漆黒のヴィランズの感想を音楽と解説でやるよ

こんばんは!LuciAです。

本日とても久しぶりにFF14の演奏動画を投稿しました。
この1~2年の私のFF14的ファン活動は、時々Twitterには短い演奏をアップする程度でYoutubeにまでエネルギーが回しきれずすっかり間があいてしまいました。

以前より応援してくださっていた方、大変お待たせしました!
今日はじめてご覧になる方、どれか1つでも気に入るものがあれば嬉しいです!

この記事では漆黒のヴィランズの感想を音楽と解説でやります。
もし一緒に思い出に浸ってもいいかな。と思えたら読んでください。

では早速、私が表現した音楽を、動画の再生時間を記しながら解説していきたいと思います。
決定的なネタバレはしていないつもりですが、漆黒のヴィランズのメインストーリーを完走していれば安心して演奏動画も解説もご覧頂けると思います。
演奏動画をご覧になりつつ読んでもらえたら嬉しいです!

タイトル:Memories of Amaurot
原曲:
Full Fathom Five
五尋の深み~テンペスト:浅部~

`Neath Dark Waters
冥き水底 ~テンペスト:深部~

Mortal instants
死の刻~終末幻想アーモロート~

この3曲はアーモロート、つまり光の戦士がエメトセルクを通して見る『彼ら』の記憶と思い出です。
穏やかだった日々も、誰にもどうしようもなかった日のことも、長い間あの街が佇んでいたことも、目的のために歴史すら作ったことも。全部覚えておくよ。という意志を込めました。

・0:01~0:19
最初にテンペストに入ったとき、これまでと明らかに雰囲気の違う仄暗い空間に、もの悲しさを感じながらも、一冒険者としてのワクワクが抑えられませんでした。
3曲に共通する寂し気なテーマと、左手のリズムでそれを表現しています。

・0:20~0:56
忘れもしない。恐怖と悲しみを感じた厄災のこと。

崩れ落ちる摩天楼、燃え上がる炎は上下行のアルペジオ(左手の音が昇ったり下りたりするところ)で。
遠くに見えた美しい流星は、近づいたかと思うと目の前で大地を壊す。その様子を右手のオクターブ跳躍と、その後の強く重なった低音で表現しています。

・0:57~2:09
暗く佇む幻影の街。そこに一人、思いを巡らせるエメトセルク。
あれから気の遠くなるような時間が流れ、歴史をも動かしてきたけれど思いも目的も変わらない。

静かに始まり、少しずつ足されていく音で積み重なる歴史を表現しています。
内声(メロディではなく重なった音の一部)の連続するファの音は、本来であれば編曲の時点でこんなに何度も同じ音を重ねませんし、演奏するにしてもほとんどの場合は音量を抑える部分です。
しかしこの音を少し目立たせることで、エメトセルクの内側には隠された強い意志があるということを表現しました。

そしてなんといってもこの美しいイラスト!
この曲のアレンジ中に偶然出会ったものですが、私のイメージ通りすぎて感動のあまり曲が完成する前に動画での使用可否を問い合わせていました。
ご快諾頂くにあたり、国境を越えてヒカセン同士の交流ができたことも嬉しく思います。作者のD-day 겸재(@Lahep_0_0)さん、ありがとうございます!

・2:10~2:31
記憶の中のあの人が、優しく語りかけてくるたびに、穏やかだった日々を取り戻したいと思ったのではないか。

という私の妄想を、儚く優しい思い出のように、細やかな分散されたメロディーと音色で表現しています。

・2:32~3:19
歩み寄ってみた。しかしどちらも譲らない。ならば戦う決意を。

ボス曲でない原曲たちでボス曲を表現しました。
それぞれの戦いに思いを馳せてもらえれば嬉しいです。

・3:20~3:55
テンペストのイントロでやがて消えゆく幻影を遠くに見ながら私は静かに伝えた。
覚えておくよと。
というように次第にゆっくりと終わりに近づき、遠くで誰かが手を振りつつ立ち去っているのが見えた気がした。という妄想を表現しました。


はい!!
というわけでアーモロート関連の3曲を題材にした演奏と解説でした。
自分の演奏についてここまで細かく話したのはおそらく人生初です!

これまで私は、演奏の受け取り方は聞いた人の自由であるため、奏者側は音楽のみで伝えることがベストだと思い自分の演奏について解説することをほとんどしてきませんでした。
勿論、意思のない演奏をしてきたつもりはないのですが、解説を入れると聞く前にイメージが固定されてしまわないか、またネタばらしのように感じて面白みに欠けるのではないかと思い避けていた部分でもあります。
※あくまでこれは私自身の話であり、他の演奏者がコンサートなどでパンフレットやトークで曲解説することについては何とも思っていません。
しかし料理の説明やレビューと同じで、解説があることで伝わりやすく、親切な場合もあるのだと思えたので今回初めて書いてみました。

演奏も基本的にはプレイヤーの自由なので、ひたすらカッコイイ音を出すとか、技巧に特化するとか、美しさを追求するとかいろいろあります。
私にとってピアノ演奏は歌詞のない楽器を歌わせることです。
今回の演奏がどのように届くかは聞き手次第だと思いますが、私は1節1節に意味を持たせた良い演奏ができたなぁと思っています。

以上、最後までお付き合い頂きありがとうございました。

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