お金とキャリア
こんばんは、
キャリアコーディネーターの瑠華(るか)です。
本日は切っても切れない関係である「お金」と「キャリア」に関してお話したいと思います。
キャリアを自由に選んで良いと言われても、何かとしがらみが発生するものではなでしょうか。その最たる例がお金、いわゆる給料や年収に関する部分だと思います。
もちろん、キャリアを選ぶ際に人それぞれ優先すべき事項は異なるため、お金は二の次という方もいると思います。むしろ給料一択で選ぶ方のほうが珍しいのではないでしょうか。内容は様々ではすが、家庭との両立やプライベート時間の確保、残業の有無、有給の取得状況、等々、お金より大事にされる条件は人それぞれあるかと思います。
ただし、お金より優先すべき条件があるからと言ってお金を全く気にしないわけではないと思います。優先する条件は人それぞれ違っても労働の対価として自分が受け取るお金(給料)を事前に確認しない方は極少数ではないでしょうか。同じような職場環境で選択肢が複数あれば、より給料が良い方を選択するのは自然な流れだと思います。だって、同じ時間、同じ仕事をして働くのであれば、もらえる金額が大きい方が良いですよね。
業種や職種、会社の規模など、様々な要因でいわゆる平均年収はある程度決まってしまっています。しかし、そんな中でも選べるのなら、損をしないように、より高い給料の所へ行きたいと思うことは普通ではないでしょうか。
現実はそんなに単純にはいきませんが、少なくとも自分が損をする状況には誰だってなりたくはないと思います。
先ほど、同じ時間、同じ仕事をして働くのであれば、もらえるお金が多い方が良いと言いましたが、現実はその人が何を優先するかで変わってきます。仕事内容や裁量、職場の人間関係や有給の取りやすさ、子育てとの両立、等々、自分が働く上で何を優先させたいかによって選ぶ職場は変わります。
時には優先したい条件が整っている職場を選んだために給料が少し低くなるときもあるのではないでしょうか。
そんな「優先する/したい条件」と「お金」との折り合いをつけるために重要になるのが自分にとってのお金の「重要度」と「必要量」だと思います。
「重要度」とは、言葉の通り、自分にとってお金がどれだけ重要かということです。人それぞれ生活環境が異なるため、お金の重要度も異なります。お金の重要度がそこまで高くなければ、職場環境など別のことを優先する割合が高くなります。
例えばですが、実家で暮らしている方と一人暮らしの方ではお金への重要度は異なるのではないでしょうか。こんな言い方をすると実家暮らしをされている方に失礼になってしまうかもしれませんが、一人暮らしとなると家賃や光熱費で出て行くお金が多くなりますし、家事に追われて自分の時間が減ることになります。何より、賃貸の場合は(めったにないと思いますが)強制退去で住む場所を失う可能性があります。
それに比べて実家暮らしの場合、家にお金を入れている方もいると思いますが、一人暮らしに比べれば何かと自分の時間や自由に出来るお金が多いという方が多数ではないでしょうか。何より、よほどのことがない限り強制退去の可能性に怯えることはありません。(その代わり、家族と暮らす煩わしさはあるかもしれませんが・・・)
人それぞれ、生活する上でお金が必要ですが、その重要度は暮らし方によって変わってきます。自分の暮らし方におけるお金の重要度を知ることは、自分が今後のキャリアを選ぶ上で、お金に対する優先度を設定するのに役立ちます。
また、「必要量」とは、自分が生活する上でどれくらいのお金が必要かということです。出来ればここでは、①最低限生活するのに必要な量(金額)と②快適に過ごすために必要な量(金額)の両方を見つけていただければと思います。趣味が多い方やお酒が好きな方は当然必要なお金が増えますし、趣味がない方・お酒を飲まない方は必要なお金は少なくなります。
ここで①と②の2つの金額をあえて見つける理由は、金額以外の条件を優先してキャリアを選ぶ場合に生きていく上で譲れない最低ライン(①の金額)と快適な生活の為に理想とするライン(②の金額)を可視化するためです。この2つが分かっていれば、どんなキャリアを選んでも①と②の間に収まる金額であれば、とりあえず生活はできますし、より②に近い金額・もしくは②以上の金額であれば、多少はお金に縛られず快適な暮らしが出来ます。
なお、①だけでなく②の金額を可視化するのは、②を目標とするためです。①の金額があれば生活出来るかもしれませんが、どうせなら楽しみがあって多少なりともお金に縛られずに暮らせた方が良いですよね。高い買い物をするときは別ですが、何かを買うときにためらうようなギリギリの生活は心がすり減っていくため、精神的にもよろしくないと思っています。
(少なくとも私は、ハードな残業で疲れてご褒美が欲しいときにコンビニのプリンを買うのをカロリー以外の理由でためらうようなギリギリの生活はしたくありません。)
よくお金関連の書籍で収入と支出のバランスに関する記事を見かけますが、収入に対して、何にどれだけお金を使うのかを見せられても、あまり役に立たないのではと思うことがあります。というのも、自分が快適に過ごすために必要なものと、それに費やす金額は人それぞれ異なるからです。収入に見合った生活の中で快適に暮らすのも大切ですが、どうせなら自分の理想の暮らしに見合う収入を手に入れる方法を探してもいいのではと思います。
そのために、私は快適に過ごすために必要な金額(②)を出すことも重要だと考えています。
自分にとってのお金の「重要度」と「必要量」を知ることで、キャリアを選ぶ際のお金の優先度や、そのキャリアを選んだ後の自分の生活を知り、よりよい選択が出来ると思っています。
なお、お金とキャリアに関して色々と自論を述べさせていただきましたが、皆さんは、ご自身のキャリアを選ぶ際に何を優先して選んでいますか。
日々の生活に追われて忘れてしまいがちですが、何を優先するかは、自分が何を大切に暮らしているかにも関わってくることだと思います。
今後のキャリアを考えている方も、そうでない方も、是非一度自分の暮らしを、考え方を振り返っていただくきっかけになれば幸いです。
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