【中小企業のDXを融資から推進】
元銀行員のいとけんです。
融資関連の情報で気になるニュースがありましたので、
とりあげてみます。
みずほ銀行は2021年7月1日に、
DX(デジタルトラン スフォーメーション)推進に向けた
中堅・中小企業の取り組みをサポートするため、
「DX推進サポートファイナンス」の取り扱いを
開始したことを発表しました。
この商品は、
DXに関するみずほ銀行内の資格を取得した営業担当者が、
お客さまとの対話や各種ツール等を通じ、
お客さまと経営課題・DXの取り組み状況を共有のうえ、
目標設定・施策立案を無償でサポートする、
ファイナンス商品(ローン・私募債)とのことです。
近年DXの推進について注目されていますが、
中堅・中小企業のDX化はあまり進んでいないと言われています。
2020年9月に日本能率協会が公開した
「日本企業の経営課題2020」によると、
DXの推進・検討に着手済みの企業は全体の57.3%という結果が出ています。
しかし、これは大企業が83.2%という高い数字を出しているからであり、
中小企業に限っていえば、
DXの推進・検討に着手済みはわずか34.9%でしかありません。
しかも、上記のデータでは『着手済み』とは言っても、
経済産業省の「DXレポート2 中間取りまとめ(概要)」によると、
日本ではまだ95%の企業がDXに取り組んでいないか、
取り組み始めの状況とされています。
つまり、大企業でもほとんどDXは本格的に進んでいないということです。
しかし、大企業でも本格的に始めていないからといって、
中小企業ではまだまだDXに取り組まないというのは、
もったいないのではないでしょうか。
中小企業こそDXに取り組むべきだし、実は取り組みやすいのではないかと思います。
なぜなら、大手に比べて事業、組織、システムが複雑ではないので着手しやすく、
成果も出やすいはずだからです。
冒頭のみずほ銀行の取組のような最新の情報をキャッチアップして、
周りの状況に左右されずに、
自社にとって最善の決断をすることができるとよいですね!!