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#2 大学生ボランティアの1週間

 မင်္ဂလာပါ။(ミンガラーバー)カウンゾーです。今回は、「メーソートで暮らす大学生ボランティアの1週間」というテーマで簡単に私の日常生活を紹介いきたいと思います。

月曜日 (တနင်္လာနေ့ タニーラーネ)

自由な月曜日

 1週間のスタート!…と言っても実は月曜日は割と暇です。学校の授業などもなく、、
 7時頃起床、一人で朝ごはんを食べます。(みんなタイミングがバラバラなので)9時頃にはもう暑くなってきて、2階で過ごすなら扇風機が必要、または比較的風通しの良い1階の屋外で過ごすのがベストです。
 日中は自由なので自分の時間に当てています。私は、大学のビルマ語専攻の学生の有志団体に所属しており、自由時間はその活動に当てたり、こうしてブログや日記の執筆を行なっています(有志団体の活動では、日本語を勉強しているミャンマーの方向けの動画作成や団体ホームページの記事執筆などを行なっています)。ちなみに、シャワーは基本夕方4時頃に浴びてしまいます。

オンラインの日本語授業

 夕方17時から2時間オンラインで日本語を教えます。教えているのはメーソートに住む日本語勉強中のアニキです。彼は私の一つ上で飲食店で働いており、将来日本の飲食店で働くために日本語を勉強しているそうです。歳が近いのですごく話しやすいです。どうやって教えているかなどについてはまた詳しくブログに書きたいと思います!
 授業の後はまた一人で夜ご飯を食べ、日記を書いたりして夜を過ごし、22時頃消灯、就寝です。

火曜日 (အင်္ဂါနေ့ インガーネ)

午前中の授業

 7時起床、朝食&身支度をして家の近くの学校へ行きます。
火曜は9:30から11:30まで英語の授業があります。この前のブログに書いた通り、生徒は2人。学校から教科書をいただいているので、授業はそれに従って行います。一方的に教えてひたすらインプット、という形では確実に子どもたちの集中力が持たないので、ホワイトボードに答えを書いてもらうなどアウトプットを行う時間を作るなど工夫が必要です。。。
 11:30からは昼休み、子どもたちは持ってきたお弁当を食べて外で遊んだりして過ごします。先生たちの昼ごはんは寄付で賄われていて、私も一緒にいただいてから家に帰ることが多いです。

学校で先生たちといただく昼ごはん。毎日料理の説明をしてくれます。中央の丸皿にあるのは茶葉や揚げた豆などを和えたミャンマーの代表的料理ラペットウッ

 ラペットウッが好きなんです、と言ったら次の日なんとラペットウッを要してくださいました。茶葉を食べるって日本人にとっては馴染みがないかもしれませんが、これ本当に美味しいです。クセになります

午後もボランティア

 午後は家からバイクで20分ほどのところにある学校で英語(たまに日本語)を教えます。学校から家に帰って少し休んでシャワーを浴びたりした後、夕方17時くらいに学校の先生が迎えにきてくれて、バイクにのって学校へ向かいます。生徒は13〜15人ほどでだいぶ大人数なので少し緊張します。
ただ、楽しんで真剣に話を聞いてくれるのでこちらとしてもやりがいがあり、本当に感謝です、、
 家に着くのは20:00過ぎです。遠い距離ですが家まで送っていただき、日記を書いて1日を振り返り、眠りにつきます。

水曜日 (ဗုဒ္ဓဟူးနေ့ ボウッダブーネ)

午後授業

 7時起床、朝食&身支度、午前中は自由時間なのでのんびり過ごします。と言っても、授業のための準備があるので、パソコンをカタカタやっていることが多いです。
 昼ごはんを食べて学校に行きます。授業は13時から15時まで、教科は英語です。午前中に比べるとどうしても子どもたちの集中力は落ちてしまいます、、回答欄を全部「ကောင်းဇော်ထက်(私のミャンマーネーム)」で埋めるという謎のボケをかまされたり、生徒2人でお互いをからかいあったりと、なかなか授業がうまく進まない時もあります。比較的低学年の多い学校なので仕方ない部分もあります。他の先生の怒号が響いたり、叩いたりすることもしばしば。体罰禁止の日本教育に慣れてしまっていたので、叩いたりして従わせるやり方には初め少しビビってしまいました、、

