ショートか、ベリーショートか
昔から髪型はショートが好きです。
ボブも悪くないのですが、単にショートが伸びてボブになっただけというパターンが多いです。
ロングにしたこともあります。
しかしそれは稀な方で、「伸ばすぞ!」という強い意志と定期的に訪れるカットしたい欲求に打ち勝って初めて実現する、非常に難易度の高い髪型です。伸びた髪を切った後のお風呂の楽さといったらもう――。ロングに戻るなんて考えは吹っ飛びます。
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美容院に行くのは3ヶ月に1回程度。
1ヵ月で伸びる髪の長さが約1cm らしいので、3センチ伸びたら切るというサイクルです。美容院は苦手で、なるべく回数は減らしたいのですが、これ以上放っておくと頭がぼさっと重くなり、ついでに気分も重くなるのでこの辺りが限界です。
最近のお決まりは「伸びた分だけ切ってください」。
ただこれだと不十分なようで、実際に伸びた長さほどは切ってもらえず、結果、少しずつ髪が長くなっていることに気づきました。
こりゃいかん。
ってなことで、前回は写真を見せながら「これくらい短く・・・こういう感じにしたいんです」とお願いしました。するといつもの美容師さんから、柔らかい声で「男性くらい短くなりますけど大丈夫ですか?」と訊かれたのです。
・・・ん?
私にとってはただのショート。写真もネットで「ヘアスタイル ショート」で検索したものです。今までともそんなに変わらないはず。
そんなに短いか――?
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韓国の女性はロングが多いです。
短くても耳が十分に隠れる程度のボブがほとんどで、ショートの人を見掛けることは少ないです。いたとしてもマッシュルームカット(個人調べ)。なぜにマッシュルーム。ホント不思議。「バナナマンの日村か!?」と心の中で何度つっこんだことか。
おっと、話が逸れてしまいましたが、要はわたしくらいのショートの人はあまりいないわけで、だから「男性くらい」と表現されたのだと思います。
しかし、これは韓国に限ったことではなく、それが日本人の美容師さんであっても「かなり短くなりますけど大丈夫ですか?」と言われたことが何度もありました。
その度に思うのです。
ひょっとすると、ベリーショートと言えば念押しするかのように訊かれることはなく、スムーズにカットしてくれるのかもしれません。でも、わたしとしてはベリーショートではないのです。
あくまでもショート。
この妙なこだわりが何なのかはよく分かりませんが、それでも「ベリーショート」とは言いたくないのです。だって、これはベリーショートではないのだから。
と思いながらその違いを調べてみると、どうやらわたしの考えるショートはベリーショートに近・・・いや、ほぼベリーショートのようです。
うむ・・・。
そうなの? 本当? マジで?
うーむ・・・。
そうだとしても、次も「ショートにしてください」って言っちゃうから(なんのこだわりよ?)。
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