ベルギー&オランダひとり旅#05.アントワープはお洒落が溢れる街だった
ブリュッセルを後にして、列車に揺られること1時間弱。
ベルギー北部に位置するアントワープにやって来ました。
思っていたよりブリュッセルが長閑な街だったこともあり、アントワープものんびりとした古都なのだろうと勝手に想像していました。
ほぼ知識ゼロの状態でやって来たアントワープ。
――もうね、街を歩いてびっくり。
人は多く、活気に溢れ、あちこちからお洒落オーラが漂っていました。
アントワープは首都ブリュッセルに次ぐベルギー第2の都市です。
15世紀後半には毛織物の交易、大航海時代の16世紀には商業革命によってポルトガルのリスボンと並ぶ最大の貿易港に発展。国際的商業都市として、印刷・出版業も活発に行っていました。
現在でもヨーロッパ有数の港湾都市、ダイヤモンド研磨の聖地として名を馳せるアントワープは、芸術の街としても知られています。
17世紀にはバロック美術の巨匠ピーテル・パウル・ルーベンスやその弟子アンソニー・ヴァン・ダイクが活躍、数多くの名画を生み出しました。
建築分野では19世紀末~20世紀にかけてヨーロッパで興隆した美術運動のアールヌーヴォーにより華やかな建物が多数建造されたほか、ファッション分野では The Antwerp 6(アントワープの6人)をはじめ、1663年創立の名門アントワープ王立芸術アカデミーから世界的デザイナーを何名も輩出しました。
これだけ見ても、お洒落になっちゃうしかない都市のアントワープ。
今回は、そんなアントワープで出逢った街並みをお送りします。
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アントワープ散策
◆アントワープ中央駅
「世界で最も美しい駅」とも称されるアントワープ中央駅。
ネオバロック様式を用いた駅舎は1895年に着工し、1905年に開業しました。大聖堂を思わせる荘厳さと、複雑で繊細な造りが魅力の豪華絢爛な建物です。
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◆ルーベンスの家
ルーベンスの家とは、その名の通り画家のルーベンスが居住兼アトリエとして使用していた建物で、現在は博物館となっています。
残念ながら、この時は改修工事中。HPによると8月30日に再オープンするそうです。
実は、この再オープンに合わせて旅行は秋にしようかとも考えましたが、そうすると6月上旬までのフランス・ハルス特別展に間に合わない・・・。一番は両方を楽しむことなので、アントワープの再訪理由ができたとプラスに捉えることにしました。
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◆聖母大聖堂(ノートルダム大聖堂)
聖母大聖堂(ノートルダム大聖堂)は、1352年~1521年までの170年近い歳月を経て建造されたローマ・カトリック教会で、その規模はゴシック様式の大聖堂としては国内最大。鐘楼がある北塔の高さは、123mを誇ります。
1999年にはユネスコ世界遺産の「ベルギーとフランスの鐘楼群」の建築物として登録され、「フランダースの犬」で有名な《キリストの降架》も鑑賞できる、アントワープでは欠かせない観光スポットです。
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◆グローテ・マルクト広場と市庁舎
アントワープの旧市街地に位置するグローテ・マルクト広場。
周囲には美しい建物が立ち並び、レストランやカフェなども数多く見られ賑わっています。
その中でひと際目立つのが、1561年~1565年にかけて建設された市庁舎。ベルギー最大のルネサンス建築で、こちらもユネスコ世界遺産の「ベルギーとフランスの鐘楼群」の一部として登録されました。
そんな広場の中央で「ほいよっ!」と何かを投げようとしているこちらのお方。
シルヴィウス・ブラボーという名の古代ローマ人で、街の名前「Antwerpen(アントウェルペン)」の由来にもなった伝説の人物です。
ん? ってことは・・・
投げようとしてたのは巨人の手かーい!(こええよ)
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◆フルン広場
フルン広場はグローテ・マルクト広場からすぐの場所に位置します。
こちらの広場で有名なのはルーベンス像。聖母大聖堂を背景に、本当に絵になります。
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◆いろいろな街並み
ここからは、ランダムでどうぞ。
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