メーソートに落ちる夕日を背に

 15:00に授業が終わると、帰ってシャワーを浴び、家でしばしくつろぎタイム。たった2時間の授業とはいえ、元気一杯の子どもたちと過ごす時間は楽しさと引き換えに色々と消耗してしまう部分もあるというのが正直なところです。
 火曜日と同様、バイクで迎えにきてもらい少し遠くの学校に向かいます。夕方、すっかり涼しくなったメーソートの街をバイクの後ろに乗って駆け抜けていくのは清々しくもあり、紅く染まる西の空の色と翳ってゆくはるか遠くの山々は物悲しくもあり、、まるで新海誠作品の世界に入り込んでしまったような気分ですね。私は、この夕暮れのメーソートをバイクで駆け抜ける20分が気に入っています。
 19時半ごろに授業を切り上げ、また家まで送ってもらいます。火曜、水曜は学校をはしごする形になるので、一日があっという間に感じます。お母さんに夜ご飯を作ってもらい、犬の目の前でいただきます。飯テロです。可哀想なのでたまに鶏肉の骨をあげたりします。この日も22時頃就寝です。

木曜日 (ကြာသပတေးနေ့ チャーターバデーネ)

自炊もたまにしてます

 木曜日は月曜日と同じで、学校に行く用事がありません。いつも通り7:00起床、朝食など済ませた後は自分の作業をしたりして過ごし、夕方は月曜日と同じように来日志望の彼に日本語を教えています。オンラインですが、いつでも家にきて良いと言ってくれています。少し遠いですがメーソートに住んでいるのでいつか遊びに行きたいです。
 ルーティンは月曜日と同じなので、代わりに自炊風景など載せておきます。(笑)

赤くて小さくて甘いのが特徴の玉ねぎ。ビルマ語ではကြက်သွန်နီ(チットゥンニー)。
まな板は木です。
日本から持ってきた味醂と酒と麺つゆを入れて親子丼に挑戦。
「親子丼」の名前の由来を説明するとみんな笑っていた。親はမိဘ(ミーバー)、子はသားသမီး(タータミー)で、直訳するとမိဘသားသမီးချက်(ミーバータータミーチェッ)
※ချက်は料理するという意味で料理名にもよく使われます
家にある調味料の数々。左から二番目の黒いボトルはオイスターソース、その左隣は塩、その左隣はチャーハン用?の醤油で一番右が日本から持ってきた味醂
卵と玉ねぎだけのシンプルなチャーハン、だけどフライパンが中華鍋のような形でパラパラに仕上がり我ながらびっくり。オイスターソースを少し多めに入れたのが思いのほか良かった。
上は暑いので下の階でギターを弾いたりします。写真の上部に見える木目は2階の床部分

このようにたまーに料理やギターを弾いたりして日中を過ごします。非常に優雅な木曜日ですが、今後さらにボランティアが増えるかもしれません。

金曜日 (သောကြာနေ့)

週ラストの午後授業

 この日も午後1時から3時まで英語の授業があるので家の隣の学校へ行きます。週の最後の午後授業、子どもたちも疲れていますが、なんとかモチベーションを保とうと頑張ります。なるべく子どもたちが話したり書いたりアクティビティを行う時間を増やすため、自分で説明せず問いかけたり、考えさせる時間を取るようにします。教職免許を取るための授業を大学で履修していなかったので、もしもっと教育関係の知識を持っていれば…と少し後悔していますが、試行錯誤を繰り返し根気強くやっていきたいと思います。

 午後は何もなければ家に帰って自分の時間を過ごします。近くにစားသောက်ဆိုင်(サータウッサイン=飲食店)があるので、夜ご飯はたまに外で食べることもあります。以前、家の近くに住んでいる学校の先生から夜ご飯に誘っていただき、ムージューというタイの鍋料理を食べてきました。

