不二越龍
ひとつの転機をむかえた日の朝
10月31日 妙な空を見た
空の雲が全て富士山に吸い込まれるように流れていた
そして富士を見ると 口を開けた龍が横切ろうとしている
龍は 空じゅうの雲をひきまとい
富士を越えていった
メグリ(悪業)流す日々
3年間の修行を終えたこの日
清々しい気持ちと朝の空
意外だったのは 別れを惜しんでくれる人達がこんなにいたのかと…
当の本人である私は 清々しく
富士は晴れたり日本晴れ
あっさりと別れを告げる
そしてまた新たな修行がはじまる
私の本当の『メグリ流し』は これからだ
ちなみに富士越龍は 不幸を断つという吉祥のしるしだという