心模様は一期一会
夏休み真っ只中、暑い日が続いていますね。
今年は夏休みといってもこれと言って大きなイベントはないのですが、
つい先日、アメリカに住んでいる知り合いと1年ぶりに会う機会がありました。
その方はご夫婦で、今一緒に住んでいる同居人の親戚。
奥さんは純日本人で、旦那さんはアメリカの方。息子さんと彼女さんとも知り合いで、家族ぐるみでお付き合いさせてもらってます。
ここでは、奥さんをユキさん、旦那さんをマイケルさんとして紹介します。
お二人ともとっても気さくな方で、ユキさんは何となく僕の母に雰囲気が似ていてすごく話しやすい。お年も親世代ということで、父親母親のように接してくださいます。
今回は夜ごはんを一緒に、ということでTHE日本食がいいな~と見つけたのがおでん!夏の暑いときに熱いものを食べようと提案したらマイケルさんの方がいいね!と言ってくださり、即行でおすすめのおでん屋さんを予約。
普段は家でほぼ籠りっきりで制作をすることがほとんどなので、友達以外に人と会うのは久しぶり!人見知りではなくなったと自分では信じているのですが、すごく緊張しい。期間があいて会うときの方が初めましての時よりなぜか緊張するんです。
1年ぶりという期間にドキドキしながら待ち合わせをしたわけですが、「久しぶり~」が久しぶりじゃない感じでした。変わらないお二人にほっとして、親と会う感覚に似ているのかもしれないです。
実家に帰った時のように、「最近どう~?」から聞いてもらえる感じもなんだか嬉しい。最近の出来事や行き詰ってることをなんでも聞いてもらえる存在がありがたい。
ユキさんとマイケルさんのお話はワールドワイド!日本に住んでいるだけではなかなか聞こえてこない内容のこともたくさん聞けて充実した時間でした。
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あれやこれやとお話をして、話は息子さんと彼女さんのことに。
息子さんたちは、これまたつい最近ご結婚されたばかりの新婚さん。二人で農園をつくって経営されています。
その農園がつくられた時の裏側のお話を聞かせてもらって、すごく心動かされるものがありました。
もともと息子さんは教師を目指している方なのですが、教育者の立場になる前にいろんな経験を積みたいということで旅をされていました。彼女さんは元大工!
そんな異色のお二人はオーガニック農園をつくろうと決めて、お金を貯めるためにいろんなバイトやインターンをしたそうです。その経験された仕事の数々に驚かされ、フットワークの軽さも相まって人生いくつ分だろうと圧倒されました。
いろんな仕事をしながらそれと同時に友達やその家族に農園をつくる計画や夢の話をいろんなところでしていたそうです。コミュニケーション能力の高さもあのお二人なら…と頷けます。
そんな時ちょうど友達の両親の土地が余ってるよ!と、農園をはじめられる土地が見つかりお二人は農園をはじめることができたそうです。聞けば聞くほど、糸でつながっていたかのような出会いや関係性に興味深々でした。
もう5年目になる農園では、生産者と消費者をつなぐシステムも面白い。会員制の消費者の自宅にその週採れた新鮮野菜を箱詰めして送るというもの。どんな野菜が届くかは、お楽しみです。
さらに、息子さんご夫婦だけで農園をされているのではなくインターンなども積極的に受け入れているみたいで、どんどん輪が広がり軌道に乗せることができたそうです。あなたたちも機会があれば来ないか?と誘っていただけました。
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実は今、僕と同居人は二人でカフェを開こうと資金を貯めています。なのでユキさんのお話は、リアルタイムかつすごく参考になる話でキラキラして聞こえました。
カフェをというのも、もう少し大きな夢のきっかけとしてはじめてみようと決めたことで、“最近の目標”です。
「最近の」と言い切れるようになってきたのも自分の気持ちに整理がついて少しづつ変化してきたことの一つです。大きな夢をいくつかの目標にして今できることに向かっていこう、と思えるようになってきました。
3~4年ほど前は、大きな夢をどこから始めたらいいのか分からず何もできない期間でした。到達できるかも分からなくて人に話すのも恥ずかしい、そんな風に思っていたんです。
夢の過程を全く思い描けず、ゴールのように“点”として捉えていたなぁと今になって思います。
「いろんなことをしてからでもいいかも」と思えるようになったのも息子さんご夫婦との出会いが大きくて、今やってみたいことの延長線にいつか叶えたいことがあればいいや!くらいになりました。
僕にとってこれは夢が小さくなったことではなく、目標をいくつもつくって過程を楽しむために夢を“線”として捉えてみることです。点から線へと捉え方が大きく変わってきました。
それに一人(同居人となので二人)で全部準備して何かを始めるのって実はものすごく難しいことなのかもしれない、と今回ユキさんとマイケルさんのお話を聞いていて改めて強く感じました。誰かに話してみて協力してもらえることには感謝をしながらありがたくいただく、そしてどこかで還元する。
自分で準備することもたくさんあるけど、それ以上にひょんなことからつながるいろんなご縁を大切にする、そんなことを教わりました。
息子さんたちのようにつながりから何かが生まれたり始まったり、そんなことがホントにあるんだなぁ~と僕たちもまずは友達に話したくなりました。
もう一つ気づけた大事なこと、“何か”を叶えるために“何か”で始めなくてもいいということ。僕たちの場合はカフェという目標があるけど、カフェでバイトをするだけが始まりじゃないな、と。どこかで珈琲を美味しく淹れる勉強はしないといけないけど、始まりはどこからでもいいんじゃないか?と思うのです。
僕と同居人はドライブが好きで、少し前に二人で車を買って車中泊仕様に改造をしています。まだ完成はしていないその車で時々無茶な旅に出ているのですが、それを活かしてカフェの土地探しならすぐにできるな!(笑)
できることからやっていくというのも作戦のうちですよね。
ドキドキしていたおでん会ですが、ユキさんとマイケルさんから聞かせてもらった息子さんたちのお話は今の僕にはすごく有意義でした。
今まで一期一会って「出会えたことが奇跡」のように意識がいってたけど、どんな時期に会うかもすごく重要なことだと改めて感じました。
日本とアメリカで距離もあって、それぞれスタートもライフステージも違うけど、ズドーンと心に響くずっしり感。目標へのモチベーションが爆上がりです。
気づけば緊張なんてどこかへ行ってました(笑)
この日は、お店を出た駅までの帰り道に「今、カフェを開こうとしてるんです。」と、こそっと言うことができました。
言うのが遅い!と自分でツッコミを入れて、でも言えたことがえらいと自分を褒めて、いったりきたりしながら二人を見送りました。
お土産の珈琲、気に入ってくれるといいな。(意図してなかったのですがお土産も珈琲豆を選んでいました)
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少し前の僕なら、趣味は趣味、夢は夢、と濃くはっきり線引きしてONとOFFみたいになってました。
そのせいで資金を貯めないといけないのに、趣味に使ってて目標に向かえていないんじゃないか、覚悟が足りないんじゃないかと自分を追い込んでは趣味も中途半端に楽しめない。
そんなことばかりでした。
本当に苦しかった、、
そんな自分なら、グラデーションのように裏表のないやり方が自分には合っていそう。メリハリや切り替えも大事だけど「夢の過程も楽しむってこういうことなのかな」と、実感とともに心が変化してきたことでした。
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今日のサクさん
なでなでされに来るとお耳はぺったんこに。
アザラシみたい(笑)
luca