野菜や鶏肉、春雨を入れて食べます。油は一切使われていなくてとても優しい味です。

 ちなみに、写真にビールが写っていますがここら辺のお店で売っているビールはChangかLEOの2択という感じです。個人的にはChang推しです(笑)
ざっと平日5日間を紹介してみました。平日は基本的にこのように過ごしています。

土曜日 (စနေ့)・日曜日 (တနင်္ဂနွေနေ့)

土曜日

 土日はさらっとまとめて紹介します。(あまり書くことがないので汗)土曜日は朝近所のこどもたちが家に来るので英語を教え、午後は友達が遊びに来たり、友達の家に行ったり、、という感じです。もちろん家にずっといる時もあります。昼ごはんはバイクで家の近くのお店に行ったり(グッティュという春雨の麺料理が美味しい)もします。バイクは日本で乗る経験がなかったのでメーソートに来てから練習したのですが、めっっちゃ気持ちいいですね。バイク。ちなみにバイクはဆိုင်ကယ်(サイケー)と言います。公共交通機関が皆無のメーソートでは市民の重要な足でありサイケーも頻出単語です。

日曜日

 日曜日は、ボランティアビザの登録先となっているキリスト教会にいき、そこで日本語と英語を教えます。午前中はPastorの説教を聞いたり賛美歌を歌ったりします。賛美歌というと、皆さんはオルガンが響き静かで厳かなイメージを持たれるかもしれませんが、ここでの賛美歌はドラムとギター、キーボードが欠かせないロックなスタイルなんですね。来る人もみんな手拍子しながらノリノリで歌い、まるでライブ会場のよう。
 私はキリスト教徒ではありませんが、ホストファミリーもキリスト教徒でビザの登録先も教会、ということでみんなと合わせて賛美歌を歌ったり説教を聞いています。(ちなみにこの教会はタイ語話者の方が多く、賛美歌の際は歌詞がモニターに出たりしますが全部タイ語で読めません)
 宗教についてはまた書きたいと思いますが、ここメーソートにはカレンの人々が多く暮らしています。あくまで私自身の肌感覚なのですが、教会ではカレンの人々が比較的多くの割合を占めており、メーソートにおいてはカレンのクリスチャンが多いような気がします。そのため、教会に来る人々の中にはタイ語ビルマ語カレン語を使いこなす人も少なくありません。もう尊敬せざるを得ません…
 午後は週ごとに日本語、英語を1時間ほど教えます。特に2人日本のアニメが大好きなタイの子がいて、コミュニケーションは難しいですが日本語も少し喋れて積極的に話しかけてくれて日曜日は教会で一緒にいることが多いです。そういうわけで、ここでは私もタイ語を少しずつ彼らに教わっています。教会から家に帰ってくるのは夕方5時頃。すぐシャワーを浴びて犬たちの前で飯テロしながらご飯を食べ、眠りにつきます。

 ざっと私の1週間を振り返ってみました!まだメーソートに来て1ヶ月も経っていないので、今後変わっていくこともあるかと思いますが、現時点ではこのような感じです。意外と自由な時間が多くて、ゆとりのある生活ですが、最初は正直このくらいが丁度良いと感じます。こちらでの生活に更に慣れてきたら、更に活動を広げていこうか、とも考えています。
 それでは、次回のメーソート滞在日記をお楽しみに!

次の記事はこちら!


このブログについて

 このブログは、任意団体Listening to Communities(LtoC)の紹介を通じて、現地ボランティアの機会を得た日本人の学生が書いています。LtoCは、タイ国境で暮らすミャンマーの土地を追われた人々や、弱い立場にある移民の人々を支援する団体です。日本の学生と現地をつなぐ教育・交流活動も行なっています。団体の詳細についてはこちらをご覧ください。

 LtoCでは皆様からいただいた寄付金で支援を行なっております。いただいたご寄付は、子どもたちのGED(大学進学を目指す際に必要となる米国の高卒認定資格)の受験料をはじめとする教育支援に大切に使わせていただきます。皆様からのご支援をお待ちしております。ぜひご協力をお願いいたします。

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