡第10号」に登録され、現在では駱山公園の名所としても知られています。
夜のライトアップとも重なって、重厚な雰囲気が漂い、とても美しかったです。夜景よりも、この光景の方が好きでした。
Cafe Travel
駱山公園までの道には、カフェやバーもあります。
特にこのCafe Travelは眺めが良く、気候の良い季節には、屋上でくつろぐこともできるのでおすすめです。
近いうちにまた行きたいなとも思いますが、寒いのでしばらくは無理そうですね。