見出し画像

ドイツ 夜は暗い

11月半ばになり冬至が近づいてきました。10月末で夏時間が終わり、日の出と日の入りの時間が1時間早くなりました。勤務時間が終わると外はもう薄暗くなっています。今日の最高・最低気温は3℃と0℃。ここ南西ドイツでは、秋はもう終わって冬が始まっています。

こちらでも街や村の中の通りには街灯が備わっていて、日本と比べるとあまり明るくありませんが、集落の中では真っ暗な道を歩くことはありません。

ドイツでは、隣り合う街や集落の間には必ず畑や森といった非居住地が設けられています。街や集落を一旦出ると、2〜3キロ離れている隣の集落までは建物などはありません。

集落や街の中とは異なり、集落どうしを結ぶ道路には街灯はほとんどなく、集落から一歩外に出ると、夜は本当に真っ暗です。

日本では、街の中に限らず人里離れた山の中などでなければ、車が走る道路にはそこかしこに街灯があると思います。ドイツでは、集落から出ると街灯はありません。集落からそんなに離れていなくても道路は真っ暗です。

車や自転車にはライトがあるため良いのですが、暗くなってから徒歩で移動する場合には、歩道も真っ暗なので注意が必要です。特に、自転車が歩道を走って良い区間では、自転車から歩行者が見えにくいため、自転車がスピードを出していると危険なことがあります。

僕は、暗くなって外を歩く時・自転車に乗る時には、反射材のついた黄色い蛍光色の上着かベストを着て、さらに登山やハイキング用のLEDヘッドランプを着用します。これは自分自身の明かりとして、また他の車・自転車・歩行者への視認性を良くするためです。

なぜドイツには街灯が少ないのか。理由は分かりませんが、僕の推測では、環境保護と省エネルギーが理由なのではないかなと思います。

集落どうしの間には畑や森が広がっており、野生の動植物が生息していることがあります。それらの野生の動植物へ影響を与えないように街灯が設けられていないのではないかと思います。省エネルギーについては理由は簡単ですね。

夜は暗いものですが、ドイツでは場所によって本当に夜は暗いです。その一方で、天気が良ければ綺麗な星空を楽しめます。望遠鏡や双眼鏡を用意して趣味で天体観測を始めようかなと考えたこともありました。

色々な仕方で身近に自然を感じることができるのも、ドイツでの暮らしの面白いところだと思います。